屋上会話
学校祭編スターーーーートッッ!
■■■学校/屋上■■■
波乱の『夏休み』が終わり、二学期のメインイベント『学校祭』の時期が早くもやって来た。
「──ねぇ、先輩? ヒナちゃん先輩に僕を呪うように依頼したでしょ?」
ネタは上がってんだよ! と、言わんばかりの同学年な自称後輩に、オレは首を傾げつつ──、
「んぇ? 何の事か理解らないぉ??? (裏声)」
と、自分でも寒気を感じる声で返す。
──いや、そもそもとしてだよ? オレがそんな陰湿な真似をするとお思いか!? 心外だ、あーッオレの心は傷付いた!
「Sパイセンが見兼ねて教えてくれたんだよ! 通りで最近、同性からやたらと絡まれると思ったら!」
「モテモテで良かったじゃんか! (ニッコリ)」
──チッ! あの良い子ちゃんのパイセンめ、良くもバラしやがったな……。
「今すぐ依頼を取り消してよ!」
「だが断る!!!!!」
──お忘れかな? コレは『夏』に約束を破った貴様への制裁でもあるのだよ!
「文化祭が終わるまでは仕掛けない約束でしょ!?」
「オレが直接手を出したワケじゃない。ただ、ヒナちゃん先輩に貴様を紹介しただけだ!」
お礼をしに行ったら──彼女は新しい呪いの実験台を求め、オレはちょうど良い貴様を紹介した!
以上だ、つまりオレは悪くねぇ!!!
「あの、さっきからオレだけが話しについて行けずにハブられているのですが? 構ってくれないと泣くぞ?」
「ゴメンて。ホラ、オレの弁当のおかず分けてやるから泣くなよ! ウザいから!!!」
「僕のパンもちょっとだけなら食べていいよ。だから鬱陶しいから泣かないで」
「──ゔ〜〜〜ん、優しさと虐めのダブルコンボに正直どう反応して良いのかが理解らない! でも、おかずもパンもありがたくゴチになります!!!」
と、そう元気に言ってきた田中君のお口にアスパラをポイッ、する。
──そう言えば……。
「そう言えば、お前んトコの組織はどーなってんの? 全く情報が無いんだが?」
「……うぇ? おいおいニーさん、その情報は追加料金を貰わないとお教え──」
「──ホラ、追加のアスパラだ」
田中の口に追加でアスパラを二本突っ込む。
すると、
「夏休み中にさぁ、あのナルシストが手ェ組まないかって来たから今は連合軍してる」
「ほぅ?」
「へぇ〜??」
「しかもさぁ、何か今度の体育祭に乱入するとか言ってんだけど、そんな事って出来んの?」
……何故、コイツはそんな事も知らないのだろうか? 同じ学校の、同じクラスなんだが?
まぁ、情報料という事で教えておこう。
「──血判状を書く事になるけどイケる」
「ちゃんと本人の血で判も押さなきゃダメだよ?」
………………え? なに???
ウチの学校は血判状を書けば、赤の他人だろうが不審者だろうが体育祭に参加出来るんだよ。
まぁ、色々と保証は出来ないけど。
「マジで? あざ〜、後でナルシスト達の血判状貰ってくるわ。にしても、このアスパラうっま!」
「そうかそうか、じゃんじゃん食べてくれアスパラ担当! オレはベーコンを担当する!」
「──えっ? あ、うん?? え?」
「ちょっと先輩ッ! 僕だってアスパラ食べれるんだけど!? へい、プリーズ!」
そうかそうか。でもなぁ──、
「──いや、お前は白米に混ぜられた枝豆を担当してくれ。コレが中々厄介でな」
「了解、けどさ先輩。先輩って枝豆の事をおマメさんって呼んでるの? 萌えるんだけど?」
「つーか、お前の弁当めっちゃ野菜多くね? なに、野菜好きなの??」
はっはっは! ご冗談を。
「死なないって約束したのに、死に掛けたからウチの虫が怒ってな? 健康管理されてんだよ(泣)」
「あーーー(察) ドンマイ先輩☆」
おーいおい、元はと言えばテメェの所為だよ♡
──このクソがよぉおおお!!! ( ^ω^# )
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