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修学旅行 〜怪異譚〜 17




 ………………。




 ──キィィイイイイイイイインンッッッ!!!!!


「うっきゃぁあああああッうるっさぁいぃーーー!」


『『『〜〜〜♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪』』』




 ………………………………すぅ〜〜〜ッ、


「──うrrrrrrrrrせぇええええええええええええええええええええええええッッッ!!!!!」




 ──部屋へやじゅうキンキンキンキンやかましいし、


 ──社長しゃちょうさるみてぇにさけんでうるさいし、


 ──モブキャラども女王じょうおうってからは、へんうたうたいまくってるし!!!




 うるさい、やかましい、わずらわしいわッ!!!!!




へびちゃんは社長しゃちょういてだまらせといて! ゴーレム、レーザーをモブども発射はっしゃッ!!!!!」


 このクソみたいな不協和音ふきょうわおんをぶちこわせ!!!




「──みぎゅぅッ!?!!??」




 よぉし、ナイスだへびちゃん!


 そのまま其処そこ社長サルいて、簀巻すまきにしてだまらせといてくれ!


 そして、シャドウゴーレム──!




 シャドウゴーレムのくちひらくとともに……カッ!




 極太ぶってぇレーザーが視界しかいき、つぎまぶたひらくと──なんということでしょう!


 わずらわしいうたうたっていたモブども跡形あとかたく、


 なんなら、玉座ぎょくざかべすらばし……なん爽快そうかい景色けしきでしょう。コレぞまさたくみわざですね!




 ──キィィイイイイイイイインンッッッ!!!!!




 あいわらず、部屋へやじゅうはキンキンキンキンとあたまれそうなほどやかましいけどな!


 ──ビシッ!


 そしてビシッと…………ビシ?




「もがぁーーーーーーーーーーッッッ!??!?」

(なにあれーーーーーーーーーーッッッ!??!?)




 あー……なんでしょね、アレ?


 かべゆか天井てんじょうではく、空間くうかんそのものにヒビがはいってるんだけど???




 丁度ちょうど、ジャバウォックのスキル──『鏡界キョウカイ』が解除かいじょされたときみたいに、空間くうかん自体じたいれ、崩壊ほうかいしてゆく。




 ……いや…………崩壊ほうかいしてゆく──じゃねぇな!?


 ッ、崩壊ほうかいまれる!




影組かげぐみもどれ!」


「──ぐぇッ!? き"さ"ら"き"ッ!??」


したみたくなかったらくちじる! シャドウゴーレム、『ホール』!!! いそげ!」




 シャドウゴーレムがきゅうピッチでけた『ホール』に、社長しゃちょうくびっこをひっつかむ!




「いやぁああああああああああーーーーーッ!??」


「だからくちじてろバカッ!」




 瞬間しゅんかんてき浮遊ふゆうかんともに、一気いっき落下らっかしてゆく!


 にしても、空間くうかん崩壊ほうかい……か。


 コレ、『ホール』からたら──つぎはいったい何処どこるんだろ? へんところじゃいといが……。




■■■




 ──キィィイイイイイイイインンッッッ!!!!!


 ──ビシッ! ビキキッ!!!




 ッ!? 空間くうかんが、れて!!???




其処そこまでいやか!? おもわずれて崩壊ほうかいするほどむしきらいかア"ァ"ン"ッッッ!!?!??』


うてる場合ばあいじゃないっすよキメラさん!?」


『ふっ、おまえいま結合けつごうくずれてヤバいぞクソむし? モザイク処理しょりしといてやるから感謝かんしゃしろ』




 …………なんか、余裕よゆうそうだね……きみたち?




『ぁ"あ"!? 喧嘩ケンカってんのか割引わりびき悪魔あくま!』


『まさか! ただ、みな視界しかいみにくむしケラをうつすのはしのびないかr──』


「ああもう!? いまはそれどころじゃいっすよ!」




 ──った! 舎弟しゃていくん、った!!!


 とりま、バアルは邪魔じゃまだからスマホにはいってて!




 くっ! そうこうしているあいだにも、空間くうかん崩壊ほうかいすすみ、まらない!!!




 ──ビシビシビシビシッッッ!!!!!!


「──ッ!? しまっ……!」


久保くぼさん!? くそ、バハムート!!!」




 ッ、かん一髪いっぱつ……バハムートを召喚しょうかんし、騎乗きじょうした舎弟しゃていくんが──ボクつかみ、ゆか亀裂きれつちずにむ。




「あ、ありがとう……たすかったよ、舎弟しゃていくん」


「いえ……でも、コレはいったい…………?」




 おそらくは、先輩せんぱいたちなにかした──のかな?


 そのために、この世界せかい崩壊ほうかいはじめた……。


 コレが一番いちばんしっくりるけど──でも、それなら先輩せんぱいたち何処どこに???




『──おい、この亀裂きれつからなか様子ようすさぐってはみたがしろなにいぞ……どうする?』




 ブブブブブッッッ──と、羽音はおとをさせながらむしくんがうてくる。


 ………………しろなにい?




「──一先ひとまずは、様子ようすよう。そのうえで、周辺しゅうへん探索たんさくしてなにかったら一旦いったんこうへもどる」




 ……で、いよね?


 この世界せかい本当ほんとう崩壊ほうかいしたのなら、ワンチャン……先輩せんぱいたち彼方あちらもどっている可能かのうせいもある。


 ──でも、このむなさわぎはいったい……?




 そんなボク胸中きょうちゅうあざわらうように、女王じょうおうかがみのカケラは……キラキラと亀裂きれつへとちてゆくのだった。




■■■




「──うっわすげッ! なにもねぇのに、なんかヒビはいってるぞ此処ここ!? なぁなぁ、てみ! ほら!!!」


「あーもう! 理解わかってます、理解わかってますから!」




 一先ひとまず、いて!!!




 そんなをキラキラさせながら、たのしそうに亀裂きれつさわるのはめてください!


 なにかあったらどうするんですか!??




「──もう、やっといてたのに……ん、どうしたんですか、えっと──ジャバウォックさん?」

 ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

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