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石化事変8



■■■in ロッジ■■■




「──え? ちがう??? 鈴木コイツ召喚しょうかんしたのはコカトリスだけ? ……えーと、説明せつめいプリーズ!!」


「だから……誤解ごかいだ…と…………ガクッ!」




「はい……鈴木さんが召喚したのはコカトリスだけで──たい石化せきかモンスターを召喚したのは、上野うえのさんなんです」




 あッ──そうえば、C班のこと報告ほうこくなんちゃらってってたもんね? 石化せきかしてたのこりも上野だけだったし。


 つまり、B班がC班の石化を解除かいじょ→C班が上野の石化を解除→問題もんだい発覚はっかく! みたいなながれかな?


 ──てことは……あらぁ〜、オレってばはやとちりしちゃったのね、ごめんよ鈴木すずきさん。そこそこ反省はんせいしておくわ。




「あれ? ということは、この石化せきか事件じけん解決かいけつってこといの? ほら、コカトリスはべられちゃったワケだし??」




 ──あとは、上野うえの自分じぶん召喚しょうかんした石化モンスターをスマホにもどせば万事ばんじ解決かいけつじゃん! おつかれっしたー!!!


 その鈴木すずきをポイしてコテージにもどろうとするオレを、あやちゃんがめる!




「いえ、じつはそうともならなくてですね……」




 と、なにやらいにくそうな綾ちゃん。


 それとほぼ同時どうじに、ロッジの出入でいりぐちとびらバーーーン! からの──、




「──わたし上野うえののスマホをつぶしちゃったのよねぇーーー御免ごめんなさいね!!!」




 ヤケクソ気味ぎみ怒鳴どなりながら、千尋ちひろさんが入場にゅうじょうした。


 というか…………は? 踏み潰した???




◆◆◆




「つまり──石化せきか解除かいじょするまえ上野うえの顔面がんめん落書らくがきしようとしたら、ちてたスマホをんづけてこわしてしまった……と?」




 オレのいに、千尋ちひろさんは「はい」とちいさなこえこたえる。


 石化せきかしたC班のちかくに上野もましたパターンか、成程なるほど──そっか。そっっっかぁ〜〜〜!!!




「やっちまいましたね、千尋ちひろさん☆」


「そうよ!!! やっちまったのよ!!!!!」




 まぁまぁまぁまぁ!!! にすんなよ社長しゃちょう


 周囲まわりなんてほうっておけばいのさ! やらかしたもの同士どうし仲良なかよくしようぜ☆




「──はぁ。社長しゃちょう、この緊急きんきゅう事態じたい貴女あなたなにをしているのかね? まったく、いい大人おとななさけない」




 このもの気持きもちを代弁だいべんするように、佐藤さとうちち)があきれたようにうが──




だま委員長いいんちょうタイプめ! 社長しゃちょうはな、身体からだのうどもなんだよ!!! もっとかんがえてはつげn──」


「──アンタが一番いちばんかんがえて発言はつげんしなさいよ!!!」




 と、せっかく仲間なかまムーブしたのに半泣はんなきでワザして社長しゃちょう……何故なにゆえ??




「はぁぁ……。そこまでにしたまえ、のこりの石化せきかモンスターについてだが──」




「──テメェが最初さいしょ社長しゃちょうけなしたんだろうがよぉ、厨二ちゅうにびょうがよぉぉ??」


「私をけなしてんのはおもにアンタよね如月きさらぎ!?」




「──だれが厨二病だ誰が!!! はぁ、もういい……わたしつかれた。上野うえのくん、説明せつめいきみがしたまえ」




 そうって、佐藤(父)が上野うえのにパスをすと……もうわけさそうに上野が言葉ことばつむぐ。


 いわく──まぁ、鈴木すずき一緒いっしょっスわ。モンスター入手にゅうしゅためしに召喚しょうかん石化せきか。ort


 もうね……アホのかな? じゃなくて、アホだろコイツら。そのアホのためにアイテムを大量たいりょう配布はいふさせられたオレの気持きも理解わかる?




「──で? 結局けっきょくなに召喚しょうかんしたんですか?? そのモンスターの能力スキルは?」




 そううと──上野は申し訳無さそうなかおのまま、ポツリとはなす。


「…………『アンフィスバエナ』っていうドラゴンみたいなモンスターなんすけど……その、『レアモン』だったみたいでぇ、マジすんません!!!」




■■■〜〜〜解説かいせつ〜〜〜■■■




 ──はい! いきなり説明せつめいコーナーすんませんね!




 レアモンとは……『レアな能力スキルつモンスター』のりゃくで、通常つうじょうのモンスターよりもつよ設定せっていされているモンスターの事だ。


 遭遇エンカウントりつはメチャクチャひくく、そのぶん能力スキルをマシマシにつよくした!




 ぶっちゃけ、専用せんようアイテムつくって課金かきん効率こうりつげようとおもってれた要素ようそだったが、まっさかね! こんなところ足元あしもとすくわれるとは、さしものオレも予想外よそうがいだよ畜生ちくしょうめ!!!




■■■そしてときうごす……■■■




「い、いきなり姿すがたえたとおもったら……らないうち周囲まわりあかるくなってて、んなて……」




 成程なるほど。アンフィスバエナは能力スキルで姿をして、そのときに上野を石化せきかしたのだろう。


 入手にゅうしゅしたばかりのモンスターにはわりくあることだ。


 このまえだって、とある匿名とくめい希望きぼうのおバカな学校がっこうでやらかしてたよ。アイツはゆるさん。




「──上野クンさぁ……やっちまったね!」


「はい。やっちまいました……」




 おそらくだが、上野の『レアモン』……アンフィスバエナがつレアな能力スキルとは、『透明とうめい』のことだろう。


 上野のスマホはこわれているため、確認かくにん事態じたい出来できていないが……説明せつめいかぎ間違まちがい。




「──はぁ、透明とうめいになれるモンスターとか……どうやってつけろってうのよ」


 と、社長しゃちょうあきらめモードにはいっているが……オレはそんな社長に、一つだけう。




「社長は、オレのことを──信用しんようできますか?」







「──は? 信用なんて出来できるワケいでしょ、信用しんよう信頼しんらいも出来n──」

 見てくれてありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(●´ω`●)

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