お買い物 2
【前回】
乙女の皮を被った紳士っスよッ!!!
■■■〜〜〜AM 10:00〜〜〜■■■
──ぴゃぁあああああああああああああああああああぁぁぁッ可"愛"い可愛いギャワイイわぁッッッ!!!
マジで辛い! 何でそんなに可愛いの!??
ムリムリムリムリッえ? そのマニキュア、ぇ?? 昨日して無かったよね!?? 塗ってなかったよね!?
オレか? まさか、オレとのその……お買い物を意識して塗って──ヴッッッッッ(絶命)
すーーーーーッ、ふぅーーーーーーーーッッッ!!!
ごめん待って……ホントに、待って?
何でそんな安易にオレの心臓を止めようとするの? ──あ"り"か"と"う"こ"さ"い"ま"す"ッッッ!!!!!
あ"〜〜〜〜〜ッッッ5000京円貢ぎたい^ཀ^
新しいゲーム何万本作ればいけっかな……。
それとも、する? しちゃう???
──銀行★盗。モンスター居れば、不可能じゃないと思うのよね……このプラン。
『(((((°Д°#####)))))))』
ま、しないけど……そんなコト。
だからそんなブチ切れんなってキメラ。あと、他の奴らも──気付いてるからな???
オレを尾行してるの。
社長は愉快犯、久保と金ちゃんは好奇心だとして……久遠は──正直、分からん。弱味でも握られた?
それとも、悪ノリか???
──まぁ、どっちでも良いけど……。
んで、ちょい場所変して……キメラにバアル。バアルのあの様子からして、パラサイトも居るのか?
んー、どうしてバレたんだろ。
ま、キメラには意思疎通がある以上──隠す方が難しいか。残りの二匹は、キメラに連れて来られたとか?
にしても、キメラ君や……あの、せめてサングラスとかマスクとかでさ、変装する努力だけでもしようよ。
そもそもお前、『擬態』のスキルあるじゃん。
なんでオレの姿をチョイスしたの? あとな? いくら寒いの苦手だからって、モコモコし過ぎなんよ。
………………ん〜〜〜、オレが把握出来てるのはこんくらいなんだけど──なんだろ?
首筋がピリピリする。
もしかして、まだ居たりする???
「──あ、如月さん! すみません、あそこのお店に少し寄っても良いですか???」
「ん? 別に構わな……ふぁッッッ!?!!?」
綾ちゃんに声を掛けられ、その指先が指し示す方向を見て──思わず、情け無い声を上げてしまった。
──『ペットショップ』──
………………おぉん。
オシャレして、待ち合わせして──最初に行くのがペットショップ。ペットショップかぁ〜。
いや、まぁ……うん。
今回の買い出しの目的としては間違って無いよね。ケルベロス、食いそうだもんね。ドッグフード。
──それにまぁ……綾ちゃんが本当に好きなのは、キメラだしね?
ペットショップって、昆虫コーナーとかもあるし。
キメラが好きなゼリーでも──教えておくか。
■■■〜〜〜一方〜〜〜■■■
『──く! ターゲットが店内に入りましたっす、社長! グズグズして無いで早く追うっすよ!!!』
「あれ……私、社長よね? アンタの雇い主よね?」
『いいからサッサと行けっす! GOッス!!!』
偉ぶるつもりとかは無いんだけど、あの……何か、解せないのは私だけかしら???(・ω・`)???
──てか、ペットショップって。
デートなのよね? あの二人の……???
良いの??? その、何がとは言わないけど──最初に行く場所が其処で……ホントに良いの?
それとも、最近の子達って……そうなの???
「──? どうしましたの、お姉様???」
「いえ……ごめんなさい。いま行くわ」
■■■
『 は ? ? ? 』
『フッ──www ついにお前もお役御免か? ようこそ、売られたモンスター同盟へ……くぎゅッ!??』
『──グジュル、ゲジュルパ……』
(──口は災いの元、ハッキリ理解んだね……)
『 は ? ? ? ? ? 』
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ──ほ"き"ッッッ!!!!!
■■■〜〜〜魔界/西/城〜〜〜■■■
『ククク、奴は行ったか──じゃ、我は今の内にご主人様の像の下書きでも描いておこっかな♡』
やはりこう……我ら悪魔を足蹴にする像とかが良いだろうか。想像するだけで力が湧いてくるし!
そしてそのご尊顔は、侮蔑に満ちた──
いや待て──嘲笑を浮かべているのも良いな?? _φΣ(°ω° )やべ……我、天才かッ!??
クッ……手が止まらん! 案がムラムラと──間違えた。案がワラワラと湧いてくるでは無いか!!!
──えぇい! こうなったら、全ての案を採用し建造する方向で行くとして……材料はどうするか???
『コルソン──』
やはり黄金にするか……ご主人様は、強欲でもあられる! それを象徴するモノとしても……
『コルソン──!』
『ぇえい、後にしてくれガープ!!! 案がムラムラしてワラワラが湧いてくるからペンが止まらんのだ!』
──あと、我の名はタマだ!!! 二度と呼び間違えるな、尻尾でシバくぞ!
全く、気を付けてよね! ぷんぷん!!!
言っておくが、その床の紙を一枚でも踏んだら……許さんからな??? ぶっコロコロ待ったなしだ。
故、気を付け──ッ!?
『──ソレハ済マナイ。ダガ、北ノ方角ヨリ敵襲ダ。恐ラクハ、『ジニマル』ノ軍ダト思ッ……手遅レカ』
瞬間、ドズンッッッ──!!!!!
城が大きく揺れ……その衝撃で、おい。下書きが散らばってしまったのだが???
次いで──ビシリッッッッッ!!!!!!!!
床やら壁に……大きな、大きな亀裂が……おい?
そして、その亀裂へと下書きが──おい???
ジニマル……おい? おまッ、コレどうしてくれるおまッッッ! 城は別にガープのだから良いけど!!!
おまッ、おまッッッジニマルッッッッッ!!!!!
『『『──シ"ニ"マ"ル"ゥ"ゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!』』』
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ