修学旅行 〜混浴〜
■■■〜〜〜あらすじ〜〜〜■■■
遭難した
↓
帰還した
↓
さ、混浴行くか! ←イマココ
──ok?
■■■:(;゛゜'ω゜'):■■■
やぁ、諸君!
単刀直入に言おう──いま、オレはとある危機を迎えている。
あの後、ホテルに帰還したオレ達は……あらすじにも書いた通り、混浴へと向かおうとした。
──ん?
修学旅行中、そんな勝手な行動は出来ないハズ?
あぁ、問題無い。私服に着替えて、客のフリを堂々としてればバレない。アレだったら買収すれば良い。
それで、色々と準備したオレは混浴へと向かった。
同志共は、思いの外──準備に時間が掛かっていたから、奴らを置いてオレは先に行く事にしたのだ。
この選択が……間違いだったのかもしれない。
あ、でも──いや、どっちだろ? もしかすると正解だったのか??? でも、うーん……?
ま、まぁ……それは一先ず、置いておこう。
それより、諸君は混浴についてどれくらい知っている? 脱衣場が男女別だったって言えば驚く?
目的地は一緒なのに、だぜ?
まま、それはええわ。問題は別だ。ちょっと解せなかっただけで、それだけならまだ受け入れられた。
──たださぁ……次の問題がアレなのよ。
水 着 着 用 。
「………………は?」
いやぁ〜、マジで声出ちゃったよ。
──んなモン唯のプールじゃろがいッッッ!!!!!
って、思った。
怒鳴りそうになったけど、受付のお姉さんに罪は無い。ただお仕事を頑張っておられるだけなのだ。
だから……だからオレは、受付を済まし……
お姉さんから有料水着をレンタルし、それを手に脱衣場へと入った!
の、だが──ッ!!!
──お姉さん…………この水着、女性用っす……。
◆◆◆
ねぇ、コレどうすれば良いかな?
どうするのが正解???
もう包装破っちゃったし、なんなら着用してるんだけど──どうしよ? 今からでも、取り替えれる?
いや、オレもね? オカシイとは思ったのよ?
でもさ、そういう水着かもしれないと思って……着用しちゃったワケなんだけどさ???
コレ、やっぱどう見ても女性用なんだよね……?
そんでさ──またこの水着が似合ってんのよ、オレに! 鏡見てビビったわ!
ぇ? オレ、男だよな???
って、自分の性別疑うくらいには似合ってんのよ!
もうね、身体が水着に合わせにいってるまである! お姉さんマジ慧眼!
後はこう──後ろの髪を少し上げて、前髪は横に流してと……目元はもうちょい穏やかにして、よし!
仕上げにバスタオルを巻いて、淑やかさを演出しつつ身体のライン、胸などをフォローすれば──
──如月 境子ちゃんの完成だ!!!
………………………………って、なんでやねん!!!
完成だ(キリッ)じゃねぇんだよ、オレよ!?
あっっっぶねぇ!!!!!???
危うく、良く理解らんテンションのまま突っ走るところだったわ!!!
理性よ、頼む。もうちょっと頑張って仕事してくれ!
一先ず、この水着は受付で取り替えてもらおう。もうこの際、追加で費用を払う事になっても構わん。
そんで普通の水着に着替えた後、改めて──
『──如月の奴、置いてくとか酷くね!?』
ッッッッッ!!?!????!!?
あの声は──田中!? く、マズい!!?!??
今から水着を脱ぐんじゃ間に合わない!
そしてあの口調……おそらく、他にも連れが居る!
このまま鉢合わせたら、間違いなくオレが今まで積み上げてきたアレコレが一瞬で瓦解するだろう!!!
──くそッ、どうする!? 考えろ、考e──!
ッ、仕方無い!
こうなったらッッッ!!!!!
オレは一気に駆け出し、奴らが入って来る前に──扉を開け、その中へと駆け込んだのであった。
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