縮まる距離感
僕の視線に気づいたのか、希ちゃんが僕に駆け寄ってくると
『どんなお菓子を選んだの?よかったら一緒に選ぼう!』
そう話しかけてきた。
その溢れんばかりの笑顔に僕はドキッとした。
僕と友達、そして希ちゃんと梅野の4人で一緒に
駄菓子屋で300円分、袋いっぱい買った後に
近所の公園に遊びに行った。
その時に初めて色んな話をした。
住んでいる場所はほんとに僕の家から近かった。
歩いて10分くらいの場所だった。
4人で公園で、シーソーやブランコで一通り遊んだ後、
梅野と僕の友達は帰りは同じ方向だった。
そして僕と希ちゃんは二人とは
逆方向なのでお互いに別れて帰った。
沢山話したと思うけど、話すことで精一杯だった。
内容なんては覚えていない。
ただ、話せて嬉しかった事だけは今でも覚えている。
それから益々、僕は希ちゃんの事が好きになっていった。
一緒に帰った事で距離は一気に縮まった気でいた。
でも希ちゃんはクラスでも男女問わず人気者。
僕はクラスでも人一倍、問題児!
牛乳を飲むときに女の子を笑わせて、鼻から牛乳を
出させてしまって泣かせて先生に怒られる。
漫画みたいに授業中に廊下に立たされたりと、
クラスでも絵に描いたような問題児。
でも毎日が楽しかったのを覚えている。
それも大好きだった、希ちゃんがいたから。
何とか注目して欲しかった。




