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襲撃 1/4




■■■side 帝王ファザー■■■




「──ふぅ、一先ひとまずはコレでひと段落だんらくか……」




 いきき、書類しょるいまとめる。


 む……、もうこんな時間じかんか。いかんな、健全けんぜん家庭かてい健全けんぜん勤務きんむから! とっととかえるか。


     ・

     ・

     ・


  ふぅ、最近さいきんくらくなるのがはやいな。まだ17ぎてすこしだとうのに──もう大分だいぶくらい。




 ──コツコツコツコツ……




 しかし、最近さいきん……みょうに、あやんでいる。


 まさかまた、如月きさらぎくんがらみか??? だが、かれはいま会社かいしゃにはないし──?




 ──コツコツコツコツコツ……




 …………そとか?


 そとで、あやとアレコレしてその毒牙どくがあやがッ!?


 いやいやいや!? かれもまだ学生がくせい、そんなこと出来できな──いやでも、最近さいきんいろ々とすごいとうし。




 ──ゆるさんぞ? そんなみだらなことわたしは、おとうさんはぜッッッッたいゆるさんからなッ!!?




 コツコツコツコツコツコツ……


「ッ、だれだ!? さっきから、ひと背後うしろをコソコソコソコソと! かくれてないでサッサとい!!!」




 うしろをき、怒鳴どなる!




 ………………。


 わたし以外いがいだれひとないやみなかに──したことが、まれてえてゆく。




 みみいたくなる静寂せいじゃくなか、ゾクリと背筋せすじ寒気さむけとも悪寒おかんともべるモノがはしる。




 まるで……なに得体えたいれないモノにられているような、そんながする。


 無意識むいしきに──呼吸こきゅうはやくなる。




「ハァ、ハァッ……どうした!? れないのか臆病おくびょうものめ!」




 げそうになるあし叱咤しったし、さらこえげる。


 相手あいていかりにれたのか、冷気れいきし……いたいきしろまった。


 周囲しゅういからは、ピキピキと──甲高かんだかおとひびく。




『──臆病おくびょうもの…………ですって?』




 ふと、物陰ものかげから……だれかが姿すがたあらわした。


 口調くちょうやその体格たいかくからして、おそらくは女性じょせいだろう。


 ただ、そのかお不気味ぶきみ仮面かめんによってかくされているため……えない。




きたなことをして、わたくしほこりをけがした貴方あなたがたが……えたモノですわね!?』




 女性じょせい怒鳴どなる。


 だが……きたなこととは、なんだ? それに、ほこりをけがしただと?? 私達わたしたちが?


なにって──」




『──なので、コレは復讐ふくしゅう……いえ、天罰てんばつですわ!』




 みみたず、とはこのことか! 仕方しかたい。


 自衛じえいためだと自身じしんわけし、スマホをす。


 モンスターを召喚しょうかんして、すこおどろかせばげるだろう……そうおもい、操作そうさを──ッ!?




「──なに!? がッ!」


『ふふッ、遅過おそすぎますわ! フェンリル!!!』




 おそろしいほど冷気れいきに、スマホごと、操作そうさしようとしたわたし薄氷はくひょうる!


 いや──ッ、スマホやだけではい!


 ピシピシと、甲高かんだかおとが……くつふくからもがり、ったこおりによりうごきが、阻害そがいされる!!!




『──Grrrrrr……』




 背後はいごから、けものうめきがこえ──ッ




『──それでは、さようなら』




 かえった瞬間しゅんかんわたしうつったのは……わたし目掛めがけて、ろされる巨大きょだい鉤爪かぎづめ


 そして……うつくしいほど純白じゅんぱくだった。




 ──その光景こうけい最後さいごに……わたし視界しかいは、やみおおわれたのだった。

 ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

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