さて──時間を稼ぐか( ´_ゝ`)
・
・
・
「──ヤれぇえええええッ56せぇえええええええええええええッッッティアマトちゃん!!!」
『ε=ε=ε=ε=ε=ε=( ノ・∀・)ノ』
アドレナリン全開で、阿修羅が叫ぶ!!!
「まッ──やめてティアマトちゃん!!? そんなに盾をボコボコ殴らないで!? 腕が逝ぐッ!!!」
ティアマトちゃんから放たれる一撃、一撃がクッソ重いんだけど!?
──ほら見て!?
メギィ、ミギィッッッ──ってパラサイトくんも悲鳴上げてるよ! あとオレも腕もげそう!!!
「好機っす! アンフィスバエナ、如月さんを石にして社長に献上するっスよ──『石化ブレス』!」
ぐぅッ!? 『透明化』による接近、からの不意打ちブレスですとッッッ!!?!???
しかも石化!? はぁ!??
「パラサイト、翼! そのまま返してやるよカスっぱがよぉーーーーーッッッ!!!!!」
──ほぉ〜ら、バッサバッサ! フハハハッ、そのまま自滅してな三下がぁぁ!!!
「くぅ!? やっぱ簡単にはいかないっスか……でもオレ、諦めないっスよ!!!」
叫ぶや否や、スマホを高速で操作し……ピロン♪
親の声よりも聴き覚えのある課金音と共に、アイテムを出現させる三下。
そして出現させたアイテムを自身とアンフィスバエナにぶっ掛け、身体の石化を解除する。
「──毎度ありがとうございます♡ だが4ねぇ!!」
「推しの為の課金は無課金っス! 故にコレは無課金なんスよ、全ては推しの為なんスから!!!」
キリッ、とキメ顔で宣う三下!
「課金は課金じゃい三下がぁ! 現実逃避するんじゃねぇっておっ父さんいつも言ってるでしょ!?」
に──オレは叫ぶ!
え? 何でこんな事になったのか???
──んなモン、
──見たら、
──理解るじゃろがいッッッ!!!!!
あーもぅ! ちょっと待って──ッ!!!
■■■〜〜〜回想〜〜〜■■■
「──ん? 其処に居るのは、社長??? それに、会社の……何だい? 何かあったのかい?」
『ピョ?』
フェニックスと共に、何故か……半裸状態の大平が姿を現す。
「うわ、最悪のタイミング……もう起きて来るなんて予想外だって……」
と、オレの背後で──久保が呟く。
「──大平! アンタ無事ッ……では、無いみたいね」
阿修──社長が、少し困惑しつつも……安心したように告げる。
ややッ、コレはチャンスなのでは!??
オワタと思ったが、チャンス到来け!? このまま平和的に会話エンドに持ってけr──
「──その格好……いったい何があったのよ?」
「あぁ、これか──それが、実は良く憶えていないんだが、仮面を付けた妙な女に襲われてね……ん?」
ジッッッ、とオレの背後を注視する大平。
──把握する、オレ。
「其方の女性…………」
「ぁ、ああッ!!! ちょッッッとオレ、爺様からの依頼があったんですわ! いやぁ〜、ウッカリ!」
と、いうワケでお嬢様ぁ〜〜〜?
転移、しましょっか。貴女の愛しい、愛しいお爺様の元へ。行って来〜〜〜いッッッ!!!
「……ぇ? ですが、まだ謝罪g──」
「──謝罪も大事です。ですが、お爺様からのお呼び出しも大事です! そこで、じっっっくりお爺様とお話して来て下さい!!! 今後、どうしたいのかもね!」
オラ行けぇえええええええええええッッッ!
グッドラック! お嬢様Σ(`_´)ゞ
その場から、一瞬で姿が掻き消えるお嬢様。
「──如月ぃ、アンタ……何して…………?」
地の底から、這う様な声で──阿修羅が問う。
「あ、思い出した……ッ! さっきの女性、あの仮面女と同じ格好をしていたんだ!!! つまり──」
「──金盛 金芽が、闇討ちの犯人だったって事ね?」
ニコリ、阿修羅が笑う。
そして──
きぃ〜〜〜さぁ〜〜〜らぁ〜〜〜ぎぃ〜〜〜ッ!!!
──社長は、阿修羅へと完全な変貌を遂げたのである。めでたし、めでたし。
■■■
次いでに戦闘パートの始まり、始まりだよ畜生め!
謝罪すると決めたお嬢様には悪いが……全てが、謝罪で片付くワケでは無い。
だからこそ──ッ、今の今まで傍観してやがる最後のピースを召喚しなければならんのだ!!!
お前マジ巫山戯んなよ!?
お嬢様暴走の半分は、お前の責任みてぇなもんだろうが! お前だけ、知らぬ存ぜぬで逃しはしねぇ!!!
56される時は、お前も道連れだ!
なぁ──金盛 政次郎ッッッ!!!!!!!!