プロローグ
新連載、始動。
初めてのSFです。
明日も、あそぼうね。
ごめんなさい、明日からはもう、ここへは来られないの。
どうして?
ずっとずっと、遠いところに行くから。
もう、会えないの?
……うん。
どうして?
やらなくちゃいけないことがあるから。
何をしなくちゃいけないの?
――するべきことを。
するべきことって?
するべきことよ。いつか、夜が明けない日が来るかもしれないの。本当は来ない方が良いのだけれど、その日が来たら、その時には――。
その時には?
――また、会えるわ。そして、わたしがするべきこととあなたがするべきことを、話してあげる。
じゃあ、夜が明けない日になれば、また会えるんだね! 楽しみにしてるね!
だめよ。夜が明けないと、大変なことになるから、また会えるようになってはいけないの。
そんな……。
哀しい思いをさせて、ごめんなさい……。許してね……。
なっ、泣かないで! ごめんなさい! ボク、大丈夫だから!
え、わたし泣いていた?
ううん。でも、そんな顔してたから……。と、とにかく! きみのこともゆるすし、夜が明けない日が来るのは望まないから、大丈夫!
分かったわ。ありがとう。それじゃあ、ね。
うん、バイバイ!
バイバイ!