修学旅行 〜遭難(以下略)〜 3
■■■〜〜〜前回〜〜〜■■■
な ぜ キ サ マ が 此 処 に 居 る ?
◆◆◆( ˙-˙ )◆◆◆
「──何でアンタが北海道に居るのよ? 修学旅行先は沖縄だって言ってなかった???」
「そっくりそのままお言葉を返しますよ社長……」
社長の問いに、そのまま言葉を返す。
「はぁ……ヒント、校長の勝手な都合」
「は? え、なに──どゆこと???」
と、久保の言葉に社長は更に首を傾げる。
はぁぁ…………。
「──それより、社長こそどうして一人で北海道の雪山を練り歩いてたんです? 遂に、その無意味な生を終わらせに来たんですか?」
「は!? 誰の生が無意味ですって!!?!?」
──テメェだよ。あ"???
全く、何が楽しくて折角の旅行に社長のお守りをしなきゃならんのだ……はぁ、マジやってらn──
「失礼しちゃうわね! コッチは今度の社員旅行の下見に来たのよ!!! 綾ちゃん達も連れて!」
「大変申し訳ありません何卒詳しくお聞かせ願えませんか? あ、コチラ昆虫ゼリーなど如何です?」
「──いらんわ!」
…………そっか……キメラがコッソリとオレの荷物に忍ばせてた昆虫ゼリー、要らないか。
あとキメラ、お前は帰ったら説教な^ ^
「はぁ? あの会社、社員旅行なんてあるの?」
「えぇ、あるわよ! 別に旅行に行くアンタ達が羨ましくてそれっぽい事を言ったワケじゃないわよ!?」
「………………へぇ〜〜〜…………(¬_¬)」
んまぁね? オレは何にも言わんよ??? 必要経費、必要経費♪
「オレも好きですよ、必要経h──」
「──話変わるけど、綾ちゃんってスキーをやった事があまり無いらしいわよ? はいコレ写真」
スッ、と手渡される御宝。
其処に映るは、久遠に支えられた涙目の女神の御姿。
「大変に良き采配で御座います千尋さまm(_ _)m」
あと久遠、先生、貴方にちょっとお話があります。
「へぇ……で? 何で社長一人でこんなトコを彷徨ってたワケ? 佐藤ちゃん達はどうしたの???」
ハッ──Σ( ゜д゜)
確かにそうだ! まさか綾ちゃん達まで遭難してるとか抜かすんじゃねぇだろうな社長ッ!?!!?
「ヴッ──!」
おい! 何だ、今の声は!?
事と次第によっちゃあ……荷物の中から相棒を取り出し、構える。
「なに? まさか一緒に遭難して置いてk──」
シャ〜リ、シャ〜〜〜リ──一つ研いでは綾ちゃんの、二つ研いでは舎弟の為ぇ〜〜〜♪
待ってな二人とも。この社長の肉片を帰る為の道標にして……直ぐに迎えに行くからな!
「ひぃッ!? 釘バットを、研いでる……!」
「早く言った方が身の為だよ。今の先輩の脳内には、多分だけど史上最悪のヘン●ルとグレー●ルが再生されてる筈だから」
ふ、ふふふふふふふふッッッ……我が相棒が、血を欲して鳴いておるわ。
「──ッあ、あの二人はホテルに近い所に居たから大丈夫よ! だって、私一人がはしゃいで……」
気付いたら、辺り一面銀世界だったから……と、顔を赤らめ──恥ずかしそうに、社長は言う。
「だって──私、これでも一応スキー経験者だし、良いトコ見せてキャーキャー言われたかったのよ!」
■■■フッ( ´_ゝ`)■■■
「フッ……スキー経験者(笑)」
「うrrrさいわね! 今は、どうやってこの危機的状況を打開するか考えなさいよ!!!」
「うわぁ〜、清々しいまでに他人任せだぁ」
──大人としてどうなの? ン、言うてみ???
と、社長を揶揄って遊んでいると……
「かっちーん! アンタね、いいの? 私相手にこんな事してて、遊んでる暇なんて無いんじゃない?」
………………は?
「アンタ達が泊まるホテルって※※ホテルでしょ? この辺にホテルは彼処くらいだものね?」
「それが何k──」
「──私たちもあのホテルに泊まるんだけどね? 知ってるかしら、あのホテルには……」
オレの言葉を遮り、社長は続ける。
「………………混浴が、あるのよ?」
ΣΣΣ((((;゜Д゜)))))))──ッッッ!??!!???
「へぇ、そうなんだ……?」
「「「「「な、ななななななんだってぇーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!??」」」」」
洞穴内に、欲望に満ちた男達の声が木霊する!
──こうしちゃいられねぇ!
「テメェら! サッサとホテルに戻るぞーーーッ!」
「「「「応ッッッッッ!!!!!!!!」」」」
オレ達、欲望に満ちた男達は此処に誓う!
意地でも、かの楽園へと辿り着こうと!!!
その為ならば──例え、悪魔に自らの魂を渡したとしても一向に構わぬ……とッッッ!!!!!
そうして、情熱に溢れたオレ達は……一つの策を、決行するに至ったのだった!
ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ