やっと辿り着いた!!!
◆◆◆〜〜〜(汗)〜〜〜◆◆◆
「──ありがとうございました!!」
「此方こそ、良い勝負だった!」
握手を交わし、ムチャクチャ良い笑顔でお互いの奮闘を讃え合う二人。
「………………」
「………………」
と、大変に気不味いオレと社長。
「あ! 如月さん、どうでした?? 私ちゃんと勝てましたよ!!!」
よほど嬉しかったのか、綾ちゃんは笑顔で駆け寄って来る。
それはそれは嬉しそうに……来る!
──さて、此処で同志諸君に訊ねたい。
この嬉しそうな彼女の、こんの素晴らしい笑顔を!
「見てませんでした……!!!」
と……いう言葉で曇らせても良いのかと!!?
否! 答えは断じて否である!!!
──その為なら……オレは!
「すぅッ──うん! 本当に良く頑張ったね☆」
例え周囲から塵だの糞だの言われようが、この嘘を貫き通してみせるッ!!!
「──うわッ…………!」
社長ぉ! ドン引きボイスやめろ!!!
言っておくが同罪だからな!? いや寧ろテメェの一目惚れが全ての原因なの理解ってる!??
故に、オレ達は運命共同体だ! この秘密は絶対に墓まで持って行く!!
……絶対にだ!!!!!
「ぇ、ええ! 綾ちゃんはホントに凄い子ね!」
頬を引き攣らせつつ、千尋さんも同意する。
──ウンウン、ホントに凄い勝負だったなぁ!
というワケで、綾ちゃんのその奮闘を讃え……他意は無いけど『回復薬一式』と『即死セット』、あと『モンスターレンタル券』をプレゼントしよう!
た、他意は無い…………よ?
◆◆◆〜〜〜ホントに長かった〜〜〜◆◆◆
「──じゃあコレ!」
そう言って、モブIさんは勾玉3つを綾ちゃんへと手渡し笑う。
「はい! ありがとうございます!!!」
綾ちゃんも、満面も笑みで勾玉を受け取り……ソレを素直に、社長へと手渡した。
──カイザーさん……娘さんをどうやってこんなに良い子に育てたんですか?
今頃、缶詰め状態で地獄みてぇな量の書類を捌いているであろうカイザーへと問う。
コチラも他意は無いけど、今度、カイザーの好物でも手土産に応援にでも行くか!
…………将を射んとすれば──先ずは……ね?
「ふぅ、漸くこのクソ長ぇ戦いも終わるのね!」
オレが黒い笑顔でニコニコしている横で、千尋さんは疲れたように話す。
ふと──其処で思ったのだが……。
「ちょっと気になる事があるんですけど──」
◆◆◆
──そしてオレ達は辿り着く。
いい加減にしろ! と、怒鳴りたくもなる様な長い、ホンッッットに長い道と階段の先に!!
立派な神社と……その前方に12の窪みが空いた石板が、堂々と鎮座していたのだ!!!
「………………」
千尋さんは無言で布袋から勾玉を取り出し、石板の窪みへと嵌めてゆく。
まるで計算されたようにピッタリと嵌る勾玉。
──もはやソレにも殺意が湧いてくるがな!
そうして、12の勾玉全てを石板へと嵌め終えた瞬間……視界が眩い光に包まれ、白一色へと染まる!
さぁ……ラストバトルを始めよう!!!
見てくれてありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いしますm(_ _)m