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【プロットタイプ】何度もお辞儀を

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

某曲を聴くと、何度も回ってお辞儀をする場面が浮かぶんですよ。

何処かの城の、何処かのダンスホールで、私達は向かい合っていた。何処を見ても煌びやか。頭上には巨大なシャンデリアが。壁にはロココ調の金の装飾が施された鏡が、一面に貼り付けられている。

そこで私は燃える様な赤いドレスを、瑠衣は瑠璃色のタキシードを身にまとっていた。相も変わらず彫刻の様な無表情さで、瑠衣は手を差し伸べてお辞儀をする。その様があまりにも滑稽で、思わず笑ってしまった。

私が差し出された手を取ると、見計らった様に馴染み深い曲が流れた。ラブソングと呼ぶには余りにも暖かすぎる、家族の絆を歌った様な曲。ダンスなんか踊った事がないのに、覚えた様に足が動く。幾度となく体を回転させ、距離を取ってからまた瑠衣の手を取る。

サビの一番盛り上がるところで、また恭しくお辞儀をした。互いが互い、対になる様に、鏡の様な動き。そうしていると、瑠衣と自分の共通点が浮かび上がってくる。

話を考えるのが好きなところ。流行りよりも自分の趣味を優先するところ。アプローチの仕方は違うけれど、根本的に人が好きなところ。

そうして曲が終わる。拍手を手向ける人々は誰一人として居なかったけれど、それでも満ち足りていた。


目が覚めると、何時ものソファに横たわっていた。私の手に乗っているのは、瑠衣の冷たい掌ではなく、硬い金属の塊だった。ただ代わりに薄い毛布の様なものが私の体に掛けられていた。

どうやら気を使って貰ったらしい。

「ねぇ瑠衣、とても良い夢を見たんだよ」

瑠衣は相変わらず返事はなかった。無機質な瞳はブレる事なくスマホに注がれており、此方に向くことはない。けれどもきっと耳は此方に向いていると踏んで、そのまま話を進める。

「何処かの城の、何処かのダンスホールで、二人で踊る夢。曲は今をときめくJPOP。恋人というには、暖かすぎる、あの名曲」

そうして、私は鼻歌を口ずさむ。そうしていると浮かぶのは、あのダンスホールの出来事だった。二人で手を繋いで、向かい合って足を差し出して、背をしならせたあの場面。

踊るなら、私も何度もお辞儀をしたいと思った。リズムでも刻む様に。

何故ややこしい仕事がタイトにぶん投げられるのか、何時も謎。本当に謎。

故に来週は修羅場です。景気づけに栞買います。


皆様もよく知る名曲ですよ。

掌が暖かい人は、心が冷たいってあれ。


あの曲を聞く度に、お辞儀して音ハメしたくなるんですよ。韻を踏むように。

互いが互いに向かい合って、手を取りあって、片足を差し出して、ぺこって。


あー栞買おう。

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