魔界転移 6
スズメバチ's
(──女王様! 明らかに人間では無い者達が接近中です!!! 数は2、如何いたしましょうか!?)
スズメバチの姐さん
(何だって!? 先ずはホバリングで威嚇しな! その上で接近してくるなら、理解るね!??)
スズメバチ's
(はい!!! 針で刺します!)
スズメバチの姐さん
(──宜しい! アタイも直ぐに出る、アシダカ、アンタ達はどうすんだいッ!?)
アシダカ軍曹
(無論、ワシらも行く! お主らだけに良い格好などさせんよ……なぁ、黒アリの!!!)
黒アリの大叔父貴
(当然よぉ! だが、この人間さんはどうする?)
Gの旦那
(それならば、我が見ていよう。なぁに、逃げ足ならば自信がある……!)
ジャイ雄
(いや、アンタだけ逃げるのはダメっすよ!?)
Gの旦那
(む。確かに……では、その方は其方に任せる。我も共に出陣しようぞ)
スズメバチの姐さん
(ふッ……全く、どいつもこいつも揃って馬鹿でアホでそんで──最高の奴らばっかだね! 行くよ!!!)
■■■──如月宅/周辺──■■■
『──ガァァッ!?? 全ク、何ナノダコノ魔蟲ドモハ……チクチクチクチク、ト!』
『ッ! ソレモ見タ事ノ無イ魔蟲ドモダ……』
新種カ?? アノ建築物カラ、出テ来テイルヨウダガアノ建築物ガ、コノ魔蟲ドモノ巣ナノカ???
『グゥゥ……燃エ散レ! 魔蟲ドモ!!!』
魔力ヲ取リ込ミ──炎デ燃ヤソウトスルガ……、
(──ッ!)
…………速イ!!!
『グゥッ! オノレ!!!』
放ッタ炎ヲ、マルデ当然ノ如ク避ケ、
ソシテ、此方ガ体制ヲ崩シタ隙ヲ見逃サズ……魔蟲ドモハ一斉ニ襲イ掛カッテ来ル!
マルデ──変幻自在ナ、一匹ノ敵ト相対シテイルヨウダト……錯覚スラ覚エルナ。
『──クワァァアアアッッッ!??!?』
『ッ!? ナンダ、ドウシタ!!?』
慌テテ仲間ノ方ヲ見レバ……何ダ、アレハ??? カサカサ、ト身体ヲ這イ回ッ──ヒッ!?
──ぶーーーーーーーんッッッ!!!!!!!!
『ク、来ルナッ!!?!???』
何ダアノ茶色イノハ!? 艶々シテイルガ……ヒ!
ムリムリムリムリッッッ!!!!! 何カ、ナンカ嫌ダ! 生理的ニ気持チ悪イ!!!
シカモ──シカモ、アノ魔蟲メ何処ニ行ッタ!? コノ私ガ姿ヲ見失ッタダト!!?
カサカサカサカサ……
『ッ、ソコカ!?』
イ……居ナイ? ダガ、気配ガ──!?
──カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサッッッ!!!!!
『ヒィッ!!?』
『ナ、ナンダ!? 何ダガ、身体ガ痒ク……!??』
カサカサカサカサカサカサ──!
クゥ!? 気配ハ感ジルノニ……アノ魔蟲メ、一体何処ニ隠レテ!??
・
・
・
Gの旦那
(──今だ! アシダカ、黒アリ!!!)
アシダカ/黒アリ
((応ッッッ!!!))
『クッ!? ナンダ、コノ魔蟲ハ──グ!??』
アシダカ軍曹
(どうじゃ? ワシの牙と毒の味は???)
黒アリの大叔父貴
(──やるなぁ、アシダカ!!! おいテメェら、オレらも行くぞアシダカに遅れるなーーーッッッ!)
黒アリ's
(ヘイ! 叔父貴ッ!!!)
『グァアッ!??!? クソ、コノ燃エ散レ!』
黒アリ's
(へん! ぬりぃやぃ!!!)
黒アリ's
(何処狙ってんだ、下手くそ!)
黒アリ's
(図体のデカさがナンボのもんじゃい!!! オラ、ガジガジガジガジガジガジガジガジ──ッ!)
『──ガァァアァアアアアアッッッ!!!!!!!』
『──クルゥゥワァァアアアアアッッッ!?!!?』
スズメバチの姐さん
(うわ、覆われて真っ黒……黒アリ、アンタの舎弟っていま、何匹くらい居んだい???)
黒アリの大叔父貴
(いま? 戦に出てんのは100万ってトコか。巣にはその4倍は居るぜ???)
アシダカ軍曹
(うひぇ〜、子沢山じゃの……奥方は大丈夫か?)
スズメバチの姐さん
(アンタ……姉貴に無茶させたんじゃ無いだろうね? もし、そんな事したら──理解ってるね?)
黒アリの大叔父貴
(──バカ言え! オレとアイツは相思相愛よぉ!! 今夜も帰ったら……むふふふふふッ!)
黒アリ's
(お前らぁー! また家族が増えるってよ!!!)
黒アリ's
(またっすか叔父貴ーーーッ!!!)
黒アリ's
(──ガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジガジッッッ!!!!!)
『クッ、オノレェーーーーーーーッ!!!』
『──待テ! 一度、城ヘト引キ返シ……コノ異常事態ヲガープ様ヘト報告スルベキダ!!!』
Gの旦那
(む? 奴らの様子が変だ……警戒しろ)
『グゥ……ソレモ、ソウダナ…………一度撤退シ、ガープ様ノ判断ヲ仰ゴウ!』
『道中、奴モ見ツケネバ──ッ』
──ばさッッッ!!!!!!!!
黒アリの大叔父貴
(ん? 奴さんら、逃げるつもりか??? オイ、テメェら追撃は良い! 深追いすんな!!!)
スズメバチの姐さん
(アンタ達もだよ! 今は後を追うよりも、防衛面を強固にしなくちゃいけないからね!!!)
黒アリ/スズメバチ's
(ヘイ/はいッ!!!)
Gの旦那
(──一先ず、第一波は凌いだと見るべきか?)
アシダカ軍曹
(うむ。じゃが、すぐさま援軍を連れて戻ってくるやもしれん。警戒は続けるべきじゃろうな……)
■■■
『──グゥ……マダ、痒イ』
『アァ。全ク、妙ナ魔蟲ドモダッタナ。群レデ行動スルダケナラバマダシモ──ン? アレハ……???』
森ノ木々ガ、何本モナギ倒サレテ──イヤ、待テ。コノ異常ニ大キナ足音ハ……。
『──ハァ。我々ガアンナ目ニ逢ッテイタト言ウノニ、オ前ハ一体何ヲ遊ンデ……!』
我々ハ、ソノ場ヘト降リ立チ、
来ルデアロウ足音ノ主ヲ睨ミツケ──ヘ?
『──ブモォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォオオオオオオオオォォォッ!!!!!』
「待てや牛ゴラァーーーーーーーッッッ!!!!!」
? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?
『ェ? ナニガ……ドウナッテ???』
『──オ、オ前達! 助ケテクレェーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!』
『ハ? チョ、説明ヲ……???』
助ケ……ェ?
『──逃げて! 逃げて下され、ガープ様の配下の方がたーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!』
ソウ、小サナ魔鳥ガ──?
「おいおいおいおい──牛を追ってたら、羊に鳥まで居るじゃぁねぇか!!! ふ、ゴチです☆」
ソウ──血肉ニ飢エタ眼ヲシタ人間ガ大斧ヲ手ニ持チ飛ビ掛カッテ………………………………ェ?????
此処までお読み下さり、ありがとう御座います! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ