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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
戦いの終わりと闘いの始まり
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第101話

 優樹にむかって容赦なく拳を叩きつけていく。


 何度も殴っているうちに二人の周りには血が飛び散っていく。

 優樹から出ている血かと思いきやそうではなかった。出ている個所は真の拳。拳は鮮血で染まり真っ赤になっており、殴るたびに周りに血が飛び散る。


 それを見ている周りの観客のボルテージは最高潮まで高まる。


 真が殴るたびに観客は足を床に叩きつけ音を鳴らしていく。次第にそれは観客のほとんどがやるようになりまるで地鳴りの様に歓声と交じり渦巻いていく。


 優樹の方もどんどんガードしている個所が赤く染まっていっている。

 先ほどと同じように返せばと観客は期待をしている感じもあるが実際の所はそうもいかない。先ほど食らってしまったダメージが完全に抜けていないのだ。現状はガードで精一杯なのだ。

 しかし、現状としてはこのまま食らい続けるわけにはいかなかった。ガードしている部分は真の拳から飛び散る鮮血で赤く染まって見えないが、実際のところかなりやばい状況まできていたりしてる。血を拭えばガードしている腕は痣や鬱血で青くなってきているのだ。


 (流石にこのまま食らい続けるわけにはいかねーよな。けど今の状態ではどうすることも出来ない…………だったら)


 優樹は考えを一瞬で纏め、覚悟を決める。


 そして、優樹がとった行動は……


 殴りかかってくる真の右腕を両手で掴み完全に取り押さえる。だが真は止まることは無い。残っている左の拳をすぐさま優樹に叩き込もうとする。

 すると優樹は瞬時に真の右手から両手を話しすぐさま左手を両手でつかみ取る。


 真は何度も交互に拳を放っていくが優樹は器用に拳を掴み打撃を食らわないようにしていく。

 流石に何度も繰り返していく内に真も埒があかないと感じたのであろう。真は今度はフェイントを織り交ぜつつ拳を繰り出していく。

 だがしかし優樹はそれすらも意に介さず真の拳を掴んでいく。


 観客の反応は正直であった。

 

 現状の状態に対して歓声は止み、地鳴りも也を潜める。

 ただし一部の観客からは優樹が拳を掴むたびに歓声が起こっている。


 現状の状態が長く続くのではないかと観客が思い出してきた。


 だが真は愚直にこのまま同じことを繰り返そうとは思っていなかった。

 

 何度か腕を捕られた後すぐに真は次の手を打つ。

 真は掴まれた腕を力にものを言わせ先ほどまで狙っていた顔面ではなく優樹の身体に向けて押し込んでいく。

 

 それを素直に許す優樹ではなかったが頭の中では疑問が生じていた。


 (いったい何をするつもりだ………………まさか!?)


 疑問は確信に変わった瞬間、優樹は全力で力を込め真の行動に対して抗い始める。


 だがいかんせんマウントというポジション。下からでは互角の力は発揮することなどできない。と言うかそもそもの力自体で負けているのだ。

 優樹の抵抗は無駄に終わってしまう……


 そして真の拳が優樹の鳩尾に触れた瞬間


 優樹の身体に大きな衝撃が叩きつけられる。口からは血反吐を吐きそれが真の顔にかかる。真はそんなことなど気にする様子もなく優樹の様子を観察する。


 そして苦しんでいる優樹に止めを刺すべく再度同じことを繰り返そうと拳を再度優樹の鳩尾に添えた時であった


 



 「やめて真!!」





 聞こえてきたのは聞き覚えのある声


 真は声のした方に顔を向ける。


 そこにいたのは涙を流し二人を見つめている蒼空だ。


 観客も静まり返り声を出した蒼空を見つめるだけであった。

お読みいただきありがとうございます

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