魔界転移 16
■■■──!??((((;゜Д゜)))))))!!?──■■■
拝啓 キメラと久遠、あと綾ちゃんと諸々へ。
──オレ、男としてヤッちゃダメな事をしちまったかもしれねぇです。どうしましょう???
油の刺さっていない機械みたいな動きで、痺れた我が腕を見る。(;¬_¬)
『──すぅ…………( ˘ω˘ )』
………………………………。
ウン──居る……ジニマルちゃんさんが、我が腕の中で安らかなる寝息を立てて安眠しておられる!!!
な ん で ッ ッ ッ ! ? ! ! ? ?
──しかもな、それだけじゃねぇのさ。問題は。
説明が難しいんだが、某ア●ロ君を殴った某ブラ●トさんみたいな姿勢で、オレは目線を背後へと向ける。
『むにゃ、くぅ……( ˘ω˘ )』
誰 で す か ア ナ タ は ッ ! ? ?
いきなり現れたポッと出の新キャラさん!?
ちょっと聞いてないよ!!? いやマジで何処のどなた様でしょうか!? 頭の羽は抜いてもいいの?
いやホントに知らん! 誰、You!??!?
────Σ(・□・;)ッハァ!?
ま、まままままさか……産んだ、の?????
ジニマル、さん──が? この場所で???
──い、いや待てオレ。ステイ、落ち着けオレ!
悪魔の不思議はこの際置いておいて……いや、置いといたらダメなんだけど、一先ず、一先ずだけ!
お、置いといて…………男として、どうなの?
──ぇ、憶えてないとか……あるの???
今まで一度もそういう事をした経験の無い童の貞であるオレとは言え──マジで言ってる?
いやでも翼とか……は、はは羽…………とか。
お、同じ人型だし。
顔つきは、違うが……そういうのは遺伝子的なアレコレがあるからアテにはなんねぇ……し。
いやいやいやいや……まっさかぁ〜〜〜、ね!
オレは、ジニマルさんへと視線を戻す。
少し、乱れたシーツ──心無しか、ジニマルさんの顔も若干赤い、ような? 目元とか……。
羽も、その……かなりシーツの上に落ちて……。。
「ヒュッ──!」
……ぇ? マ??? あの……マジで、オレ、やってもうた??? しかも憶えてないとか、男以前に、人間として、生物としてアウトなのでは──?
『──ん』
「ッみゅ!?」
は、ははは背後からこ、声がががががッッッ!
『…………なんだ、もう、起きたのか……???』
──シャベッタァァアアアアアアッッッ!!!!!
悪魔の成長って、しゅごい……。
「ぅ、うん。その、なんだか眠れなくて……」
そう、まるで彼氏のお家にお泊まりに来た女の子宜しく……オレは何とか言葉を紡ぐ。
『眠れない──? はっ、一晩中ガッチリと拘束しておいて良く言うわ。寝惚けておるのか?』
一 晩 中 、 拘 束 ッ ッ ッ ! ? ?
◆◆◆〜〜〜拘束とは〜〜〜◆◆◆
──一般的には、身動きを封じる事。
関連:捕らえて拘束する。
暴れないように拘束する。
無理矢理、拘束して■■■■──error error。脳がオーバーヒートしました。急ぎ、冷静になるか……物理的に頭を冷やして下さい。
error error──解説を強制終了します。
◆◆◆
『おい? どうした??? 大丈夫k──』
「………………、する、から…………」
『は? 今なんと言ッ──』
ッッッ!!!!!
「──認知するから! ちゃんと!!!」
『ぴぃッ!?!!? な、ななななんだ!?』
あ、ごめん。起こしちゃった? ジニマルさ──
「いや……起こしてごめんね。え、えーと…………は、ハニーーーッ!!!!!(パニック中)」
『──ふぇ!?? は、はははははにー!?!!?』
オレはベッドから飛び降り、素早く土下座する。
「さ、昨晩は、大変に怖い思いをさせてしまい誠に申し訳ございませんでした。この件に関しましては、誠心誠意、私めも認知し、一生をかけて責任を取り償わせていただく所存で御座いますので……不届者ではございますが、その……何卒、どうか、末永く?宜しくお願い申し上げます!!!(大混乱中)」
謝罪と告白を同時にかましつつ、
──最後の一押し、下から目線をくらえぇ!!!
コレでダメだったら、大人しく魂でも何でも差し出して償おう。無理矢理、ダメ、絶対。
え? 言葉が変???
キミもオレと同じ経験をすれば理解るよ。言葉なんて出て来なくなるから。
『──………………』
あーーーーーッッッ、無言ですわ。
そりゃ怒るよ……拘束した挙句──ね? ウン、殺されても文句は言えねぇわ。
せめて、一撃で楽にしてね。
「………………」
『………………』
無言。
『──おい、人間……貴様…………』
静寂に耐えられなくなったのか、頭に羽の生えた…ジニマルさんとオレの子(推測)が話しかけて来る。
『何か、勘違いしておるだろう?』
「──え?」
勘違い??? オレが? 何を??
と、羽のに問おうとした瞬間──!
『──キュゥ…………ッ!』
「へ? ハニ──じゃなくて、ジニマルさん!? あの、ちょッ、ジニマルさぁーーーーーんッッッ!!?」
倒れた。北魔界のなんちゃらとか言ってた、ジニマルさんが幸せそうな顔で……倒れた。
『──はぁ、一先ず……説明してやるから聞け。ジニマル様は──このまま寝かせておくか』
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ