魔界転移 12
かくかく──(`・∀・´)──(^ω^ )しかじか
■
■
■
ふむふむ、なるほど? えーと、つまり……。
(壱)……オレ達がお腹を空かせないように、母さんは狩りをしていた。
(弍)……大きなトカゲさんを仕留めた矢先、ガープ──基、鳥人間さんが話しかけてきた。
(参)……不思議な眠気に襲われ、気付いたらこの変態の居城──基、お城で寝かされていた。
んで(死)──間違えた。(肆)……
……背後から鳥人間さんを花瓶で殴りつけ、尚も息のある鳥人間さんを仕留めようと剣を構えたのである。
────(´・ω・)(´・_・`)(鳥)(・ω・`)────
「母さん……」
「──なぁに、境ちゃん?」
相変わらずのホワホワオーラを纏いつつ、それでも尚、剣を離そうとしない母に一言。物申す。
「良い子だから大人しくしてて下さいお願いします」
「──え〜〜〜ッ? でもぉ〜!!!」
「え〜、でもぉ〜──じゃ、ありません! お願いだから内に潜む蛮族ソウルを抑えて!!!」
あのね母さん? いきなり人様を背後から花瓶で殴り倒すだなんてしちゃダメ!
せめて、一撃入れられてからにしなさい!!!
過剰防衛になったらどうするのッッッ!!!??
まぁ、今回の場合は──相手がまだ生きてるし、誘拐犯だったから良いけどね!
「最近は色々と五月蝿い時代なんだから、役人のお世話になりたくないのなら……暴れる時はちゃんと怪しまれない状況を作らないと! 理解った??」
「──そうね……ごめんなさい、境ちゃん!」
理解ってくれて嬉しいよ、母さん。それと、無事に再会できて良かった。
『ふぁふはぁははふふふひはふっふぇはふぇほ!?』
(アンタは破壊しまくってたでしょ!?)
『自らの事を棚上げしといてよく言うわ……』
「──証拠は? オレはいきなり見ず知らずの世界に飛ばされて化物共に『襲われた』から仕方なしに、最後の手段として手に持っていた爆弾を投げただけでオレに明確な破壊の意図があったかの証拠は何処にも無いと思いますけどぉ??? ボイレコとかあんの?」
あんなら出してみ? 大丈夫、何もしないから^ ^
それに、今は──
『ガァァープゥゥゥ、貴様ぁよくもぉぉッ!!!』
『!? ま、まてジニマルよ! 何が何だかワケが理解らんのだが!!? コルソンの奴はd──』
──あ。
『問答無用ッッッ!!!!! この我をコケにした罪、そして、この我の秘密をバラした罪! 此処で贖ってもらうぞ!!! さぁ、覚悟するが良い!』
『ア°ーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!』
………………………………あ〜〜〜。
・
・
・
贖
い
中
・
・
・
『──ふん! 愚かなガープよ、コレに懲りたらもう二度と図には乗らん事だな!!!』
と、床に伏した鳥人間に吐き捨てる。
「大丈夫? 鳥人間さん???」
『私、何もしてない……のに……ガクッ!』
あ、力尽きた。
しゃぁねぇなぁぁ〜〜〜、そら、回復薬ドバー。
とりま、タマについて訊かなきゃなんないし……特別にサービスしといてやるよ。
あとハイ。なんかあの変態に洗脳?されてたっポイし、この葉っぱを食べてね〜。マズいけど。
と、何時ぞやに登場したアイテム……『操れなさ草』をついでに鳥人間の口の中へとぶち込む。
『──ッ"!? ッッッ〜〜〜〜〜!?!!?』
「良い子だから暴れないでねぇ〜? ジニマルさぁ〜ん、ちょっとこの患者さん抑えるの手伝って〜??」
『我の名を……こ、これで良いだろうか???』
あ〜、良いヘッドロックだねぇ。よほど根深い怨みを持ってんだなぁ。ま、オレには関係ねぇけど。
「はいはい、バタバタしないでね〜? ほら、モグモグモグモグ。ごっくん」
『──ッン!』
そう、鳥人間は涙目で何とかあのクソ不味葉っぱを飲み込む。
『──クワァーーーーーーーーッ!?!!?』
そして、叫び……ビクビクと痙攣し、
『ガープ様!? 人間、貴様いったいガープ様に何を飲ませた!?? あの葉は何だ!?』
と、喧しく鳥が耳元で怒鳴る中──
──一言。
『私は 正気に もどった──。』
『ふぁ? ふぁひひっへんふふぁ???』
(は? なに言ってんすか???)
ふっふっふっ。何時ぞやに登場したこの葉っぱ……基、このアイテム──『操れなさ草』。
コレの効果は『洗脳状態』の解除。
つまりは、相手を正気に戻すのである。
え? 本当に戻ったのかって???
──うん。戻ってるよ……^ ^
コレで詳しい事情を訊けr
『──ガープ様ァァアアアアア! ゴ無事デッ!?』
『漸ク見ツケタゾ!!!』
『捕エロ! 総員掛カレェェエエエッ!!!!!』
………………あー、ちょっと待ってて。
事情を訊く前に、少〜しお掃除してくるわ。
■■■──???──■■■
『──んむぅ〜? 何故、ガープに繋がらんのだ?』
どうしよ……何もしてないのに、壊れた???
水晶球に何度も魔力を注ぐが、何も反応が無いのだが……え、困る。
無事、ご主人様を見つけてくれたのだろうか?
『明日の明朝には、アマイモンめの居城に到着すると言うのに──ふ〜む……?』
まぁ、ガープの事だ……もしもの事は起こるまい。
仮に起こっていたとしても、明日の朝に速攻でアマイモンをシバき倒して急ピッチで帰れば良いか。
クックック、震えて待つが良いぞアマイモン。
──そして待っていて下さいね、ご主人様ぁ♡
このタマ、この魔界を足掛かりにし人間界へと攻め込み──必ずや、魔界と人間界の両方をご主人様にプレゼント致します!!!
少しばかり時間は掛かってしまいましたが、なぁに……ハードワークの方が燃えると言うモノ!
此処で有能さをアピールし、ご主人様からの寵愛をもあの部下から取り戻し……
必ずやクリスマスまでに、コトを成してご覧に入れますとも!!! むふふふふふッッッ♡♡♡♡♡
だから、どうかもう少しばかりお待ち下さいね?
──ご主人様ぁぁん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ