クリスマス会議 3
■■■〜〜〜side──プレイヤー〜〜〜■■■
──ガラッ。
「じゃ、オレもう帰っから! 来世でな☆」
開け放った窓枠に、足を掛け──
「──先生ぇえええええええええッッッ!?!!?」
「先輩ッッッ!!!??」
「如月さん駄目ですッ! 此処が事故物件になっちゃいますから!!!」
あ、気にするのソコなんだ?
【如月の精神に5のダメージ!】
「…………いいよ。困るのは社長だし」
「おいコラ今何つったテメェ???」
ぬぅううううううううッ──HA・NA・SE☆
「どうせ、どうせオレなんて顔と頭が良くてそこそこモテる欠点という欠点も無い万能存在なんだぁ!!!」
「その自惚れは欠点じゃないの?」
いや、事実を自惚れと言われましても……^ ^
「腹黒さも欠点っスよ。あと金に汚くて傲慢」
「いいぜ? 後で会社裏に来いよ、上野クン♡」
ピシャン──落ちるのは辞めだ。先にコイツに生きてる事を後悔させてやる!
一先ずプレゼント欄には──【断末魔】──と、追加しておくか。カキカキ_φ(・_・ )
「早まったでござるな、上野氏……」
「良い部下だったわ。本当よ?」
「──見限られるまでが秒過ぎません? コレは独裁っすよ、そこの暴君を放置しちゃダメっす!!!」
ほう? 言いたいコトはそれだけかね???
「あの……会議をするつもりが無いのなら帰っても良いだろうか? 家で妻が待っているのだが」
──あ"?
「へっw 歩くATMが何か言うとるわ」
「愛妻家気取りっすか、マジ無ぇっすわ。ぺッ!」
「なんだとッッッ!?!!?」
だってぇ(´・Д・)」(´ー`)ねぇ???
「奥さんが待ってるのは綾ちゃんであって、佐藤さんでは断じて無いかと……ふっw」
「勘違い夫あるあるっすよ、痛々しいっす」
まったく──見てられへんね? ププッw
「──はぁぁ!? ウチは、何処ぞのご家庭とは違って、家庭円満だが!??」
「そうなの、綾ちゃん?」
おっと。空かさず、社長が問う!
「………………………………え?」
あっ──Σ(・□・;)──。
「──父だけが熱が冷めてる事に気付いてない家庭」
「うっわ……騎士様、何かあったら遠慮なくおっしゃって下さいっす。オレ、面倒見ますんで」
「佐藤……アンタ、ないわー」
いや、本当に。ないわぁーーーーーッ!
「はぁああぁぁぁ──ッ!??!? 勝手に好き放題言うのは辞めてもらおう! 私と妻は愛し合っているんだ、その証拠にクリスマスでは熱く燃え上がって綾に弟か妹をプレゼ──【カット!!!】」
・
・
・
「──最低だよ。本当に軽蔑した、暫く私に話し掛けないで!」
ガラッ……。
「………………………………」
ちらッ──(°- °)
「はい、じゃあ会議を続けますよ! 何か、案のある人はいますかー???」
おぅ、コッチ見てんじゃねぇよ。
大体、思春期の娘にそういうコトを言うのはちょっと。いや、かなりアカンと思うよ? オレ。
一応、プレゼント欄には書いたけどさ?
──【子宝】──って。_φ(・_・ )
綾ちゃんが、ゴミを見るような目でホワイトボードを見てるけど……まぁ、案は案だから。ね?
じゃあ、次は──
「よし、久遠! 案を出せ!!!」
「──えぇッ!? お、オレっすか!!?!?」
そうです。お前です!
この色物ばかりの集い中、唯一とも言える常識人枠──それが久遠、お前だ!!!
逆に言えば、
「お前の案がダメなら、そもそも会議にもならん。此処はビシッと! 案を出せ、久遠!!!」
さぁ、さぁさぁさぁさぁさぁ──ッッッ!!!!!
■■■〜〜〜side──悪魔〜〜〜■■■
『ふぅむ。勢いよく飛び出したは良いが……ご主人様への捧げ物をどうしたモノか……?』
いや、そもそもとして──悪魔たる我が、聖なる夜を祝福するのか?
ま、まぁ……それも中々に良いが♡
『だが、考えていても埒があかん。此処は、ご主人様の元へと赴くべきだろう』
そうして、ご主人様が真に欲していらっしゃるモノを盗み見て……グフフフフフフッッッ♡♡♡
ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ