石化事変7
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『──居た! ホラ、あの鳥よアレ!!!』
そうフェアリーが指差した先には、確かに鳥が居た。
──それも、見た目は鶏だが……その尾羽は蛇の尾になっている『鶏』が、な!!!!!
「ありがとう、マジで愛してるフェアリー様!!!」
一応、『発見』の合図である『黄色』の『閃光弾』を上空へと発射!
──後は……確保するだけだ!!!
『クェェエエエエエエエエッッッッッ!!!!!』
オレ達に気付いた鶏は威嚇がてら、石化効果のある雄叫びを上げるが──残念だったなぁ?
……オレとパラサイト、あとキメラは『無敵付与』によって、フェアリーは『耐性』によって石化は効かんのだよ!!
まぁ、キメラにも元から効かんが……それはそれ。『無敵付与』は念の為という事で。
「フッフッフ……万能回復薬 計231個
蘇生薬 計220個
BOM 計220個
モンスター 約38体…………」
ちな、万能回復薬の数だが……オレが救出した奴らに使った分もカウントしている。当たり前だよなぁ?
さてと、この損害──どうしてやろうか???
「唐揚げか、それとも焼き鳥が良いかな…………まぁ、ラクに逝けるとは思うなよ?」
◆◆◆
「──待てゴラァッッッ!!!!!」
『クェェエエエエエエエエッ! ケェエエエエエッッ!!』
──pipipi──ッ!!!
「誰ッ! 今忙し──」
クソがッ! 鶏めっちゃ速い!! 某ゲームのすぐに逃げるメタルなアイツ並みに速いぞこの鶏!!!
『──あ、如月さんすみません。その、C班の事で報告があるんですけど……後にした方が良いですか?』
って……綾ちゃんか! C班の事で報告って、ちゃんと救出出来たとかそういう──? なら!
「ごめんね! いま、ちょい手が離せないからまた後で聞かせてもらってもいい?」
綾ちゃんへ謝罪しつつ、通話を切ろうとした──瞬間!
『はい、分かりました! ただ──』
『──コケェーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!』
『件の石化モンスターはどうやら「二体」居るようなので、気をつけて下さいね!』
◆◆◆
──ッッッ!!?!? コカトリス!?
綾ちゃんとの通話を切ろうとした矢先──コカトリスの絶叫が響き、目の前に白く小さな羽が数枚、ヒラヒラと舞い落ちる。
──そして、恐らくはコカトリスを捕食したであろう龍が……モグモグと、オレのはるか頭上にて牙だらけの口を動かしていた。
おかしい──どうしてオレは、あの龍に気が付かなかった? いや……というか、綾ちゃんは今なんて言った!?
オレはそこらの木の影に隠れ、声を潜ませながら問う。
「石化モンスターが二体? ちょ、それッどういうこと……!?」
Σ( °Д° )!? まさか──鈴木、隠してやがったのか?
──だとすれば…………。
「綾ちゃん、鈴木が逃げない様に足止めをお願いできる?」
………………もう☆ 自害したかったのなら早く言いなさいよね、プンプン☆
確か、鈴木はロッジに居るのよね? やだぁ、逃げられる前に急がなくっちゃぁ〜〜〜☆
パラサイトウィング展開! 逃がさんからな鈴木ぃ!!!
見てくれてありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(●´ω`●)
◆◆◆
──ふと、オカメは気が付いた……。
あ、このペースでいったら『石化事変』10パート超えるな──と。
というワケで、まだまだ続きますが読んでいただければ幸いです!
&、ブクマなど本当にありがとうございます!!!
メチャクチャ嬉しいです! 今後とも精進して行きますのでこれからも宜しくお願いします( ^ω^ )