VS 未2
◆◆◆
『夢羊』………196P
(如月 96P/モブF 100P)
『白龍』………164P
(如月 74P/モブF 90P)
「──コレ何?」
「何って……結果ですけど??」
千尋さんの問いに、オレは「見れば理解るでしょ」と言わんばかりに言葉を返す。
「そう……。ねぇ、如月?」
「何スか?」
「先ずね、アンタ何で敵に高得点をつけてんの?」
「──自分の心に嘘はつけませんでした」
今回ばかりはオレも本気で採点するさ!
──勝負? 知らんなそんなモン! 勝ちたいのなら自力で勝利を掴み取れ!!!
「今までで見たことも無いような澄んだ目して言ってんじゃないわよ!」
「自分、こればかりは譲れないんで……!」
「はぁ──じゃあ次に、白龍のこのPは何? 何で敵さんの方が高得点をつけてくれてんのよ??」
「自分の心に嘘はつけませんでした(二回目)」
オレはオレなりに採点し、このPをつけた。以上だ!!
「…………もうやだコイツ」
◆◆◆ラウンド:2◆◆◆
「ではでは〜、次の方〜〜〜!」
「お願いしま〜す!!!」
モブFさんとオレの声に、千尋さんは溜息を吐きつつ……ティアマトちゃんを召喚する。
「お願いね、ティアマトちゃん」
『ψ(`∇´)ψ』
「おーと、本人?は大変にやる気マンマンですね!」
「あの髪は確かにフワフワしていて気持ち良さそうです〜〜〜」
〜〜〜採点中〜〜〜
( ´ ▽ ` )ノ(`・∀・´)ヽ(´ー`)
『…………(#°ཀ°)』
〜〜〜採点終了!〜〜〜
『ティアマトちゃん』………172P
(如月 80P/モブF 92P)
「──あ"? 何よこのPは??」
と、千尋さんは仰っているが……
「結果です。本来、女性の髪に点数をつけるべきでは無いとは思いますが……今回は心を鬼にしました!」
「あら〜、如月さんは紳士なんですね〜〜〜?」
「いえいえ、そんなことは──」
『──はいはいはい!! じゃあもう私の採点の番ですよね主! さぁ、存分にモフって下さい!!!』
ヘソ天ウェルカム状態のキメラが言う。
…………言っているところ、大変に恐縮なのだが……、
「いやキメラ、今回オレは審判だから参加しないぞ?」
『は? (°Д°)』
「いやだから、オレは審判だから参加しな──」
『『『──は?? (°Д°)』』』
◆◆◆ラウンド:3◆◆◆
『もう世界滅べ』
「はいはい拗ねない拗ねない」
( ^ω^ )ノ(;ω;)
『…………やっぱさっきの無しで』
( ^ω^ )ノ(//∇//)
──コイツ……チョロいな。
「いや何ほのぼのして誤魔化そうとしてんの!? は? アンタは参加しないって──はッ!?!!?」
と、宣っておられますが千尋さん……。
相手一人に対してコッチは四人っすよ?
「いやぁ、敵さんは審判もしてますけど……それは一人なので仕方無いでしょ? ソレに対し、コッチは四人ですよ?? 恥ずかしくないんですか?」
「──アンタにだけは言われたく無いわ! それに綾ちゃんはアンタの全裸話の所為で安らかな顔して気絶してんのよ!!? ほら見なさいよコレを!」
そう言って、オレとモブFさんの眼前にケルベロスが鎮座する。
……ケルベロスのモフモフの背には、安らかな表情で綾ちゃんが寝息を立てており、それを見守るケルベロスの優しい瞳の何と温かい事。
柔らかい毛皮、眠れる美少女……其れを見守る優しく温かな瞳…………。
『ケルベロス&綾ちゃん』………1億100P
(如月 1億P/モブF 100P)
「──此レ即チ此ノ世ノ至宝也」
(訳:──尊ぇ!!!!!!!!!!)
「あらあら〜〜〜、まぁ……コレは私の負けですかね〜?」
「は? いや触れてすら無いじゃない!!?」
「文句禁ズ……触レズトモ理解可」
(訳:触れなくても優勝だわコレ、文句は受け付けない)
「ええ、そうですね〜。触れなくても理解ります、フワフワの柔らかな毛皮に包まれ……安らかな眠りへと誘われる至高のひと時──それこそが真のモフモフです〜〜〜!!!」
そう、モフモフとはソレだけでは決して完成しない!
モフモフと、そのモフモフに優しく包まれる者が居て初めて、モフモフは真のモフモフとして完成するのだ!!!
──理解らないって? それならば理解りやすく言い直そう!!
自分好み人間が、フワッフワでモッフモフな動物の背を枕にして……これまた愛くるしい寝顔を晒していたら理性飛ぶだろ?
つまり、そういう事じゃよ!
は? モフモフの勝負??
いや、してたじゃん? 大体な──
──ルールなんてモノは、その場のノリと勢いで幾らでも変わるモンだZE☆ (適当)
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