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夏の出来事

なんでもいい。一緒に居たかった。


とにかく希ちゃんの笑った顔が見たかった。


あの頃を思うと、同性と遊んだ記憶はあまりない。


全てが彼女、『希ちゃん』を


中心にまわっていたような気がする。


ただ全く同性と遊んでいないと言う訳でもなく、


僕は少年サッカーチームに所属していたので、


それなりに同性とも遊んでいたと思うのだが、


あまりにも希ちゃんの印象が強かったのだろう。


もちろん小学3年生なのでまともに試合なんて


出る機会もなく、ただ6年生の試合を見たり、


グラウンドの隅っこでリフティングや


トラップの練習やランニングばかりしていた。


そこにも希ちゃんは見に来ていた。


試合に出て希ちゃんの前で活躍して、


いいとこを見せて好きになってもらいたいと


いつも思っていた。


男の子は本当に単純な生き物。


夏休みになると、希ちゃんと朝から遊べると


思っていたが中々遊ぶ機会は少なかった。


もちろんはっきり彼女の家がどこなのかもわからなかった。


はっきり聞かなかったし、行った事がなかったからだ。


そして夏季合宿といったサッカーチームの催しがあり、


夏休みの宿題があり、あっという間に休みの


半分が終わってしまった。


夏休みの希ちゃんとの思い出は、学校のプールが


開放される為、そこで自由に泳ぐ事が出来た。


そこで僕は希ちゃんに久しぶりにあった。


久しぶりに会った希ちゃんは全く夏休み前と変わらず、


明るい元気な女の子だった。


流石に夏休み前よりも更に日に焼け、


希ちゃんは僕を見つけると駆け寄ってき、


『なんで遊んでくれないの?』と拗ねた感じで聞いてきた。


色々理由があったので、全部言おうとする前に


『なんて冗談!』と笑っていた。


そして一緒に泳ごうと、僕の手を引っ張った。


よく考えたらに手を繋いだのはこの時が最初だったと思う。


二人とも泳ぎ疲れて、プールサイドで夏休みに


会えなかった時に起きた出来事をお互い話したり、


宿題の進行具合などを色んな話をした。


プールの開放は午前中のみなので、希ちゃんと


いつものように一緒に帰った。

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