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悩める男子

バレンタインが近づくと女子だけでなく、


男子はそれ以上にそわそわし始める。


バレンタインはまさに一大イベントの一つだ。


でも今年の飯島と僕は例外だった。


バレンタインなんて、消えてしまえと思っていた。


『もうバレンタインか。』


『俺には関係ないよ。』


『何でだよ。』


『飯島は見込みあるのか?』


『俺は無いな。』


『俺のクラスの女子がお前の事、気に入ってるみたいだぜ。』


『そう?でも今年は別にいいや。』


『そっか。』


『良太こそ貰えるんじゃないか?』


『俺が?誰から貰えるんだ?』


『梅野だよ。』


『それは無いな。』


二人の間を沈黙が包みこんでいく。


『なぁ、良太。』


『何だ?』


『何でお前、俺に何も言わないんだ?』


『何を言うんだよ。』


『あの日の事だよ。』


『あぁ、あれか。俺は何も言えないよ。』


『何で?』


『お前の梅野に対する気持ちがわかるからな。それに・・・。』


『それに?』


『何でも無いよ。』


『なぁ、良太。お前、梅野の事どう思う?』


『梅野の事?』


『うん、どう思う?』


『どう思うと言われても。』


『好きか嫌いかの二択だったら?』


『極端だな!』


『そうだよ、極端だよ。どっちだ?』


『好きだよ。』


『そうか、わかった。』


『何がわかったんだ?』


『お前の梅野に対する気持ちだよ。

今まではっきり聞いてなかったからな。』


『何だよ、それ?』


『あはは、まぁ悩め!しっかりな!』


そう言うと飯島は僕の肩を叩いて部室から出て行った。


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