魔界転移 8
申し訳ありません、私用の為……次回の投稿はお休みしますm(_ _)m
次の投稿は8月8日(金)予定です。
■■■──南の大魔城/城内──■■■
「──うぇへへへへへッッッ、タァマァァちゃぁぁぁん出ておいで〜〜〜? 怖くないよぉ〜???」
『タマ様いけません! 出て来ないでぇッ!!!』
出て来ないとぉ、城が、ドンドン崩壊していっちゃうぞぉ〜〜〜良いのかなぁぁ〜〜〜〜〜???
「もしくは、動物達でも可。さっきは食べようとしてごめんね? もう襲ったりしないから出ておいで?」
『──嘘です! この人間は嘘をt……ぴぃッ!?』
ちょっと黙ろうか、焼鳥???
──あと、不当な、情報操作やめて? そんな事しないってぇ〜〜〜♪ ね^ ^
良い子だから、胸ポケットにでも入ってな。
『もがぁーーーーーーーーッッッ!』
(何をする貴様ぁーーーーーーーーッッッ!)
……ほら、出ておいで? 怖く無いよぉ♡
タァマァァ、オレ、ずっとお前の事を心配していたんだぞ? お前の元気な顔が見たいなぁ〜〜〜?
動物達も、さっきは悪かった。怪我してない? 手当てしてやるから怖がらずに仲良くしよう???
『むごぉーーーーーッッッ!』
(黙されてはいけませんッッッ!)
はいはい、君は静かにねぇ〜………………。
………………………………^ ^#
………………………………………………プットゥン!
「──はよ出て来いやぁーーー変態ッ! 動物共ぉーーーーー全部纏めて可愛がってやっからよぉッッ!!!」
出て来ないならアレだぞお前ッ!?
ボンッッッ!!!!! だからな!!?
良いんだなぁソレでッ!? オレは、ヤる、男だぜヒャッハァーーーーーーーーーーッッッ!!!!!
……まぁ、出て来てもヤるんだけどね^ ^
ひゃあッ、我慢できねぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー( ^ω^ )ノシ===●==●
『んぐぅーーーーーーーーーーッッッ!?!!?』
(貴様ぁーーーーーーーーーーッッッ!?!!?)
──最早、何度目か分からない轟音が轟き……閃光と共に赤の灼熱が周囲を襲う!
クックック、あぁーーーはっはっはっはぁぁ!!!
さぁ、泣け! 喚け!!!
全てはお前達の選択の結果だと知るがいい! あーあ、まったくの無関係な奴ら可哀想。恨むんなr──
『は………………?』
『──ジニマル様!!!?? 大丈夫ですか!?』
うん? ………………ぁ。
■■■──南の大魔城/牢屋──■■■
「──ん? ぁ、やべ……誰か居た」
『へ???』
人…間? 何故、このような場所に???
我が、眼前の人間が……まるで氷のように冷たく、無感情な声で呟く。
閃光と共に現れた、人間。
冷たい目をした、人間は──どうでも良さそうに、けれども何処か面倒臭そうに……我を見る。
「──人間、じゃない……よな? 翼生えてるし」
『ッッッ!?!!??』
人間の冷たい目が、我を捉え……その形の良い口から、我へと言の葉が紡がれる。
…………ドク………………ドク……ッ!
『ち、違う……我は…………』
──何だ?
あの人間を見ると、唇が震えて上手く言葉が出て来ない。心の臓も、ドクドクと激しく動いて……?
『あの──ジニマル様??? 大丈夫ですかぁ? ジニマルさまぁ?? 頬が赤ッ──』
『──なに!? ジニマル様だと!!?』
「え? ちょっ焼鳥!?」
? モゾモゾと人間の胸部の辺りが蠢き……小さな魔鳥が、その胸部から出て来る。
『──ッ!!? まさか本当にこのような所に……』
なんだ? この魔鳥、我を知っているのか???
「なに焼鳥? 知り合い???」
『──不敬者ッ!!! その御方は北魔界を治めておられる王──ジニマル様だ!!』
ははぁッ! と、魔鳥は即座に頭を垂れる。
「へぇ……つまり、この世界の偉方ってコト? じゃあ、その偉方がなんで変態の城に囚われてんの?」
ジッ……と、人間は冷たい目で我を見てくる。
──ドクンッ!
『〜〜〜ッ!』
……ッ、まただ。
『な、無礼な! 我が王に何たる物言──!!!』
「──あー、申し訳ありませんでした。それでは一つお尋ねしますが、何故、北魔界?の王であらせられるジニマル様がウチの変態の城に囚われておいでなのでしょうか、何卒無知なる私めにもどうかお教え願えませんでしょうか???(棒)」
ニコリ……と、人間は……わた、我に笑顔を向けて、問うてくるッ!?
『ッ! 貴様ぁ──!!!』
『良い──やめよ、我が使い魔風情が出しゃばるな』
気が付けば、そう声を上げていた。
『──で、ですがジニマル様!』
『我は良いと言った。二度も言わせるな!!!』
ッ、心の臓が痛い。翼も、先ほどから忙しなくワサワサと止められんし……顔も、熱い……!
だが、我は北魔界の王──ジニマル!
この程度の事で、屈しはしない!!!
此処は王として……たとえ相手が、我が嫌う人間風情であろうとも寛大に──!
『……に、人間よ……貴様の問いに答えてやっても良い。だが、先にこの枷を外しゅ──ッ!』
『──Σ( °Д°)』
『──Σ( °Д°)』
・ ・ ・ ・ ・ ・ 噛 ん だ 。
ッッ〜〜〜〜〜、羞恥で、顔に熱が集まる。
その顔で、人間の方を見ると……
「──ん? あぁ、その枷を外しゅ手伝いをすれば良いのか、OK☆ 任せてくれ!!!」
輝かんばかりの笑顔でそう言って──
──〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!!!!!!!!!!
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ