VS 教皇
◆◆◆〜〜〜これは酷い〜〜〜◆◆◆
──これは酷い。
目の前で繰り広げられているのは、まさに暴虐と呼ぶに相応しいモノだった。
『──右側から攻撃が来ます。その約1秒後に左後方から不意打ち……』
「理解った! バハムートは右側のモンスターに集中、不意打ちには混沌龍で対処する!!」
……千尋さんに貸した『サトリ』が特殊能力『未来予知』を発動させ、予知した未来を久遠へと報告。
↓
久遠が、オレの貸したバハムートで戦場を蹂躙。
──攻撃は全てサトリに予知されて当たらないのに、バハムートの即死級攻撃はこれまたサトリの予知で絶対必中とかいう地獄みたいな光景に、
「ほらほら、もっとテンポ上げて! このままじゃ勝てないよ鈴木さん!!!」
と、流石のオレでも鈴木を煽──ゲホンッ、思わず応援してしまう。もうちょい頑張れよ聖域! ……そしてオレに良い絵を撮らせてくれ!!! と。
「フハハハハッッッ!!! 圧倒的ではないか我が軍は!」
そして社長はなんか闇堕ちしてた──その傍らでは、綾ちゃんとイザナギ、イザナミの一人と二神が朗らかにお茶を楽しんでいた事は秘密である。
◆◆◆〜〜〜最終兵器〜〜〜◆◆◆
「クッ!? あ、アテナ様の加護でも敵の猛攻を防ぎ切るのは不可能…………こうなれば……ッ!」
サトリとバハムートのコンボに教皇は唸り、そして一つの決断を下す!
……まぁ、皆さんご存知の通り『激化薬』パイセンですわ……コレは長くなるぞぉ(ヤཀケ)!!!
『──ッ!!?!? あの人のやろうとしている事を早く止めッ──あ!?』
サトリが慌てて何やら言おうとするが、↑からも理解る通り手遅れですわ…………長くなるぞぉーーー(くДそ)!
──まぁ、もうオレに出来る事なんて少しでも良い映像を撮ることくらいだし、どうにでもなるがいいさ!!!!!
はい。『激化薬』の使用でね、ムキムk──おっと、大変にガタイの良くなられた麗しの女神様は、これまた大変に大きなお声で咆哮を上げる!!!
「………………」
自身が信仰している麗しの女神様の変化に、さしもの鈴木も黙っ──、
「……コレはコレで有りでござるな!!!!!」
──ったと、思っていたんだがアイツのメンタルはオレの予想を超えていた、とだけ言っておく。
そしてこの鈴木の行動を皮切りに、次々と『激化薬』を自身のモンスターへと使用していく聖域のメンバー共。
コイツらMA・ZI・KAと絶望して笑うしか無いオレ。
『あ、終わった』
と、冷静にサトリが言い放つ。
「「「──えッ???」」」
その言葉に、久遠と社長は同時に声を上げ……お茶をシバいていた二神はソレを口から噴き出し、一人は漸く戦闘体制に入ったのだった。
◆◆◆
──これは酷い(2回目)。
目の前で繰り広げられているのは、まさに暴虐と呼ぶに相応しいモノだった。
『ムリムリ、終わった。勝てません無理ゲーです』
「いやいやッ!? まだ予知があれば何とか──って、ああッ!?? 混沌龍ぅうううううッッッ!!!!!」
未来を予知しているサトリは諦めモードに入り、久遠の混沌龍は呆気なくヤラれ、バハムートも瀕死一歩手前になっている。
「…………何これ?」
ショックのあまり、千尋さんも闇堕ちから正気に戻ったようだ。
形勢逆転とは正にこの事だろう──サトリは予知を放棄し、相手の即死級攻撃がビュンビュンと飛んでくる。あ、ワイバーンがやられた。
「千尋さん、久遠、綾ちゃん頑張れぇ〜〜〜! まだまだイケるイケる、諦めるにはまだ早い──かも、しれない!」
こりゃ終わったな。と、内心思うがワンチャン掛けて応援する。まだ良い絵が撮れてないんだ!
◆◆◆
……主にテメェの所為だろうがよ……(^_^#)
「ねぇ、サトリちゃん。ホントにもうどうにもならない? 方法なんてもうどうとでもなれば良いし、アイツを利用しても構わないわ」
『──え? 主人をですか?? それならまだ方法はありますが……契約は……』
「大丈夫よ、ソレにアイツ自身がよく言ってるじゃないの、確か──勝てばいい──だったかしら? ならそれを実際にやってやろうじゃないの!! ね?」
『確かにそうですね……それなら──』
◆◆◆
Σ( ^ω^ )!? いま、悪寒を感じたような……??
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