クリスマスなんて存在しない世界に・・・
翌日・・・『おっす、良太!』飯島が背中越しに声をかけてきた。
『おぉ~、昨日急用出来たのか?』
『あっ、あれね!昨日はすまない!』
『まぁ、いいけどな!』
『ところで良太、クリスマスはどうする?来るだろ?』
『はっ?クリスマス?どこに行くんだ?』
『梅野から聞いてないのか?』
『梅野から?何も聞いてないぞ!』
『クリスマスは俺もお前も多分予定ないと思うから、
坂井と梅野の4人で遊ばないかって。
ほんとに梅野から聞かなかったのか?』
飯島からこの話を聞いて、何で梅野がクリスマスの予定を
聞いてきたのかやっと理解出来た。
『俺は誘われてないし、予定が入るかもしれないしな。』
僕の返事に飯島は驚いていた。
『お前、クリスマス予定あるの?』
『3人で遊んで来いよ!』
飯島は僕にクリスマスの予定がある事をとても驚いていた。
本当は予定はないけどね!飯島、今思えば、失礼な奴だ!(笑)
無事に終業式も終わり、あとはもらいたくない通知表を受け取るだけだ。
そして、その後はいつもと変わらず部活をするだけ。
部室に行くと、飯島が僕に聞いてくる。
『良太、お前本当にクリスマスに遊ばないのか?』
『あぁ、朝話しただろ?』
『まぁ、そうなんだけどな。本当に予定が入っているのか?』
『まだ未定だけどな。』
『未定なら4人で遊ばないか?』
『お前と坂井と梅野と?』
『あぁ、2対2でどこか行かないか?』
『だから朝も言っただろ?さぁ、グラウンドに先に行ってるぞ。』
僕はそう言うとグラウンドに駆け出した。
その頃、グラウンドでは梅野と有紀が話している。
『ところで、良太の返事はどうだった?』
有紀は眼をキラキラさせて梅野を見つめている。
『さぁ、どうなんだろ?』
有紀とは対照的に梅野はしらけきっている。
『どおって?乗り気じゃなかったの?』
『有紀が誘ってみたら?』
『そんなの無理に決まってるじゃん!』
有紀は深くため息をついた。
『ほら、良太来たよ。』梅野は走ってグラウンドに出てきた僕を指差す。
僕は梅野が指を指しているのに気付いたけど、
あえて気付かないふりをした。
『奈津子、もう一度誘ってみてよ。』有紀は梅野に手を合わせる。
『う~ん、多分私の力じゃ無理よ。』
そう言うと梅野は先輩マネージャーのいる場所に走っていった。
冬休み前の最後の部活は厳しく、そしてクリスマスを
直前に控えているにも関わらず変わらず過ぎていく。
出来る事なら一掃の事、クリスマスという行事が
なかった事であってほしい。
クリスマスなんて存在しない世界に・・・




