お買い物 (準備中)
申し訳ありません、私用にて……次回の投稿はお休みさせていただきます。
次の投稿は──5/22(木)ですm(_ _)m
【AM 05:00】
ターゲット起床。数度の深呼吸の後、洗面所へと顔を洗いに行った。
【AM 07:00】
ターゲットは散々悩んだ末、着替えを済ませる。
【AM 08:00】
尚も、色々と準備をしつつウンウンと悩んだ末……漸く玄関へ。
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──出 陣──
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「──あ、女社長? いま、先生が家を出たっす」
『は!? ぇ、もう!?? 早すぎじゃない、え、綾ちゃんとの約束って何時からだっけ!?』
「10時っすね」
『2時間も前からってアイツ正気!? 普通、こういうのは30分前が定番でしょッ!??』
「……いや、オレに言われても…………?」
『ッ、理解ったわ! 直ぐに用意して私も行くから、久遠くんは先に奴の尾行を宜しくね!!!』
「マジで行くんすか??? バレたら、先生絶対にキレるっすよ? オレ、まだ4にたくは無いっす」
──それに、そういうのの邪魔をするのは……。
『なぁに尻込みしてんの! こんな楽しそうなイベントを見逃せるワケ無いじゃない!!! 行くわよ!』
ご飯奢ってあげるから!!!
「割りに合わなく無いっすか? それ???」
『──何気に如月化してきたわね貴方? でも、それならバイト代も出すわ!!! どう?』
うーん……。
「それなら、まぁ──やるっす」
『おっしゃ! じゃ、尾行宜しくね!!!』
「はぁぁ……了解っす」
──すまねぇ、先生。
マジで悪いとは思ってるし、反省もしてる。
でも……世話になってるあの人達への■■■■■の為にも、今回ばかりは許してくれ。
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『ありがとう軍曹。褒美は既に貯蓄庫の中に入れておいた……多めに入れておいたから、皆と仲良くな』
軍曹からの報告を受け、私も準備を急ぐ。
──あの雌ァ……。
私に黙って、主を籠絡しようなど100年早い!
同志たる我々に黙って抜け駆けしようなどとズル──いや、許されざる蛮行だ!
必ずや、この手で報いを与えてやる!!!
──待っている事だな、雌ァァッッッ!!!!!
■■■〜〜〜西魔界/ガープの城〜〜〜■■■
『クククッ、ハァ〜〜〜ハッハッハァァッ!!!』
『………………』
ガープ様の城の玉座にて、我が王……コル──タマ様の咆哮にも似た、喜びの雄叫びが響き渡る。
『──ぁあ、ご主人様ぁあん!!! もはや、この魔界の半分はご主人様の手中も同然でございます!』
巨大な尾をブンブンと振りながら、王は叫ぶ。
『そしてお喜び下さい、ご主人様! この度──』
『……ゴ主人様、素敵。ゴ主人様、愛シテル』
『──西魔界の王、ガープまでもがご主人様の素晴らしさを理解し、我が同志……基、ご主人様の下僕となる事を誓ったのです!!! な、ガープ?』
『ウン。ゴ主人様、万歳。ゴ主人様コソ、至高』
………………ガープ様。なんと、お労しい。
元々、ガープ様は堕天されたとは言え──憎しみや愛を司る天使だった御方だ。
故に──我が王の『ご主人様』とやらへの『愛』が込められたあの一撃を受け……ガープ様は、ああなってしまわれたのだ。何と、酷い──。
──いや、それだけでは無いか……。
『ゴ主人様、バンザイ!』
『ゴ主人様、バンザーイ!!!』
『ゴ主人様、バンザーーーイ!!!!!』
かつて、ガープ様の部下だった者達をも……ガープ様自らの手で、あのザマなのだ。
皆、恍惚の表情を浮かべ──タマ様の言う『ご主人様』とやらを盲目的に、狂信的に崇拝している。
その光景は、もはや恐怖でしか無い。
『ふむ、この調子で……北のジニマル、東のアマイモンをも捌き倒し、全魔界を征服するのだ!!!』
──ッ、そうなったら……。
『そしてその暁には……この魔界から人間界へと侵攻し、人間界をも支配する!!!』
……私が、愛した……魔界は──。
『全てを支配し、そしてソレら全てを我はご主人様へと献上しよう!!! 銅像とか、建てちゃう?』
『──ッ! タマ様、少し宜しいでしょうか!?』
無礼は承知の上だ。たかが一使い魔が、自身の王を裏切ろうなどと……あっては、ならぬ事だ。
『ん? 何だ、何か良い銅像の建造案でも──』
『──す、少しの間……お暇を頂戴しても宜しいでしょうか!? 良い建造案を、模索して参ります!』
流石に…………キツい……か???
『…………キサマ……』
『は、はい! 何でしょう、タマ様!!!』
やはり、バレ──
『──よし行け、直ぐ行け、報告とか良いからサッサと行ってこい!!! 良いの見つけて来てね♡』
『………………………………は、ぃ……!』
た、タマさまぁ〜〜〜〜〜ッッッ(泣)
貴方、本当に良いんですかソレで!? チョロ過ぎませんか、もっとちゃんと相手を疑って下さい!!!
いや、信じる事は美徳ですけれども!!!!!
すぅ〜〜〜ッ、騙した私が言うのは何だけども……あんなチョロい王──見とうなかった……(/Д\ )
それもコレも、全ては我が王が言う『ご主人様』とやらの所為だ!!!
待っていて下さい、タマ様!
貴方様の為、私が愛した魔界の為! この私めが、その『ご主人様』とやらを始末して参ります!
そして、その首を持ち帰り……必ずや、我が王の目を覚ましてご覧に入れましょうッ!!!
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ