魔界転移 4
『──ム? コレハ、近クニ人ノ気配ガスル?』
■■■──魔界/森の中──■■■
おっ母さん何処ぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお──ッッッ!?!!?
いやもうマジで、何処行ったのMy mother! この短時間でどこまで冒険に繰り出してんのさ、あの修羅!?
『──ギチギチギチギチギチギチッ!!!!!』
「お黙り虫ケラ共ッ!」
腹が減ってんなら爆弾でも食ってろ!!! 属性付与もたらふく付けといてやるよッ──( #`皿´)ノシ=●
『ギィーーーーーーーーーーーッッッ!!?!??』
ボォン・ドォン・バァン、虫ケラが飛ぶ〜♪
アッチやコッチやぁ〜爆弾投げるよぉ〜、ボォン・ドォン・バァンッ! 虫ケラが飛ぶ〜〜〜♪♪♪
※尚、地形破壊は考えないモノとする。此処は魔界だ、つまり森林火災など無い。イイネ?
(匿名希望:KKより)
『──おい貴様やり過ぎだ! 森が、我らが魔界の森が燃えてしまうッ!!!』
「…………先に襲って来たのは、奴らですし?」
ねぇ? キミ達も、そう思うよね???
襲われたから、自分の身を守る為に泣く泣く爆弾を投げただけだ──オレ悪くねぇよ? なぁ???
「コレは正当防衛です」
過剰防衛? ナニソレ、知らん。
歌??? ぇ、何ですかソレ( ^ω^ )?
『何でも良いから火を消せ馬鹿者! 森が──魔界の森が燃えて無くなってしまうッ!!?』
「──ホントだ!? 合点承知よぉ!!!」
誰がこんなヒデェ真似をしやがった!?? 属性付与薬(水)+爆弾!
「はい、水爆弾の完成ですオラよぉーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ( #°皿° )ノシ===●」
投げた爆弾が弾け、周囲に大量の水を撒き散らす!
まるで豪雨のように降り注ぐ水は炎を消し──全てがめでたしに……なると思ったか?
そう……炎は消した。
だが、降り注いだ水は波となって、周囲一帯をも呑み込み──そりゃもう、『大洪水』ですとも! テヘ!
「フッ──なぁ、この森って地盤強い?」
『──ッッッこんのバカモノがぁーーーッ!!!』
家を流せる程では無いにしろ、コレはちと……やり過ぎたな。ウン。
どうか、濁流の流れる方向に母上が居ませんように。
まぁ、蛮族だから大丈夫だろ。居ても。
後は、この木の根と……オレの腕力が保つかが純粋に心配。服もビチャビチャになっちゃったし。
──はぁぁ〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!
「それもコレも、全部タマのせいだ……」
あのクソ悪魔、マジで憶えとけよー?
それと鳥、人の頭の上で騒ぐな。煩い。
・
・
・
『──グギャァァアアアァアアアッッッ!!!!!』
「うふふ、ごめんね大きなトカゲちゃん。でも、アナタも私を食べようとしたんだから、おあいこよね?」
ズズゥゥウウウウウン──ッッッ! と、トカゲちゃんは地面を揺らしながら漸く倒れてくれる。
ふふッ、苦戦しちゃったけど……こんなに大きいのなら数日は大丈夫そうね!
パパも境ちゃんも食べ盛りですものッ!!!
──絶対に喜んでくれるわよね!
でも……困ったわねぇ〜。
「此処、何処なのかしら???」
トカゲちゃんと戦っていたら、知らないウチに知らない場所まで来ちゃってたわ。どうしましょ?
ま、まぁ元から知らない所なのだけど……。
でも、せめて包丁くらい持って来ておけば……ココまでトカゲちゃんに苦戦もしなかったのに。
あ──でも、枝が落ちてたのはラッキーだったわ!
そのお陰で、トカゲちゃんを倒せたようなモノだしね。素手だと、まだ時間が掛か──
『──素晴ラシイ…………』
「きゃッ!?」
──ぇ、えっ? あの、どなた???
その、いきなり背後に立たれると……少し、驚いてしまうのだけど?
『ム、申シ訳無イ……大丈夫カ?』
そう言って、私を心配して下さる……えーと、あの──うーーーん???
「え、えぇ。大丈夫です……と、鳥人間さん?」
『鳥、人間……? イヤ、我ガ名ハ──ガープ。鳥人間デハ無ク、悪魔ダ』
「──ガープ……悪魔さん?」
悪魔さん。悪魔さんって言えばあの……確か、悪い事をするのが大好きな悪戯っ子的な存在の?
「あの──ごめんなさいね? 私……いま、お菓子は持っていなくて」
確か、ハロウィンとかにも出てくるわよね?
『オ菓子……フム? 腹ガ減ッテイルノカ?』
「へ? ぇ、えぇ──まぁ、そこそこに?」
あんなに激しい運動をしたのも久々だものね。意識したら、うぅ……お腹が空いて来ちゃったわ。
『──デハ、城ヘ案内シヨウ。コッチダ』
え? 城……???
「あ、あの……折角のお誘いなのですけど──家で夫と息子がお腹を空かせて待っていますので……」
パパと境ちゃんだけを置いてはいけないわ!
──あと、なんか怪しいし!!!
もしかして……私を誘拐するつもりなんじゃ──最近は色々と物騒だって言うモノね!
『──ソノ家トヤラハ、何処ニアル?』
「ぇ? そ、それはその…………あの……」
そう言えば──碌に方向も……理解らない、のよねぇ。どうしましょ?
「──(^-^;」
『モシヤ、迷ッタノカ?』
うぅ………………。
「…………は、ぃ」
『ソウカ。フム──デハ、部下共ニ探サセヨウ。ソノ間、城ニテ待ツガ良イ』
──ぇ? その、良い……の???
「でも……」
『案ズルナ。食事ヤ諸々モ用意サセル』
食事……ごくり。
ハッ──Σ(・□・ )!?
いけないわ、境ちゃんからも言われてるじゃない! 怪しい人について行っちゃダメだって!!!
「……うぅ、その……でも、怪しいので(直球)」
『──怪シイ? 困ッタ、『ゴ主人様』ニ手荒ナ真似ナドシタクハ無カッタガ……仕方アルマイ』
ふぇッッッ!? ぇ、なに!!?
悪魔さんの手が光っ──て………………。
「なん…か……ね…むく………………すぴぃ( ˘ω˘ )」
『──フォレストドラゴンヲ、棒切レ一ツデ倒シテミセルトハ……流石ハゴ主人様ダ。素晴ラシイ』
サテ、デハ城ヘトオ連レセネバ……。
……ダガ、連レガ居ルラシイシ……念ノ為ニ、周囲ニ部下共ヲ放ッテオクカ。
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ