お買い物 3
【前回】
──ペットショップ!!!
( ゜д゜)…『 は ? ? ? ? ? 』
■■■
『………………まぁ、気持ちは理解る。だが一先ず落ち着け、キメラ。ゼリーを買いに来ただけかもしれん』
バアルの──いや、パラサイトの言葉にハッとする!
そうか、そうだよな!? あの割引悪魔とは違うのだよ私は! というか、もうバアルに寄生したのか???
早くない──?
いや……ソイツのコトとか、心底どうでも良いけど。もうちょっと、こう……さ?
『パラサイト……お前、もうちょっとこう悪魔に対する思いやり的なモノとか無かったのか???』
『混乱からの首折りを披露した奴に言われたく無い』
──それは、まぁ……ウン。正直、悪かったとは思っている。スマンな、割引悪魔……(・ω・`)フッ(笑)
「うわぁ〜〜〜ッ! 見て下さい如月さん、あのワンちゃんスッゴク可愛いですよ!!!」
なに──ッ!? ミ( 〈●〉ω〈●〉)ぐりん
「本当だね、尻尾まで振って随分と人懐っこいワンちゃ──わぷッ!? ちょ、顔! 顔はやめて!!!」
・・・は????????
「あー!!! も、申し訳ありませんお客様! この仔ったらまた、もう──コラッ、ダメだぞ!!!」
あの獣畜生……いま、主に何しやがった???
「ハハッ、随分と人懐っこい仔ですね?」
あの獣畜生の唾液で、主の顔面が……ッ!
おのれぇ、おのれぇぇ──獣畜生の分際で!!! よくも主をprprなどとッッッ!!!!!
『──ウルルルルルッッッ!!!(血Д涙 )』
オカーサーン、あの人唸ってるよ〜……コラ、見ちゃいけません!!!
『キメラ、注目を集めているぞ。止めてくれ』
「そうなんですよ。ちょっと目を離せば、直ぐに走って行っちゃうんだから……本当に申し訳ありません」
『キューーーン……』
(まぁ、コレも営業やからな……)
──ッ(〈○〉-〈○〉 )!?!!?
『ワンワン! クゥ〜〜〜ン……』
(ほらカワエエやろ? 買わんか、ネェちゃん???)
「ふわぁーーーッ! メチャクチャ可愛いじゃないですか、この仔!?? 如月さんに謝ってますよ!」
お前・・・・・・・・・・・・節穴か???
「お、本当だ。よしよし、ちゃんとゴメンナサイ出来て偉いぞぉ〜〜〜〜〜!」
──あ"る"し"ぃ"いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッ!?!!???
違うんです、主!!!
その犬畜生は、ただ営業目的で主に近付いただけの獣なんですよあるじぃいいいいいいいッッッ!??
いや、犬畜生だけじゃありません!!!
『にゃーにゃーーー! ふみゅ〜〜〜……』
(儂! 儂、買うとき! 今ならたったの数万ポッキリで、こんな可愛い仔を迎えられまっせ!!!)
『チューーー! チ"ュゥーーーーー!!!』
(黙れニャンコ! あ、お姉さん。独り身で寂しいのなら、オレとかどうだい?)
『ピーーー、チチチッ!!!』
(ハッ、地を這うことしか脳の無い下等種族めが言いよるわ。おい、オレにしとけ……今なら懐いてやるぞ?)
………………etc、etc。
獣共が、互いを蹴落とし合い──主張する。
──主、此処は地獄ですッッッ!!!!!
■■■〜〜〜一方…〜〜〜■■■
「キャーーーーーーーーーーッッッ!!!!! 何このハムちゃん達可愛いぃ〜〜〜〜〜ッッッ!!!!!!」
『へけッ!!!』
『でちゅわッッッ!!!!!』
『だじぇーーーッッッ!』
「あの、鳴き声が……個性的過ぎじゃないっすか?」
「それに、何処かで観たような……」
「──ダメだよ二人とも。アレは普通の、何処にでも居るハムスターだ。それ以上でも以下でも無いよ」
イ イ ネ ・ ・ ・ ・ ・ ? ? ?
「う、うす!」
「ひッ! わ、理解りましたわ!!!」
──さて! じゃあ、尾行を続けようか^ ^
■■■〜〜〜魔界〜〜〜■■■
『ご報告致します──ガープ様の居城の崩壊を確認! あれではもう……』
『──そうか。では、作戦通り包囲を続けよ』
あの痴れ者共の肉片一片、痕跡一つ残しはすまい。
『ッ、本当に宜しいのですかジニマル様? これ以上は周囲にも混乱が広がる恐れが──!?』
『──それがどうした? 先に誓いを破ったのはコルソンだ。そして彼奴らはソレに味方をしている』
それに……悪魔としての誇りを忘れた愚か者と、元々が穢らわしいコトこの上ない堕天使だ。
それを消したところで、何だと言うのか。
『ですが──ッ!』
『くどい。そもそも、貴様は誰に意見している? 名も無い使い魔風情が、口を慎め』
『ッッ! も、申し訳ありません……差し出がましい真似を──致しました』
…………全くだ。
『貴様の代わりなぞ、幾らでも居ると言う事を忘れるな。変化があり次第──いや、不要か』
あの程度の火力ならば──空気中の魔力を取り込み、魔法壁を展開させる。
『──ジニマル様ッッッ!?!!?』
『喧しい。騒ぐな動くな叩き出すぞ』
『ッ〜〜〜!!!!!』
フン、それでいい。っと、来たか。
此方へと襲来してくる魔弾……アレは、ガープのモノか。では、コルソンは──
『面倒だな、全方位覆えば問題あるまい』
何処から来るのか分からんならば……全ての方向を護れば良いだけだ。
再度、魔力を取り込み──今度は、自身と……使い魔を覆う球体状の魔法壁を展開させる。
『──ぬぅんッッッ!!!!!』
『はッ! 上空からの奇襲が失敗し、残念だったなぁコルソン???』
我が魔法壁に弾かれたコルソンは、空中で翼を広げ体制を整える。
『──ジ〜ニ〜マァ〜ルゥゥ〜〜〜ッ!!!!!』
…………? なんだ???
奴にしては珍しく……エラく怨みの篭った目で、睨んで来ッ──
『貴様ァァアアアアアッッッよくも我がムラムラワラワラしながら頑張って描いた像の下書きを無茶苦茶にしてくれたなぁ!?? おまッぜってぇ許さねぇかんな!』
──は???
像? 下書き???
『ぶっ●してやらぁーーーーーーーッッッ!!!!!』
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ