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サプラーイズ!! あれっ…?!

 早朝、エイダンは可愛らしい猿を抱きかかえながら、「サプラーイズ!!!」とご機嫌にマリーヌのドアを開けた。

 しかし、マリーヌの姿はない。

「あれっ?この時間はまだ寝ているはずなのに。」「ウキ??」抱いている猿も不思議そうに首を傾げた。


 ちょうどそこに、マリーヌ付きの侍女が慌てた様子で走り寄ってきた。

「エイダン様!!!大変です!!マリーヌ様の姿が見えなくて!どこに行かれたご存知でしょうか?!」


「もしかしたら、目覚めてから、猿の姿だったから、驚いて隠れているのかな?猿は部屋にいなかったかい?」


「え?猿?部屋中探したので、いないと思いますけど…。どういうことでしょうか?」


 その後、昨日のお茶会のお砂糖が猿に変身する薬であったことを説明した。


「ここに抱いている猿は、実はリリアンなんだ‼今日はサプライズだからね。マリーヌも猿になって、驚いてもらおうと思ったんだが…。」


「ウキ―――‼」 猿がご機嫌よくⅤサインをする。


「え?お砂糖に?実は、マリーヌ様は、お二人が席を外した際に、お砂糖を追加でたくさん入れていたんです‼ 何か、影響があるんでしょうか?

せめて侍女にだけでも教えておいて欲しかったです!」


 侍女は、混乱してエイダンとリリアンを責めるような言い方をしてしまう。

 実は、侍女には事前に説明しておこうとも考えたのだが、この侍女は、いつも仕事が完璧で隙がないためにマリーヌと一緒に驚いてもらおうといたずら心が働いたのだ。口が裂けても言えないが。


「あ、ああ。ごめん。うっかりしていてね。早朝に来れば間に合うと思ったんだ。

変身薬を追加でか…メイソンに聞いてみよう。部屋にマリーヌがいないなら、城中、猿がいないか探してみてくれ。」


侍女にこれ以上怒られないよう、エイダンが早口で告げる。


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