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石化事変3



◆◆◆




「──はなメガネですけど……じゃないわよ!!! 如月きさらぎアンタ空気くうきみなさいよ、いまはシリアスな場面ばめんでしょうが!」




 と……千尋ちひろさんが怒鳴どなってくる──が、シリアスなんてらないですね。


 オレはいたって真剣しんけんに、はなしてる……だけだ、しw




「えっと、先生せんせい? コレは普通ふつうにかければ良いのか???」


「せやでwww」




 ──ふッww いや、うん! 似合にあってる、似合ってるぞ久遠くおん!!! ぶふッッッw


 か、ってかったよ、うん!!!




「ふへッw こ、コレに! 何の、ん"ッッ……こ、効果こうかがあるってうのよ!?」


「オレをわらわせるこうk──ああいえ! 石化せきかさせてくるモンスターのなかには、相手あいてを『直接ちょくせつこと能力スキル発動はつどうのトリガーになるモノもるので……ねんためですよ、念の為!」




 ──だんじて! オレの愉悦ゆえつためではいとっておくw




「じゃあ全員ぜんいんくばりなさいよ!!!」


「このはなメガネは三人用さんにんようなんだ。ゴメンな!」

やくみっつしかっててません。ゴメンね!)




 なお社長しゃちょうはブーブー文句もんくうが、時間じかんしいのでオレはロッジのとびらへとける。


 すると──、




「──ちなさい」




 と、今度こんどは──するどく……りんとしたこえで、社長はオレをめた。


「……まだなにか?」


 いや予感よかんがしたので、少々ぶっきらぼうにう。




「──はぁ! このままじゃらちがあかないからもういちゃうけど、アンタ……ホントに一人ひとりくつもりなの?」




 大きく溜息ためいきき、そう……千尋ちひろさんはかえしてくる。


 ………………『やっぱり』、か。




「そうですけど? D班はオレ一人ひとり充分じゅうぶんだと、はんめをしたときいましたよね?? いてなかったんですか?」


「──残念ざんねんね、ちゃんといてたわよ。聞いたうえってんの、理解わかる?」




 オレは千尋さんの、千尋さんはオレの目を見据みすえて……言葉ことばわす。




「如月、アンタ最初さいしょに『この場合ばあい一箇所いっかしょあつまって行動こうどうすべき』だとか何とか言ってたわよね? なら、何でアンタは一人で……単独たんどく行動こうどうしようとしてんのよ??」


「それは──オレ一人で充分だからです。モンスターだって大量たいりょうますし……」




「…………大量に? 他の班に、あんだけしておいて??? それはスゴいわね?」




 千尋さんはほそめ、みをかべて問うてくる。


 …………はぁ。




「えぇ、すごいでしょう? なんせオレは、このゲームの開発者かいはつしゃですから」


「へぇ、そう? 開発者『だから』一人で充分で──開発者『だから』、一人でぱしらなくちゃいけないってワケ?」




 ッ──!!!




「………………やめましょうか……。そうですね、開発者『だから』。今回こんかいばかりは、オレが頑張がんばらなくちゃいけないんですよ──誰よりも」


「かぁーーーッッ、アンタって本当ほんとう可愛かわいいわね? まだどものクセに!!!」




 はっはっは、そりゃ貴女あなたからしたらね? オレなんてまだまだケツのあおいガキですし???


 ──だからこそ、こういう場面ばめんでは可愛気の無い背伸せのびをしちゃうんですよ♡




さくはちゃんとあるんでしょうね? もしいしになってたら、その端正たんせい顔面がんめんに私のサインをいといてあげるわ」




 それはいやだが……このオレが、無策むさく特攻とっこうするようなタイプだとでも?


安心あんしんしてくださいよ、策ならちゃんと用意よういしてますし──こころづよ部下ぶかも、『かえってた』ので」




 そうって、さっきからむねポケットのなかでカサカサと自己じこ主張しゅちょうをしている『心強い部下』をし、せ──ッ




◆◆◆〜〜〜せぬ〜〜〜◆◆◆




 ──どうも。『心強い部下』を取り出し、見せた瞬間しゅんかん甲高かんだか雄叫おたけびとともにロッジからたたされた如月きさらぎです。




「解せぬ…………千尋さんって、おまえのその姿すがたるのはじめてだっけ?」


『………………』




 そう、心強い部下こと──『キメラ』くんうが、無言むごんである。


 ──というか、今朝けさまくらもとたのを発見はっけんしてから、いまいたるまでのあいだ……ずっと無言なのだが?




「何だ? いてった事をおこってるのか???」


『………………』




 ──いやでも、そもそもコイツなかったじゃん! 観光かんこうってたんだから、さそえなくても仕方しかたいだろ!??


 もしや……反抗はんこうかコイツ!?




「はぁ、やめよ。とりま──い、おまえら!」




 ──ぶっちゃけると、千尋ちひろさんがってた言葉ことばただしい。単独たんどく行動こうどうとかマジでぇわ。


 それにモンスターだって、しまくったので正直しょうじきうとこころもとないのも事実じじつだ。




「でも──オレは開発者かいはつしゃでもあり、一人ひとりのプレイヤーなんですよ……? 他人ひと自分じぶんのケツいてもらって、むねれるワケいでしょうよ!!!」




 開発者の『責任せきにん』として──意地いじでも全員ぜんいん生還せいかんさせる!


 そしてプレイヤーとして『挑戦いどみ』もしないで、他人たにんたよってすがってそむけるなんて誰がするか!!!




「──探知たんち能力スキル発動はつどうし、すこしでも違和いわかんがあればそく、オレに報告ほうこくしろ──オレの警護けいごについてるやつも、警護はいらん、いけ!」




 指示しじわるやいなや、そく行動こうどううつすウチのたちマジ流石さすがだわ! コレわってかえれたら、何でもきなモノってやるからなぁ〜、あと休暇きゅうか追加ついかするから!


 ──じゃ、オレもパラサイト寄生きせいさせて、パラサイトウィング展開てんかいして上空じょうくうから捜索そうさくしてます!




 それにしても……マジでキメラどうした? 行けってってんのにうごかんのだが???

 見てくれてありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(*´∇`*)

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