プロローグ
棺桶に詰められた人形が6体埋められていく。
もう動かなくなった人間は人形となんら変わらない。
自分の両親が死んだのに何の感情もあがってはこない。
俺も人形と変わらない。
この世界すらも人形とものに見えてしまう。
「兄さん……。」
「大丈夫だよ。俺はお前を1人にはしないからな」
「うん。私は影斗お兄ちゃんがいれば寂しくなんかないから大丈夫だよ」
「そうか。お前は強いな……。」
それに比べて俺は………。
どうしてこんなことになってしまったのだろう?
なぜ両親を救うことができなかったんだろう?
力が無いせいか?
自分がちっぽけな存在だからか?
だから何も救うことも護ることもできないのか?
俺と妹の隣りで泣いている2人もきっと悔やんでいるだろう。
「俺にもっと力があれば………クソが…。」
(お前に力をやろうか?)
誰だ⁉︎この頭に響く声は?囁きは?
(お前に力をやろうか?)
俺は……。力が欲しい。貪欲に何もかもを圧倒できるような力が‼︎
(よかろう。お前に我の力をやろう。)
何だ⁉︎この体から湧いて出てくるような力は?
これが力……。
これで俺は無力ではなくなる。
これで運命を変えることの力が手に入った。
(最後にお前の名を聞こう。)
「俺は屋久麻影斗だ。」
(これで契約の成立だ)
契約?まあいいさ。この力さえ手に入れれば何を犠牲にしたっていいさ。
「今度はこちらの番だ。お前の名は?」
(我はーーーーーーー。)
初めて書いたので下手ですが読んでくれたら嬉しいです。あと読んでもらてたなら感想が欲しいです。感想を読んでもっといい作品を創っていきたいのでよろしくお願いします。