もう一方では・・・
申し訳ありませんが、私用の為……次回の投稿はお休みしますm(_ _)m
次の投稿日は7月6日です。
■■■──時は少し遡り…………■■■
「──はへ? はほははふへへほほ、はほほはふふはふふふは? ははははほは???」
(あれ? あの腹黒守銭奴、今日も休みなんスか? まさかサボり???)
「えぇ……何でも、心のメンテナンスで数日休むらしいわ……貴重な戦力が…………ッ!」
なによ、心のメンテナンスて……!
アイツ、綾ちゃんとの買い出しを邪魔したコトを根に持って──ちゃんと謝ったじゃない!!!
上野の顔面見なさいよ、もうミイラよ!?
「ほへ、ははふはふふは? はふふ、はふふはふはふはふふはふふふは???」
(それ、マズくないスか? 企画、もしかして間に合わないんじゃ???)
「うふふ、そうよ。このままじゃ、企画自体がポシャっちゃうわね! どうしましょ!!?」
いや、マジで。
──久保も如月が居ないと動かないし!
何なら久保、今日休みだしッ!!!
しかもよ!? 綾ちゃん誘って、昨日のお詫びも兼ねて女子会するって言うじゃない!
私も呼びなさいよ! 財布でも何でも良いから!
社長という権力と財力を使わせてよ!!! お店を一つでも二つでも貸し切りにしてあげるわ!
だから──この仕事から解放してッッッ!!!!!
唯一癒しのティアマトちゃんは、暫くモンスター仲間とお泊まり会だって言うし……ッッッ!!!!!
もう、なんて言うかアレよ──ッ!??!?
──私、何で仕事なんてしてるのかしら。(悟り)
■■■〜〜〜鏡界内〜〜〜■■■
『──殺す!!!』
『待て待て待て待てクソ虫。開口一番にソレは無いだろ? 挨拶は「おはよう」だ、repeat after me?』
『──殺すッッッ!!!!! (挨拶)』
バアル貴様!!!
私の貯金箱を、貯金箱をぉおおおおおッ!
『よくも我が貯金箱を、空にしてくれたなぁ!!? 貴様の身体の中身も同じにしてやろうかぁぁッ!?』
『──ヽ(°д° ;)ノ──』
『仕方がないだろう、思った以上に高かったんだ。でもホラ、これで無事パーティの準備も出来るぞ?』
──そういう、問題じゃ、無いだろうがぁ!!!
腹立つ笑顔で言ってのけるクソ悪魔に、再度、擬態したパラサイト(贖罪形態)で斬り掛かる!
『あぶなッ!? 待て、何をそこまで怒る必要が──』
何を……? 何をだと!?!!?
『バアルゥゥウウウウウウウウッッッ!!!!!』
『──はぁ〜〜〜い、そこまでッッッ! キメラちゃんの気持ちも理解るけど、周りを見なさい!!!』
刃が奴の首を捉えた瞬間──カッ! と、視界が灼け、次いで……ズドォォォォォオオンッッッ!
イザナミの声と共に……赤雷が降り注ぐ!
──ちッ、ストップが入ったか!
『こんなんじゃ、パーティの下準備も出来ないでしょうが! 二人とも、メッ!!!』
主のお母様より借り受けたエプロンを身につけ、プリプリとイザナミは怒るが……やはり解せん。
『でも、材料費全部持ちは流石におかしいだろう!? 私だけ! 横暴だ、横暴な搾取が行われている!』
『それはまぁ──そう……じゃな?』
──だろう!?!!?
『でも、境ちゃん絶対に喜ぶわよ! きっと、キメラちゃんの事を物凄く褒めてくれると思うな!!!』
『──ぇ?』
そ、そうか……???
『パーティが成功すれば、それは貴方の功績ですよキメラ。私も主人にそう報告しますので』
『──サトリ、お前…………』
神、か?
『主の為に、自らの有り金を全て費やすなんて中々に出来る事じゃない。真に主を想ってないとな!』
コレぞ、真の愛だな!
と、キューピッドは紫煙を吐き出し告げる。
──そ、それはまぁ……私以上に? 主を想う者なんて?? 居ないけどぉ?
改めてそう言われると、その、いくら私でも照れるって言うかぁ??? なぁ?
『はぁ? 虫風情が調子に──むがぁッ!??』
『はいは〜い、バアルは黙ってようねぇ〜〜〜。フェアリーちゃんのバインド、バインド〜!』
──フェアリー……お前まで! Σ(°人° )
最近の出番の少なさを、ローヤルゼリー片手に私の所為だとネチネチ絡んで来た──
フェアリー──お前まで、私の味方を!!?
『そこまでバアルが気に入らんのなら、後でバアルの事は好きにすれば良かろう。儂が赦す(鼻ホジ)』
『イザナギ様ッッッ!?!!?』
『──よし許した!!! では、これよりキメラのお料理教室を始める、各自、持ち場につけ!』
あと、イザナギはちゃんと手を洗ってから持ち場につけ。それまで来るな。
『──言っておくが、私の教育は厳しいぞ! 全員、それなりの覚悟をして挑むように。いいな!!?』
『『『はいッッッ!!!!!』』』
『イェッサー! ( °▽°)ゞびしッ』
クリスマスまで残り数日……その全ての時間をフルに使いパーティの準備をする! いいなぁッ!??
◆◆◆
『──イザナギぃいいいいいいいッッッ!!!!!』
『な、なんじゃ! キメラッ!?』
お前、いま……何した???
『え? お主がバターを湯煎?して溶かせと言うからその通りにs──』
『──いったい誰が、湯の中に直接バターを放り込んで溶かせと言ったぁぁあああああッッッ!?!!?』
お前、お前マジで言うとんのけッ!?
『……(面倒だな、燃やすか……)』
『燃やしたらコゲるだろうが割引悪魔! よし理解った貴様らに料理は無理だ、鏡界内の内装をやれ!』
・
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『──待てティアマト! 混ぜ過ぎだ、ボウルから煙が噴き出すほど混ぜなくてもいいッ!!!』
『Σ( ゜д゜)!?』
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『滬餘@→饠禍麽?擧=做遠!』
『ひぃ!? い、イザナミ様のボウルから謎の生命体?が溢れ出してッ!?? お戻り下さい!』
ボウルから這い出る、溶けかけの無数の黒い腕はウゴウゴと蠢き……ワケの理解らん呪詛を撒き散らす。
『………………なぜ、こうなった???』
『( /ー\)……………ごめん、なさい……ッ!』
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──ふ。なるほど、なるほどなぁ……!
覚悟が出来ていなかったのは、私の方だったか。
だが、私は負けませんよ主ッッッ!!!!!
即刻決意を新たにし、フライパンとフライ返しを武器に……イザナミが産み出した?化物と相対する!
クリスマスまで残り数日──必ずや、主に相応しいクリスマスパーティを開催してみせます!
一先ずは、この化物を退治するところから……
始 め よ う か ぁ ぁ ッ ! ! !
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ