海=水着
■■■〜〜〜海〜〜〜■■■
──皆さんに一つお訊ねしたい……海と言えば何を想像するだろうか?
白い砂浜? 押しては返す波しぶき?? それとも、悠々と海中を泳ぐ魚だろうか?
ああ、もしくは煌々と照りつける太陽だったりするのかもしれない。
──まぁ、オレは海=水着と勝手に想像し期待しているワケだがな!
各々がそれぞれのコテージへと荷物置き&着替えの為に解散し、オレが海に一番乗りしたのだ。
……そして最初の問いに戻る。
ド健全な男の子であるオレは、それはそれはもう大変に気になっているのだよ──女性(主に一人)の! 水着姿が!! な!!!
──勘違いしないでほしいが、紳士や優等生にも下心は有るのだよ、ソレを隠すか晒すかの違いでしかないだけだ!
そう一人で熱くなっていると……ツンツンと何かに肩をつつかれる。
──?
肩をつつく何者かの方向を向くと、
『 ʅ(・ω・ )』
「──ティアマトちゃん?」
其処には何と……ティアマトちゃんが居た。
それも、フリル付きのワンピース水着姿で! 可愛い!!
──そして続け様に、
「ちょッ、ティアマトちゃん!? いきなり走ってってどうしたの!!?」
保護者が来た。白ビキニだった。以上、説明終わり。
「……って、え? 誰!? 不審者ッ!!?」
そして会って早々に不審者扱いですか、そうですか。
「いきなり失礼ですね社長。如月ですよ」
──大体、こんな『島』までわざわざ来る不審者が居てたまるか。
「ぅえ? き、如月?? は、ぇ? ……何でアンタ宇宙服着てんの???」
「宇宙服じゃありません、水着です」
海に宇宙服なんて着て来るワケ無いだろ、いい加減にしろ。
「いや、どう見てもソレ水着じゃなくて宇宙服よね!? え、なに? 予想外過ぎて流石の私も混乱して来たんだけど?? 熱くないのその格好?」
「──だから水着ですって。オレってお肌が焼けると赤くなってメッチャ痛くなるタイプの人間なんで、あんま夏場に肌を出したく無いんですよね。あと、この水着にはファンが複数個付いてるんで熱くは無いですよ」
……ブォンブォン、煩いけど。
「はぇ〜。若いのに大変ね」
そう言葉をこぼす、千尋さんの姿を改めて見る。
──似合ってはいる。流石は千尋さん、センスは有る……有るのだが…………。
「千尋さんは、肌を露出させ過ぎなのでは? 紫外線をナメてるとエラい目に遭いますよ??」
……もうイイ歳でしょうに。と、付け加えようとして止めた。
千尋さんの笑顔が「それ以上言ったら理解るよな?」って言ってたから止めた! オレは何も言ってない!!
◆◆◆
「ちなみに、ティアマトちゃんのこの水着を選んだのは千尋さんですか?」
「──ええ。可愛いでしょ?」
「むっちゃ可愛いです。今回ばかりは千尋さんのセンスの良さに感謝します」
( ・ω・)ノ( ^ω^ )\(´∀`)
ティアマトちゃんの頭を社長とよすよすしていると、
「すんません、遅くなりました! あれ?? あの、先生は?」
「ふひょッ!? て、天使が、天使が居りゅッ!!!」
「ふぅ……海水浴など何年ぶりかな? おや、綾はまだなのか??」
と、男連中がノコノコやって来る。
──そして、最後に……。
「……すみません、遅くなりました!」
と──女神が……降臨しt…………ガハッ!
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