魔界転移 7
『──グ、ゥ……おのれ、コルソン……ガープ、このような痴態…………よくも!』
ガープが施したであろう魔封じの枷が、身体を動かす度にガチャガチャと鳴り響く。
場所は、牢の中──忌々しい事、この上無い!!!
『ジニマル、さま……そのように動かれては傷に障ります──今はどうか、ご辛抱を』
『チッ──そんな事、わざわざ貴様に言われずとも理解っている。黙っていろ』
一つ舌打ち、我が使い魔に告げる。
生きていた事に関しては、喜ばし──いや、そうでは無く……ガープが施した魔封じの枷によって、
──使い魔も、我と同じで牢に囚われている。
全く、こんなに弱小な使い魔ごとき……捨ておけば──せめて、魔力が使えればもう少し傷を……。
…………ォォォオオオオオオオオォォォンンッッ!
『? なんだ??? 牢の外が、何やら騒がs──』
──ドォォォオオオオオォオオオオオオオオォォォオオオオオオオオオォォォンンッッッ!!!!!!!
『は………………?』
『──ジニマル様!!!?? 大丈夫ですか!?』
なっ、ぇ──???
牢の、壁が……閃光で消し飛ん? ぇ?????
「──ん? ぁ、やべ……誰か居た」
へ??? 人、間?
何故、このような場所に???
■■■──魔界/南の大魔城付近──■■■
(──時は少し遡る……)
我、食事制限に苦しむ者・・・。
( °¬°)ノシ===●
チュドーーーーーンッッッ!!!!!
『ブモォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオオォォォッッッ!!!??』
『煩イ、黙ッテ走レ!』
『今ハアノ化物カラ逃ゲル事ダケヲ考エヨ!!!』
『──人間、貴様! ソレはやめろ、それにあの方々はガープ様の……ああもう!!! 逃げてぇッ!』
我、肉を求めし者・・・。
( °¬°)ノシ===●==●
チュドドーーーーーーーンンッッッッッ!!!!!
『──言ワレズトモ逃イル!!!』
『ピィ!? ゴメンナサイゴメンナサイ!!!!!』
『ッ!? 城ダ! 城ガ見エテ来タゾ!!! 彼処マデ逃ゲ切レレバ──!』
『む! アレは、コルソ──タマ様の!!?』
──我、不摂生を愛し……貴様らを、喰らう者也。
( °¬°)ノシ=斧==●===●
チュドドーーーーーーンンッザクッッッ!!!!!
『ブモォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオォォォ尻尾! 尻尾ガァ!?』
『ソンナ物ヨリ速ク中ニ入レ馬鹿ッ!!!』
『命令ダ、今スグ城門ヲ閉ジロ! 化物ガ来ルゾ!』
──チッ! 動物共めが、チョロチョロと!!!
「ククッだが、問題は無い。そんな見かけだけがデカい城門や城で、爆弾を防げるモノか……」
さぁ、泣け。喚け。
それすらも……食の彩りとなるのだ。お前達の絶望そして嘆きすらも、このオレが美味しく戴こう。
ついでに、調理の手間が省けるように……属性付与薬(炎)を爆弾にドボドボと。
「クケケケケッ、でぇきたでぇきた……あの城の材質は石か? 石焼き……じゅるり」
なんか、所々──綺麗な石がキラキラしているが、
所詮、石は石だ。宝石だって、硬くて綺麗なだけの石みてぇなモノだよ。ウン!
──それでは僭越ながら、第一投、いかせていただきやす!!! 大丈夫、ココ魔界だから放火なんて無い♡
そもそも、文句なら拉致ったあの変態に言え。
そぉらよッ──( 食¬欲)ノ●──ッ!?
『──辞めぬかこの馬鹿者がぁーーーーーーーッ!』
「へぶしッッッ!?!!???」
──な、ッ!??
・
・
・
『貴様この不敬者が!!! いま、我が王の居城へといったい何をしようとしたのか理解っておるのか!?』
「 爆 破 解 体 」
『不敬者ぉおおおおおおおおおおッッッ!!!!!』
再度、全力の頭突きならぬ……全力の捨て身、全体を使っての突進を顔面に叩き込まれる!
「ッ"ぅ!」
やだもう、この焼鳥マジ凶暴!!!
『不敬者! 不敬者ッ!!!』
つか、不敬者って言うけどさ?
あの、今までの会話とかを要約するに……この焼鳥って、あの変態の部下なワケじゃん? 多分。
──で、オレはあの変態のご主人様(不本意)だろ?
んで、焼鳥曰く……この城は、あの変態の居城と。
つまり──。
行って来なさい。( ^ω^ )ノシ===●=●=●
──こういう、コト???
『何をしているかこの不敬者ォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!??!??』
阿鼻叫喚とは正に、このコト。
閃光、爆発。
──からの、赤々と炎に包まれ燃える、あの変態の居城から上がるは悲鳴。
「いやだって、あの変態のモノは──主人たるオレのモノだろ? そしてオレのモノも、オレのモノ」
ソレをどうしようが、オレの勝手じゃね?
自分のモンなんだし。
『──ナァ!?? け、消せ! 早く水を!!!』
えーーー?
オレ個人としては、あの変態にまだ報復し足りないんだけどなぁ。(´∀` )ノシ===●
『──貴様ァァーーーーーーーーッッッ!!!!!』
おっと、ウッカリ。Σ(`・ω・´)あらまぁ!
眼前の閉じられた門は力無く崩壊し、崩れ落ちる。
余波で変態の居城も燃えてはいるが──
──火力が、足りんな。追加するか。
くく。待ってろよぉ、タァマァァちゃぁぁぁん♡
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ