VS 辰
◆◆◆〜〜〜VS 辰〜〜〜◆◆◆
「──来やがれ『白龍』! あの野郎に手加減したことを後悔させてやる!!!」
坊ちゃんは怒鳴るや否や、白銀の龍を召喚する。
「あれ? たった一体でいいの?? もっと大量に召喚してもいいんスよ?」
「ッ、ほんっとに腹立つなアンタ!! 結構だ!」
態とらしく煽ってやるが、一対一の姿勢は崩さないと……。
──ま、それならソレでいいよ。後悔するとは思うけど。
『ランクA/白龍 (Lv 53)
(HP 8628/8628)
(MP 4682/4682)
(攻撃力 545)
(防御力 260)
(魔法力 4329)
(魔法防御力 3276)
・
・
・ 』
…………にしても白龍か、確かこのモンスターも特殊なモンスターだったハズだ。
同ランクの『黒龍』というモンスターと組み合わせる事で、一時的に『混沌龍』へと変化するが、持ってないのか? それとも使う気が無いのか……どっちだ??
「──まぁ、戦ってみれば嫌でも理解るか……パラサイト、『投槍形態』」
そう指示すれば、背中から生えた三対の黒いヒラヒラ部分が投槍へと変化した。
──ソコは剣刃の部分が変化するんじゃないんだ。へぇ……。
「¥$→♪☆〒〆※ッッッ!!!?!?」
『(無言で撮影中)』
「うわ、ラスボスが裏ボスに進化したわ」
「男の子は好きだと思います(撮影中)」
……いや、あの──鈴木、お前は一応敵だろ? そんな意味不明な叫びを上げてないで、自軍の坊ちゃんを心配してやれよ。
あと、キメラと綾ちゃん……撮影はやめて。これでも恥ずかしいんだ。
はぁ──暴走一人、撮影二人……そしてドン引き一人……今からでもモンスター変更しようかな?
「白龍! ブレス攻撃!!」
──そうこうしてたら坊ちゃんが動く!
白龍から放たれた白銀の炎? レーザー?? が、オレ目掛けて一直線に襲い来る!!
なのでオレも、背中の投槍を一本掴み炎……いやレーザー──? ……に対し投擲!
パラサイトを寄生させている為、オレの腕力やその他諸々の能力が跳ね上がっているので投槍は簡単にレーザー──でいいや……を真正面から霧散させて突き進んでいき、白龍のお口の中へin! 超☆命中した!!
──というか、投槍を投擲した時にパァンッッッ! って、床に思いっきり縄跳びのゴム紐を打ちつけたような音がしたんだけど……もしかして音速超えた? だとしたら、オレ凄くね?? オリンピック行けるんじゃね?
つか、一撃で白龍ヤッちゃったんだけど……坊ちゃんどうすんだろ?
「──は? 何だよコレ……」
顔面にオレの投槍を喰らいダウンした白龍を見て、坊ちゃんは小さく呟く。
ご自慢のモンスターを一撃でヤラれて相当ショックを受けたのだろう……可哀想に、さすがにコレは酷いので慰めてやるか!
「ふッ、その程度ですか? 興醒めも良いトコですね」
口の端を上げて、ニヤリと……オレは笑顔で言葉を紡ぐ。
………………
………………………………
………………………………………………ん? (´∀`)??
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祝☆30話!
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