肝試し2
◆◆◆〜〜〜肝試し〜〜〜◆◆◆
『──ひぃやぁ"ああああああああああッッッ!?!??』
『これは夢だコレは夢だこれは夢だ夢夢夢夢夢!!!!!』
「は〜い、モブ組脱落! 次の組どうぞー!!!」
ドワーフ作の機械によって空中へと映し出されたキャメラ映像を確認後、次の組を森林の中へと送り込む。
「──怖過ぎない? 今、カメラ映像にも変なの映ってたわよね??」
「リプレイします?」
「結構よ!!! てか、コレ公開処刑でしょ!? 空中映像で怖がってる姿晒すとか趣味わr──」
『──ぁ"────ッ』
『相棒!? オレを置いて逝かないでくれAIBOぉおおおおおおおおお!!!!! あ、オワタ\(^q^)/』
そう言い合っている内に、また二名脱落!
「はぁ……一組も戻って来ないとかチキン共しか居ないんですか!??」
「──いや実際に幽霊が襲って来るとかコレ何てホラゲ? ゲームならゲームでダイレクトアタックは禁止で御座ろう!?? やめて! アタイに触らないで!!!」
「ホラゲの主人公の気持ちをリアル体験出来るアトラクションとでも思ってください。そういうの好きでしょ、後が詰かえてんだからサッサと逝って下さい(悦)」
──鈴木ぃ、お前がホラゲ好きである事は知っているのだよ。だって……、
「普段から仕事サボってキャーキャー言いながら楽しそうに遊んでましたから、きっと楽しい時間になりますよ」
↑……だからなぁ? 仕事サボるくらい恐怖が好きなんだろ?? ん?
「ぴぃッッッ!? あ、アレはゲームであるから楽しく遊べるのであって、拙者は断じてホラゲの主人公になりたかったワケでは──」
「──せいぜいイイ声で鳴いてくれよぉ? では、逝ってらっしゃい!!!」
「聴いて!? あと目の笑ってない美人の笑顔ほど怖いモノは無いでござるよ!!?」
言い訳など聴かんわ! あと、誰が美人だサボり魔め、はよ逝けそして滑稽に泣き喚け!!!!!
◆◆◆〜〜〜仲間〜〜〜◆◆◆
『──ひぃいッッ!!?!? い、いまの音は何でござるか!?』
『木の葉が風で揺られただけだろう? 暑苦しいな、もう少し離れてくれないか!?』
ふむ──佐藤の方はまだ余裕がありそうだな?
「……G-2、応答しろ」
『此方G-2。ご用命は?』
「今、入口エリアに居る二人組をヤれ。手段は問わん」
『G-2、了解』
「…………ふぅ☆」
まったく、仕掛けるのも大変だぜ!
「いや『ふぅ☆』じゃないからね!? アンタ、幽霊をけしかけてたってワケ!!?」
──おっと、しまった。面倒なのに気付かれちまったか。
オレは無言で懐から『モンスターレンタル券』を取り出し、千尋さんへと握らせる。
「……レンタル出来るモンスターの中にはキューピッドも居ます。一先ずはコレで」
そして、コソッと千尋さんの耳元で囁く。
すると──。
「────仕方が無いわね……その代わり私にも遊ばせなさいよ…………(コソッ)」
ふむ、背に腹は何とやら……か。
まったく、何て悪い大人なんだ!
「……おけぃ! Σd(^ω^ )」
「( ^ω^)b<契約成立ね……!」
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