表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
288/342

出戻りとアルバイト

 コレにて、財閥編完結!


 ──それと、次回の投稿はお休みしますm(_ _)m



( -∀-)つ『次回 クリスマス編』 4/19投稿予定!




 ──数日すうじつ……。




■■■百鬼なきりコーポレーション/社長しゃちょうしつ■■■




「──ほら、つぎ書類しょるいをサッサと回収かいしゅうしてってなさい? で・も・ど・り・クン♡」


拳骨グー手刀パー、どっちがいですか?」




 ぬぐぐッ、りやがってぇぇ──ッッッ!




 ……んあ?


 あ、どうも──ごらんとおり、このたびさいこの百鬼ブラックコーポレーションにもどってました社畜きさらぎです。


 ん、いまなにしてるのって???




 ………………質問しつもんだ。




 ボクは現在いま──この超悪ちょうあくブラック会社がいしゃごくあく社長ゴリラいん湿しついじめをけている最中さいちゅうですね、はい。


 もし裁判さいばんになったら、そのときよろしくな(^ ^)


 大丈夫でぇじょうぶだ、けないように数枚すうまい会社かいしゃにとって)アカン書類しょるいまぎませておくからよ! くききききッ!




 ──とまぁ、冗談じょうだんいておいて……はぁ、どうするかなぁ?




「ふぅ、じゃあ一緒いっしょきますか? お嬢様じょうさま???」


 とりま、ずっとオレと社長しゃちょうちかくでソワソワしておられたお嬢様じょうさまへとこえける。


「ッ、勿論もちろんきますわ!!!」




 そう、大変たいへん元気げんきいお返事へんじをされるお嬢様じょうさま


 幻覚げんかくか……その背後はいごには、いぬ尻尾しっぽのようなモノが左右さゆうにブンブンと──は、はげしいなぁ〜。




「ですが、如月きさらぎ! 此処ここではわたくしただのアルバイト、お嬢様じょうさまはやめてくださいまし。金芽かなめ、でよろしくてよ!」


「………………」


「ブフッ! んであげなさいよ、きさらぎ???」




 …………ふぅ〜〜〜、やっぱ『目潰チョキし』か?


     ・

     ・

     ・


「ねぇアンタ──下剋上げこくじょうって言葉ことばってる???」


「お姉様ねぇさまぁーーーーーーーーーーーッ!? だ、大丈夫だいじょうぶですのソレ!!??? ですわよ!??」




 下剋上げこくじょう? いや、オレの辞書じしょには言葉ことばっすね。




いですか? いくら社長しゃちょうとはえ、ったらキチンとせいさいくわえるのも部下ぶか役目やくめなんです」


「そ、そうですの!? 本当ほんとうに!!?」


 えぇ──そうですのよ、マジで。




 だから今度こんど、あのジジイ仕事しごとサボってゲームをやりはじめたときにでもヤッてげてくださいまし。


 ──きっっっと、(部下ぶかが)よろこびますわ!!!




 ニコリ、お嬢様じょうさまわらける。




「さて、それじゃあきましょうか──かなちゃん?」


「ちょッ──それではかたがおじいさまおなじではありませんの!? ちょっとおちなさい、如月きさらぎ!」




 ──じゃ、ってま〜〜〜す!




     ・


     ・


     ・




「…………はぁ、まったく。ホント、人生じんせいってどうなるか理解わからないものよね──? 目薬めぐすり、あったかしら?」




◆◆◆〜〜〜エレベーターない〜〜〜◆◆◆




「──ところで、おじょうs……かなちゃんは、いやじゃないんですか? こんなパシリみたいな仕事しごと???」




 稼働かどうおんしかこえないエレベーターのないで、オレはふとになったことをお嬢様じょうさまう。


 オレはまぁ、仕方しかたいかられるが……。


 アルバイト初体験はつたいけんのお嬢様じょうさまからすれば、こんな仕事しごといやではいのだろうか?




 つーか、採用さいようしたな。社長しゃちょうも。


 オレへの制裁せいさいに、なにジジイ密約みつやくでもわしたのだろうか? でもそれで、わざわざこの会社かいしゃでバイトを?




 ──きにしもあらず、だが……それで大事だいじ孫娘まごむすめをこの会社かいしゃに? 孫娘まごむすめいのちの、あのジジイが???




なんですの、きゅうに? たしかに、不満ふまんいとえばうそになりますけれど、まなべることおおくてたのしいですわ!」


 と、何故なぜ……オレをうんですか、お嬢様じょうさま


 しかも、不満ふまん部分ぶぶんましたよね??? え、もしかして……オレ、きらわれてます?




わたくしは──本当ほんとうなにらなかったのだと、そうあらためておもいましたわ。お姉様ねぇさまはとてもやさしいかたですし」


「──かなちゃん、あたま病院びょういんがありますよ。それとも、ほうをご紹介しょうかいしましょうか?」




 それとも、ストレスか??? やっべ、財閥ざいばつがマジでこの会社かいしゃつぶしにるぞ。




「もう! 茶化ちゃかさないでくださいまし!!!」


「え? ぁ、すみません???」


 もしかして、マジでってたのか??? ぇ、あの社長しゃちょうが………………やさしい?????




ほかかた々もそう、わたくし……あんな卑劣ひれつことをしでかしたのに、みなさま──わらってゆるしてくださいましたし」




 それはまぁ、そうっすね?


 呑気のんきうか……うつわがデカいとうか。オレなら、さんわめいてしぼれるだけしぼるわ。




じつはあのあと……大平おおひらさまところにも、おねぇさまれられてあやまりにったのですけれど──か、おじいさまやおねぇさまとも々……ばんはんをごそうになりましたわ」




 ──ん? え、ばん御飯ごはん???


 へ、なんで? あッ、丁度ちょうどメシどきだったとかか?


 いなぁ〜〜〜、ウチは最近さいきんキメラがメシをつくってくれるんだけど……何故なぜか、オレのだけヘルシーで。




 いや、つくってもらえるだけありがたいんだけどッ──わがままうのなら、こう身体からだわるそうなゆいモノを。


『── ── あ る じ ?』




 ひぃッッッ!?!!?




「いやいやいやいやちがちがうッ!!! たまには、そういうモノもなつかしいなくらいだから! メチャクチャ感謝かんしゃしてるし、もうくるいそうなくらいしいから!」


 だから野菜やさいりは勘弁かんべんしてください、キメラさま


 あるじ野菜やさいだけではきられないよわよわいクソなナメクジせいめいたいなんですッ!!!




『………………ふむ、まぁいでしょう。だが、其処そこメス──さま、なぁにがみなさまだ!』


 よっしゃッ──って、ん???




わたしは、まだ、謝罪しゃざいけていないが!?? わたしことさん々クソむし害虫がいちゅう、やだもう不潔ふけつですわ! とかっておいて──ッ!!!』




「──ちょっと! なんかってないモノまでざっておりませんこと!?」


 うん。ざってたな???


 それに……あれ? たしか、おまえもなんかっ──




『── ── あ る じ ? ? ? ? ?』


 うんにゃ、あるじなにってませんぜダンナ!!! オラ、あっちけ( `ω´)ノシ===(思考しこう




 ゆるせ、みなしゅう……胃袋いぶくろつかまれたにんげんはな、みなひとしく無力むりょくなモノなのだよ。ゆるせ、お嬢様じょうさま




『さぁ、「ごめんなさい」をしてもらおうか!』


 でもコイツ、今日きょうはいつにもして元気げんきだな? 暖房だんぼういてるからか???




「──ッ、ま、まぁたしかにしつれいことったのはじつですわね……もうわけ、ありませんでしたわ」




 お嬢様じょうさま──ッ! (´;人;` )


 おいジジイてるか!!? おまえまごむすめ、マジでいっして立派りっぱ大人おとな階段かいだんがりはじめたぜ?




 ホラ、キメラくん! お嬢様じょうさまがちゃんと『ごめんなさい』をしたんだからなんうの!? んッ?




『フッ、仕方しかたゆるして──』


「──でも、わたくし……本当ほんとうに、むしだけはどうしても苦手にがてなのですわ。ですから、どうかその姿すがたのままで……」




 (˙-˙ )


 (˙-˙::.


 さきに、かえってます──。d(:..




「キメラぁああああああぁぁあああああああああああああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁ──ッッッ!!!??」




 キメラがこころ重傷じゅうしょうって霧散むさんした!??


 ──チーン。


 と、同時どうじにエレベーターが指定してい階層かいそう到着とうちゃくし……とびらひらく。




 瞬間しゅんかん──突風とっぷうのようにつよかぜが、けてったが……オレは、ソレをおくことしか出来できなかった。




 ──せめて、オレの晩飯ばんめしが……えるモノでありますように。おねがいします、キメラさま




■■■それからすうかん──■■■




「──よし! それじゃあおつかさま二人ふたりともあがっていわよ!!!」




「へ〜い、おつかさまです。極悪ごくあく社長ゴリラ……(ボソッ)」


「お姉様ねぇさまもおつかさまですわ! ん〜〜〜ッ、とてもすが々しい気分きぶんですわぁ!!!」




 そう、びをするお嬢様じょうさま。ウンウン、仕事しごとわるとテンションがるよねぇ理解わかる〜〜〜☆




如月クソらぎ、アンタいま……なにっ──?」


「──ってないデス! あ、かなちゃんちょっと!」


 はなしらす+用事ようじためにお嬢様じょうさまめる。ごめんね、仕事しごとわりに。




「? なんですの、如月きさらぎ???」




 不思議ふしぎそうなかおで、お嬢様じょうさまうてくる。


 ふッ、こういうのは長引ながびかせず──サッサとやってしまうのがいと、如月きさらぎさんはっているのだよ!




かなちゃん──かなちゃんは、何時いつぞやにしたけをおぼえてる?」




 う。


 すると、すこしばかり……お嬢様じょうさまかなしそうな、もうわけさそうなかおをするとちいさなこえで、


無論むろんおぼえてますわ。本当ほんとうにごめんなさ──」




「──あ、いや謝罪しゃざいはもういいよ。あのとき、ちゃんとったから」




 そうではなく……オレがいたいのは、


けはまぁ、アレになっちゃいましたけど──かなちゃんは、いろ々と頑張がんばろうとしているので」


 そう、ていておもったので。




「──僭越せんえつながら、この如月きさらぎ! あのときに、かなちゃんがしがっていたモノをごよういたしました!!!」


「へ!? ほ、ホントに……本当ほんとうに、ですの!!?」




 本当ほんとうに、ですのよ! いやぁ、たかかった。




「では、お嬢様じょうさま──じてください」


「──は、はひッッッ!」




 あらあら、余程よほどしかったんだな。そんなにこえうらがえらせてまぁ──^ ^




「……え? うそでしょ、アンタ此処ここなんかするつもりなの!?? TPOはわきまえなさいよ!?」


 と……は???


 なに、ってんの社長しゃちょう? ただ、プレゼントをわたすだけなのに。




 でも、近付ちかづいてみると──お嬢様じょうさま? お嬢様じょうさまなんかその……ぞくう、そういうかおをしてません???




 ──あれ? オレ、なんか間違まちがえた???


「お、きなさい!? アンタにはあやちゃんがるでしょうが! ハーレムエンドとかちょっと──」


 ハーレム???




 いやいやいや、ナイナイ! だまされるな、オレ。コレはいままで恋愛れんあいをしてこなかった社長しゃちょう妄言もうげん


 オレは、だまされないぞ!




 と、お嬢様じょうさま左手ひだりて拝借はいしゃくする。




 拝借はいしゃくした瞬間しゅんかん、お嬢様じょうさまがピクリとうごく。


! なにするつもりなのよアンタ!!! まさかアレか、せつけか!? 三ヶ月分かぁ!!?」


 そして、ソレを勝手かってさけ社長しゃちょう




急募きゅうぼ】 社長しゃちょうだまらせかた




 ──は、まぁいといて……。


 拝借はいしゃくしたお嬢様じょうさまに、れいのプレゼントをにぎらせる。




「はい、もうけていですよ」


「──へ?」


「──はぁ?」




 え? なに、そのかお???


 なんでそんなかおをして──?




「あの………………如月きさらぎ、コレはなんですの?」




 オレがにぎらせたプレゼントをて、お嬢様じょうさまひくこえつぶやく。


 ──え? ご存知ぞんじい???


 ちょうゆうめいてんのヤツなのにッ!??!?




なにって──プロテインですけど?」




 お嬢様じょうさまのあの馬鹿バカぢから


 そして、コチラを物欲ものほしそうにあかかお


 財閥ざいばつかねならくさるほどあるだろうお嬢様じょうさまが……おとこのオレにねだらねばならないモノ!




 そう、つまり──プロテインだ!!!




 と、いうオレの完璧かんぺき推理すいりなにでも?


「──かえりますわ」


おくるわ」




 ひくこえで、そうげてサッサとそのからるお嬢様じょうさま。あと『ないわー』というをした社長しゃちょう


 &、一人ひとりさびしくのこされるオレ。




 ???──オレは、いったいなに間違まちがえたんだ?


















◆◆◆〜〜〜数日前すうじつまえ面接めんせつ〜〜〜◆◆◆




「──お姉様ねぇさまもとで、いろ々とまなびたいのですわ!」


「ちょッ、たんかかなちゃん!?」




よろしい、採用さいようよ!!! このあたしが、立派りっぱ経営者けいえいしゃそだげてみせるわ!」

 ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ