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修学旅行 〜怪異譚〜 7




■■■〜〜〜???〜〜〜■■■




「──ねぇ如月きさらぎ、アンタ……わたしことないの?」


「え? あぁ、社長しゃちょうのスマホって防水ぼうすいでしたっけ?」




 もし防水ぼうすいじゃなかったら、オレは足手あしでまといをれてことになる。それは流石さすがつらいな……。




「…………辞世じせいがそれでいのね?」


社長しゃちょうだって、無罪むざいのオレにひざりをたたんでたじゃないですか。これでトントンですよ」


「おかしいわね〜? わたし、そのあとアンタに原型げんけいとどめないレベルでボコられたがするんだけど???」




 あ──ちょ、って?


 その、もうわけいけど……そんなかおでコッチないでくれない?




 かたからうえかたからうえ……よし!


「ふぅッ──の、せいでは?」


無茶むちゃあるわよ、そのわけ……あとたすけにヤツ普通ふつうみちれにする? ひとこころとかおちでない?」




 ──おいて。それは流石さすが心外しんがいだ!


失礼しつれいですね。ひとこころくらいってますよ! ただ、社長しゃちょういたわるこころっていないだけです!!!」




 勘違かんちがいしないでよね! ぷんぷん──( *`ω´)




「んなんだ綺麗きれいで、そんなにちからづよことじゃないからねソレ!?」


「ふひひ、サーセンwww」




 ──自分ジブンウソとかつけねぇもんで。




「………………^ ^」


「………………はぁ〜、で? 此処ここ、どこなのよ?」




 そう、極力きょくりょく……社長しゃちょうけて、周囲しゅういまわ確認かくにんするが──




「──まぁ……オレたちんだヤツ結界けっかいないってトコじゃないですか? メルヘン?だし」


 桃色ももいろそらに、カラフルなくも地面じめんには……


何見なにみとんねんワレェ? いてこますぞゴラァ!』




 沢山たくさんの………………綺麗キレイなおはなさん?がさわやかなかぜられている。あと、やかましい。




「──そうね……じゃあ、最後さいごにこの格好かっこうについてだけど…………おい、こっちろコラ」


 やめて。マジで、や"め"て"ッッッ!!!!!


 かおらそうとするが、社長しゃちょうものすごちからでそれを阻止そししてくる!




 かたからうえかたからう──あぁッ!?!!?


 結果けっか、オレは社長しゃちょう全身ぜんしん直視ちょくし──して、しまった。




「ッ………………きっつ」


 其処そこには、しろいウサみみしろバニースーツ姿すがたの……社長しゃちょうがいrrrrrrrrrrrr──orz


 ………………ぜぇ、はぁ──うっぷ。




 あぁ、お食事しょくじちゅうかた……ごめんね_:(´ཀ`」 ∠):




「──きっつ(2かい)」


「いまアンタ2かいったわよね?」


 いや、あのね……いて?




「すみません。せめて、このつらさだけでもってほしくて……すみません。社長しゃちょう…………」




 上司じょうしきわどいコスプレをるのは、つらいんじゃ。


 それもみみやら尻尾しっぽやらがあるヤツ。


 なんなら、そのおこしには目覚めざましサイズの時計とけいまでぶらげられてて……再現さいげんたかいのも、つらい。




「すぅー、ふぅぅーーーッ! よし、いけます!」


「そんなこころ準備じゅんび必要ひつようほどなの??? あとね、わたしだってたくててるわけじゃないからね!?」




 それは──かる。もしそんな衣装いしょう自分じぶんからえらんだのなら、正気しょうきうたがう。


 それに、オレもだし。


 この結界けっかいないまれて、いたときにはもうふくわっていたのだ……。



 ──ま、オレはだったからたすかったけど。




「はい……まぁ、服装ふくそうからかんがえて社長しゃちょうやくは『しろウサギ』でしょう? ご丁寧ていねい時計とけいもあるし」


「そうね……でも、アンタは???」




 と、社長しゃちょういぶかしげにオレの姿すがたる。




「? 普通ふつうに『アリス』では??? あのこえも、アリスだなんだとってましたし……」


 背中せなか背負せおった大剣たいけんさわりながら、げる。




「──は?」


「──え?」


 オレと、社長しゃちょうこえ見事みごとかさなった。




「あの……アリスって可愛かわいくて、でもちょっと不思議ふしぎちゃんなだけのおんなでしょ? なのになん大剣たいけんなんて物騒ぶっそうなモン背負せおってるのよ???」




 ──は?


 アリスが、可愛かわいくて不思議ふしぎちゃんなだけのおんな


 なにってんだ、社長コイツ???




何言なにいってんですか?」


「──へ?」




「アリスは単体たんたい女王じょうおう手駒てごまりゅうくびをぶったるほどの強者つわものですよ?」




「ゑ……?」


 その証拠しょうこに──




「──ほら、りゅうびてあかぐろまったよろいてるでしょ? オレのやく間違まちがいなく『アリス』です」




■■■




先生せんせいッ! おんな社長しゃちょうッッッ!!!」


「──久保くぼッ! 如月きさらぎ社長しゃちょうがッッッ!?」


「クソ!」


如月きさらぎさん!?」




 かがみから大量たいりょう先輩せんぱい偽物にせもの)に邪魔じゃまされて、わないッ!




「ッ! ミシャンドラ、バアル!!!」


『──!』


『く! 勿体もったいいが……すべたたこわす!!!』


     ・

     ・

     ・


『………………』


 コレで、先輩せんぱい偽物にせものすべこわした。




 あのあとかがみから先輩せんぱい偽物にせものあらたにあらわれることく──先程さきほど騒動そうどうがまるでうそだったかのようにしずかだ。




「──社長しゃちょうさん、如月きさらぎさん!」


先生せんせいッ! おんな社長しゃちょう!!!」


「ぷはッ!!! くそ、なか調しらべてみたけどなんぇ! あの二人ふたり何処どこったんだよ!!?」




 ためしに、脱衣だついじょとびらけようとするが──


 ガラガラ──と、なん抵抗ていこう普通ふつうひらく。




ねらった獲物えものにしたら、ボクたちはもうどうでもいいってことかな? は、められたモノだね……」




 ──っておくけど、ボクは……いや、おそらくボクたちは……かな? それほどあきらめがくないんだよ。


「お? なんだコレ???」




 おっと、ったそばから田中たなかなにかをつけたみたいだ。




田中たなかなにかあったの?」


「ん、ああ。じつはコレが、なかちててな……なんか見覚みおぼえがあるんだけど、なんカギだっけ?」




 そうって、田中たなかボクひとつのカギ手渡てわたしてくる。




 ふむふむ、カギ自体じたいちいさいね?


 金具かなぐでリストバンドにけられていて、れないように、バンドにおさめられるようにもなっていると?


 あ、このリストバンドに番号ばんごうがあるね???




「………………これ、脱衣だついじょのロッカーのカギだね?」


「──んぇ?」




 田中たなか……おまえ、マジか…………。

 ここまでお読み下さり、ありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

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