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GOVERNMENT EMPIRE  作者: Lirenoa
第四章 取捨の章
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MOVE 23:冷たき衣を身にまといて

 焼ける木々を看取りながら、2人は得意げな顔をしていた。

 「カリバの旦那、我々も帰還っすかね」

 「そうするか。これでゲリラ部隊の士気はボロボロ。修二のくそブタ野郎も美来の糞メスブタ女と共にお陀仏だぶつだ」

 そう言ってカリバとレクラムはゲラゲラと笑う。

 「しかし、カリバの旦那、なぜ今回はアクティビティーに活動しとるんすか?」

 「我も閉じこもっているだけでは退屈だ。こうして、銃器をもって反逆者をいたぶるのがとても心地いい」

 「さすが我が帝王カリバっすね。やっぱりやることが違うっすね」

 「これからがお楽しみだ。もう少しでこの世界の領土が全部、我のものになる。そうなれば人民はおろか、本当の“平和”というものが手に入るであろう」

 カリバは気味悪く笑った。

 その時、ガサガサと茂みが動いた。カリバとレクラムは素早く茂みを観察する。

 「レクラムよ。さっきの物音は?」

 「追ってみやす。カリバの旦那は先に本土へ帰還して下せえ」

 「フッ、言われなくてもそうする。なんせ、疲れたのでな」

 そう言うと、レクラムはトコトコと歩いていった。

 レクラムはまた透明化してどこかへ消えていった。


 森林を大急ぎで走っているのは殺斬(夏香)だった。走っても、走っても変わらない景色に少しずつ不安を覚えながらも、殺斬は先を目指していた。

 殺斬は心の中で思っていた。まずい事が起きてしまったと。

 隆のイリーガ捜索の支援をする彼女は、密かに介入を図ろうとする修二と美来の様子を観察していたのだ。隆は修二と美来の介入を拒んでいたため、密かに2人の成り行きを確かめるだけに後を付けたが、まさか帝国の暴君とその側近と鉢合はちあわせを見ることになるとは思わなかった。この事態は急いで報告せねばならなかった。

 危機は近づいている、と。

 1人で行動するにはリスクが高い。修二と美来の安否も気になる以上、大勢に捜索してもらった方が見つけやすい。

 「やはり、殺斬か。この謀反むほん者が」

 聞き覚えのある声が殺斬の耳に入ってきた。それも目の前からだった。足を止めて険しい表情で前方を見つめる殺斬。

 その眼は雪が足の形にくぼんでいくのが見えた。

 「レクラムさんですか。久しぶりですね」

 「ああ、久しぶり過ぎて感動的だ。まさか、次に敵として待遇するとは本当に肩の荷が下りたというか……」

 「あなたは私の事を相当嫌っていましたよね。それに、最初から疑っていましたよね」

 殺斬がそこまで言うとレクラムはステルスを解いた。目の前に現れたレクラムは口の両端をつり上げて笑っている。

 「本当にあなたの笑い顔は皮肉ですよ。いつみても、その愛くるしい顔には人を陥れるための知恵でいっぱいでしたものね」

 「皮肉はどっちだ糞策士。最初から帝国を裏切るつもりで計略を企図きとしてやがったくせに」

 「あなたは敵ながら勘だけはいい人材でしたね」

 「クック、ぬかせ。お前のような人間帝国の連中ならだれもが疑っていた」

 「果たして本当にそうでしょうか?」

 殺斬が尋ねると、レクラムは腰の刀を抜いた。

 「思い出話はここまでだ。本当の剣豪けんごうが誰なのかって、決着をつけようではないか」

 そう言ってレクラムは本格的に構える。しかし、殺斬は構えようとしない。

 「どうした。怖くてかかってこれねえのか?」

 「本当に挑発の好きな方は帝国に多いのですね。感心します。ですが、今はあなたのような人間と決闘している場合ではないのです」

 「なんだとコラァ!」

 レクラムがむきになって勝負を仕掛けに行った時だった。殺斬の横合いの茂みから1人の少女が飛び出した。砲弾のように飛び出した少女は切りかかるレクラムの刀を弾きながら、レクラムの後ろに回り込んだ。右手にくの字に折れ曲がったナイフと、左手に刀身がぴんとしているナイフを持って、その場で宙返りやナイフを巧みに操ってみたりして自分の身軽さと強さをアピールした。

 「けっ、どこかで見た事ある様な構えだな」

 「それもそのはずですよ。この子はあなたが傷つけた人間ですから」

 「なに?」

 意外な答えに愕然とするレクラム。殺斬は冷静に構えたままだった。

 「覚えていませんか? あなたは恐らく1つの集落を潰している。それも、絨毯爆撃された後の集落を……。だけどなぜかあなたは、生き残った子供を殺すことができなかった。“生き残った子供の親を殺せても生き残った子供を殺すことはできなかった”。それはなぜか?」

 「何が言いたい?」

 「あなたの生きる目的は帝国に忠を注ぐ事ではなく、己を超える存在を誕生させることですよね?」

 「ほう、この俺がそんなに都合のいい生き方を切望しているとはな。正直意外だぜ、だが、お前の見解は間違っている」

 レクラムは殺斬を指さしながらそう言った。殺斬は怪訝けげんそうにレクラムを凝視ぎょうしする。

 「俺は超えさせねえ。絶望して死んでもらうだけだ」

 レクラムの言いがかりに殺斬はあきれたような表情を見せた。

 「それはどうですかね。彼女はかなり成長しました。あなたも手を抜いては負けてしまうと思いますよ」

 と殺斬が言った瞬間、レクラムの頬に傷がついた。

 レクラムがむきになって少女が居る方向を振り返るとそこには誰も居ない、すると、少女は上から攻撃を仕掛けてきた。レクラムは舌打ちしてそれを回避する。レクラムが回避したその場所に無数の雪の塵が舞っていた。恐ろしい威力だ。

 「けっ、やるじゃねえか。そうやって襲ってこなきゃ面白くねえ」

 レクラムはすっかりやる気になっていた。

 「ミノリ、ここはあなたに任せます。援軍を呼んできますからそれまで耐えてください」

 「了解です。殺斬様」

 返事を受け取った殺斬は足早にその場を去る。

 「ああ、待ちやがれ糞策士!!」

 レクラムは殺斬を追いかけようと方向を変える。しかし、レクラムが方向を変える動作を完了する頃には既に、ミノリはレクラムの前を遮っていた。

 「殺斬様をあなたのような男に追いかけさせるわけにはいかない。悪いけど、あなたには借りがある。だから、ここで借りを返させてもらう」

 「強情な口の利き方をしやがるな。てことはそれなりに腕が立つってことなのか? とても、そうには見えねえけどな。まあいい、相手してやる」




 視界がかすんでいる。太陽の光が木の枝に覆われて今にも隠れてしまいそうだった。

 いつもお日様は笑っている。ある時は陽気に笑ってみたり、ある時は愛想よく笑ってみたり、ある時はさげすんで笑っていたり。本当にさまざまな笑い方をする。

 今日のお日様は後者だった。

 なんて気味の悪い目覚めなのだ。修二はしばらく横になったまま考えていた。本当に一瞬の出来事だった。運命、偶然が偶然を呼び、結果何も得られないまま失うものが増える。戦いとは悲惨なものだ、時々そう思う時が修二にはある。例え憎い帝国軍と戦っていた時でも。そんな風に考えてから思うことはいつも「なぜ戦っているのか」という疑問符だった。

 妹のため、家族のため、仲間のため、世界のため、自分のため……。

 戦う理由は数え切れないほどある。むしろ、たくさんあるから迷ってしまうのだろう。

 ようやく冷たい水に体が震えていることに気が付いた。被弾した体の傷がうずきだす。修二はその痛みにうめいた。それと同時に生きていることを実感する。

 体が感覚を取り戻した時に上体を起こすと、水面が揺れる。水につかっていたせいか、体は「冷たい」を通り越して「痛い」になっていた。そうして、修二は美来を探し始める。だがどこにも見当たらない。それもそのはずだった。飛び込んだのは何処かもわからない川だ。

 「美来……」

 修二は言った。こうして分かれてみると本当に悲しいものだ。広すぎる河原とゆるやかに流れる川。そして絶壁に囲まれて逃げ場のないこの空間。このまま凍死するのを待つしかないのだろうか。

 人生とは儚いものである。人生ではやりたいことはやれと言われるがまさにその通りだ。運命はどうなるか分からない。命の花は不意に咲いて不意に枯れるものだ。前触れもなく突然に、だ。

 途方に暮れていると修二は手に重みを感じた。

 不思議に思って目をやると眠りの姫様が居た。

 「美来!!」

 修二は慌てて美来の頬を叩いた。しかし、目を覚ます気配はない。衰弱すいじゃくしている。

 だが、息はしているようだった。

 仰向けに倒れている美来は衰弱してもずっと修二の手を握っていた。

 修二は黙って美来を持ち上げる。美来の腹部に突き刺さっている矢に気を付けながら、岸へ引き上げる。日当たりが良く、雪のない場所に腰を下ろした。何か火を起こせそうなものはないか、周囲を見渡すが雪を被った岩と湿った流木しかなかった。助けが来るまで待つしかない。

 修二はどうすべきか迷った。体を震わせながら隣で衰弱していく美来をどうすればいいのか分からない。こういう時は裸になって温めたほうが良いと聞くが、服を脱がしてまで温めるとなると少し抵抗がある。美来は一応修二とは異性だし、気がついた時に裸にされていたら誰だって嫌だと思う。しかし、それを拒んで美来が死んでしまったら元も子もない。

 やることは決まっていた。修二は衣類を脱ぎ捨てた。肩に激痛が走る。あまりの居たさに左肩に目をやると、そこから血が噴き出していることが分かった。思い返せば美来を助けるために必死になって、被弾していたことも忘れていた。傷を確かめてみると異物が残っている形跡はなかった。恐らく当たった銃弾は貫通したのだろう。最悪なことには変わりない。

 重たくなった服を脱ぎ捨てたところで、修二は立ち上がって何かないか探る。やはり、周辺はすべて雪を被っていて使えそうなものは何もない。自分の服の中を探ってみる。しかし、そこには銃弾しか入っていない。

 「まいったな……燃やすものがない……」

 絶望しか転がっていない。

 仕方なく修二は座り込む。下手気に動かないほうがいいと判断した。濡れた服を着たままでは体温が奪われる。

 「……やむを得ないよな」




 体はどんどん蝕まれている。戦う事をやめたいとも思った。だけどやめられない理由があった。

 「なんだ、もうおしまいか。でけえこと言う割には全然歯が立たねえ奴だな」

 レクラムは皮肉を言って、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)の表情を浮かべていた。刀剣を適当にぶんぶん振り回して空を切ると、またミノリに刃先を向けた。

 「死んだ家族の為に戦うだ? けっ、くだらねえ」

 続けてレクラムはそう言った。

 「誰が、家族のために戦うだって?」

 傷だらけになったミノリは息を乱しながらそう言った。レクラムとの力の差は歴然としている。

 「私は、殺斬様のためにこの身をささげるだけの身分。今は亡き家族の為に戦っている訳ではないわ」

 ミノリはそう言いながらナイフを構える。眼光を炯々(けいけい)とさせながら、ナイフを持つ手をがたがたと震えさせる。

 「なんだかんだ言って怯えてんじゃねえか?」

 「武者震むしゃぶるいよ」

 そう言うとミノリは飛び出した。力強く足で地面を蹴って、くの字に曲がっているナイフをブーメランのように投げつける。レクラムは餓鬼がきたわむれに付き合わされているような気分になった。ナイフを投げつけるだけの攻撃とは心底呆れかえる。単調だ。

 レクラムは投げつけられたライフを1振りであっさり弾く。続いてミノリは上空からの攻撃を仕掛ける。レクラムはこれもあっさり弾く。ミノリはレクラムに弾かれるのを逆利用して後ろに飛んだ。着地と同時に持っていたもう1本のナイフを、後ろに宙返りしながらレクラムに投げる。

 動きこそは素早いが、レクラムはこの戦い方に慣れているようだった。鼻で笑いながらレクラムはナイフを弾く。その後、ミノリは弾かれたくの字ナイフを拾って素早く追撃を仕掛ける。

 「甘い……」

 レクラムは静かにそう言った。

ミノリが勢いよくナイフを突き出した。しかし、ミノリの突き出した腕はレクラムの手に掴まれた。

 「残念だったな」

 レクラムはミノリの手を強く握った。レクラムの掌握しょうあくにミノリの腕は悲鳴をあげてナイフを放した。

 「残党だと聞いてワクワクしていたが、貴様は期待外れだったようだ。まだ、修二のクソガキのほうが面白い」

 そう言ってレクラムはミノリの顎にひじ打ちを食らわした。ミノリはひじ打ちを受けても悲鳴を吐くことはなかった。無言のままミノリは倒される。その時、ミノリのかぶっていたキャップが落ちた。その時、レクラムは気に入らなそうな顔をしていた。

 「……なんだおめえ? 殺斬にそっくりじゃねえか」

 「あなたには関係ない。顔がそっくりなだけで血が通っている訳ではない」

 いうと、ミノリは新たに腰からナイフを2本取り出した。その時に、ちらりと拳銃が見えた。

 「そうか、そう言う事か。テメエは修二と同じ村出身の人間じゃねえってことだな? 家族なんていねえ。そう言う事だろう」

 「……」

 ミノリはレクラムに不意にナイフを投げつけた。レクラムはそれを弾く。するとどうだろうか、もう1本目のナイフがレクラムの目の前に迫っていた。レクラムは慌ててそのナイフを刀剣で薙ぎ払う。だが、ナイフはまた1本、また1本とミノリはそれほど体を動かしていないのに、ナイフは迫ってくる。レクラムはすべて弾き返すことができず、何本かは鋼鉄こうてつの体で受けることになった。

 体がナイフを弾く音が森の中に響く。

 「くそぉ、なめた真似しやがって」

 レクラムがナイフを受けながら特攻を開始すると、ミノリはそれを狙っていたかのように、腰から拳銃を取り出しレクラムに発砲した。だが、レクラムは銃弾を簡単にはじき、ミノリに攻撃を食らわそうとする。その時、ミノリはレクラムに向かって行った。

 レクラムは声を荒げながら刀を振るう。ミノリはレクラムの横を通り抜けるように移動し、太ももに装備してあったナイフを抜くとレクラムの腹部にそれを、さりげなく突き刺した。

 しかし、レクラムの鋼鉄の体に刃物が通ることはなく、ミノリのナイフは折れてしまった。

 「なるほどなぁ」

 レクラムは何かを分かり切ったようにそう言って、立ち上がった。

 「策士の考えそうなことだ。最初に油断させておいて、調子に乗ったところを攻め込む戦法とはな」

 そう続けるとレクラムは怪しげな笑いを浮かべて、

 「さすがは殺斬のそばに突っ立てるだけの事はある。だが、俺もバカじゃない。この脳みそがある限り学習はちゃんとする」

 挑発的にレクラムは自分の頭を小突く。ミノリはムッとした表情を浮かべて、レクラムをにらみ付けた。

 「小さい勇者さんよ。この俺に攻撃を与えられたことはほめてやろう。しかし……」

 次の瞬間、レクラムは姿を消した。

 「俺にはステルスと言う切り札がある。見えない敵を相手にするのと見える敵を相手にするのとじゃあ、話は違うよな」

 と言った瞬間、ミノリは不意に体が浮いた。みぞおちに激しい衝撃を感じる。かおりの冷静な顔は苦い表情に変化し、吹き飛ばされ、木に激突した。吐血する。

 凍り付いた地面に体を打ち付け、激しい痛みに立つことすらできない。

 「感極まったな」

 ミノリの目にはレクラムが見えない。ただ、声の大きさで近くにいることが分かった。ミノリはがむしゃらに銃を連射するが、沈黙の中に銃声は消えていく。空中で戦っているような気分だった。ふわふわと頭の中が恍惚こうこつに包まれる。

 視界が霞んでグルグル回り始める。次の瞬間、ミノリは何かに蹴り上げられた。激しい疼痛とうつうの全身麻酔が降りかかる。ふわりと体は浮き、地面背中を思い切り打ち付ける。口の中が血の味しかしない。

 屈強な表情を崩さないで周囲を見渡しても、奇怪な木々が慄然りつぜんと白い地面に立っているだけだった。吹き抜ける風が、恐ろしい笑い声にしか聞こえない。ミノリは痛みに耐えて立ち上がり、足元の雪を蹴り上げる。すると、粉雪が舞い人間の形が浮き上がる場所を発見した。

 ミノリはそこに銃を撃った。しかし、弾丸はするりと回避され、寂寥せきりょう感が漂う木にしか当たらなかった。

 「どこに居るの?」

 焦燥しょうそうを掻き立てられる。右も左も、前も後ろも同じ景色が広がっている。静かで不気味な雪の風景だけが広まっている。その時、何者かに背中を掴まれた。

 反射的に背中を掴んだ手を振り払うと、なぜか情けない悲鳴が聞こえた。それが男の声だったからミノリはもっと驚いた。

 「まった、まった。仲間だよ」

 冬馬だった。しかし、戦場でちらりと顔を見合わせただけのミノリは、冬馬に猜疑心さいぎしんを抱く。

 「敵さんを探ってんだろう。だったらこの僕に任せてよ」

 勝手に乱入してきて勝手なことを言う冬馬に、ミノリはあまりいい気持ちは抱けない。それどころか、この男がこの戦闘に参戦しようとする意味が分からない。すると、冬馬はミノリの耳元で、

 「目をつぶりな」

 とささやいた。気色が悪いと思いながら、ミノリは冬馬に従うことにする。目をつむった瞬間、激しい閃光がミノリを包んだことを理解した。

 「今度は耳だ」

 と囁く。ミノリは目をつむったまま耳を塞ぐ。すると、体に振動が伝わってくる。次の瞬間にはミノリは冬馬に背負われていた。

 「退却、たいきゃくぅ! 危険からは逃げるのが一番だ」

 冬馬はそんなのんきなことを言いながら、ミノリと共に村の方向へ走って行った。その際、一度だけ冬馬は振り返り、ミノリの目に頭を抱えるレクラムの姿が映った。冬馬は腰から何かを取り出すとそれをレクラムに投げつけた。瞬間、黄色い閃光と共に森が焼けた。ものすごい爆音と爆風がミノリにも降りかかってくる。

 「ここまで、仕上げれば奴も追っては来れまい。そもそも、生きていられるわけがないだろうけどな」

 そう言って冬馬は再び足を動かした。

ご精読ありがとうございます。

次回話に続きます。

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