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夏祭り

期末試験も終わり、いよいよ待望の夏休みがやってくる。


夏休みといっても、ほとんど部活に明け暮れる


毎日にちがいない。


でもプールに行きたい!海にも行きたい!遊びに行きたい!


夏休みの誘惑は毎日忍び寄って来る。


その誘惑を全て消し去る部活のスケジュール。


休みは土日とお盆のみで、あとは部活三昧。


おかげで海に行かなくてもこんがり小麦色に焼けてしまう。


炎天下の中、大量の汗とそれを補う、大量の水分補給。


ただひたすらにサッカーボールを追う毎日。


その夏休みの中で唯一の、楽しみが近所の神社での夏祭り。


夜店も沢山軒を連ね、多くの人でごった返す。


『良太、今年は夏祭り行くの?』


梅野が部活終わりに聞いてきた。


『あぁ、少しだけ顔を出すつもりだよ。梅野は?』


『私も行くよ。良太は高橋と行くの?』


『そうだな。』


『私も裕美達と行くの、向こうで逢えたらいいね!』


あぁ、そうだな!』


僕はそう言って梅野と別れた。


『おい、良太!』


後ろから飯島が声をかけてきた。


『おう、飯島!どうした?』


『今、梅野と話していただろ?今日の夏祭りの事か?』


『あぁ、飯島も行くのか?』


『俺は家から離れてるからな!』


『別にいいじゃん!高橋も来るけど一緒に行かないか?』


『いいのか?』


『同じチームメイトだろ、気にするなよ。

ただし、梅野と夏祭りで会えるとは限らないぜ。』


『ありがとう、ただ・・・』


『ただ・・・何だ?』


『梅野の浴衣姿は見たい。』


『確かに!』


『でも会えるかわからないって言ったのは良太だぜ。』


『そっかぁ!それに浴衣を着て来るとも限らないしな。』


僕と飯島は二人して、ため息をついたあと、


思わず笑い出してしまった。

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