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修学旅行 〜遭難しました助けろ下さい〜




 ──拝啓はいけい おかあさん、おとうさん、キメラ、あやちゃん、おん………………ついでにモブたちと、社長しゃちょう




 遭難そうなんしました。


 たすけろください。




 ず、どうして修学しゅうがく旅行りょこうinイン沖縄おきなわでこうなったのかをきます。わらいたければわらえ。のろう。




 はい……では最初さいしょ大切たいせつこといておきます。


 俺達オレたちるのは、沖縄おきなわではありません。




 ──え? じゃあ何処どこるの……ですか?




 質問しつもんですね。


 ほっ かい どう で す 。




 もう一度いちどきましょうか? え、らない??? あ、はい、そうですか……。




 では理由りゆうきますね。


 校長こうちょう野郎やろうがいきなり「ゆきざけみたい!」だの「スキーしたい!」だのとしたからこうなりました。




 あ、そうだ。質問しつもんなのですが、この校長ジジイをこッ──始末しまつしたらつみになりますかね?




 マジ、なんなんですかねこの校長ジジイ


 学校がっこう私物しぶつしてやがりますよコイツ???


 教育きょういく大変たいへん熱心ねっしんなあのかた々にきつけば、始末しまつしてもワンチャンありますかね?




 それに……




 ……着替きがえ、どうしましょう? あついだろうからなつようってたんですけど……どうすればいですか?


 半袖はんそでたんパンで北海道ほっかいどうってれます???




 まぁ、このはなしいておくとして……こうして、俺達オレたち修学しゅうがく旅行りょこう沖縄おきなわではなくinイン北海道ほっかいどうになりました。




 そうして、校長こうちょう勝手かって都合つごう北海道ほっかいどうのスキーじょうへとやってたオレたち一同いちどうは、


 それはそれは──たのしく、あそほうけました。




 …………なんです? せっかくたんですからたのしまないとそんじゃないですか。ちがいます???




 それに、うずめるほどのゆきなんて滅多めった体験たいけん出来できるものじゃないので。ね?


 地元じもとかた々の苦労くろうに、こころからの尊敬そんけいめ──


 ──おおいに、ハシャギました。




 ゆきろうが、かぜこうが、それが合体フュージョンして吹雪ふぶきになって、ちょう強化きょうかされもう吹雪ふぶきとなろうが……




 ………………オレたちは、まりませんでした。


 きっとブレーキが故障こしょうしていたんでしょうね。


 もしくは、全力ぜんりょくのアクセルのまえには──ブレーキなど無意味むいみだったのかもしれません。




 そして、ふとオレたち気付きづきました。




 もう瞬時しゅんじさっしました。「あ、遭難そうなんした」と。


 いたときには、あた一面いちめんしん世界せかいでした。


 ──たすけろください。おねがいします。




             如月きさらぎより、あいめて♡




■■■ そう なん ちゅう ! ■■■




「──先輩せんぱい? なにしてんの、先輩せんぱいばんだよ???」


「うん? あぁ、すまん」




 おっと、手紙てがみくのに夢中むちゅうでウッカリ……えーと、どれにしようかな?




 久保くぼつ、手札てふだなかから一枚いちまいえらび……く!


 ──お! ♥︎9か……ククク、わるいなおまえら!!!


「あ〜〜〜がり! おいおい、よわすぎやしないかねチミたち? ビリのやつやきそばパンっていや」




「──いま遭難そうなんしてんですけどね如月きさらぎクン!?」




 うん。そうだね……で?


「それが、なにか???」


 ビリ筆頭ひっとう田中たなかさけぶので、笑顔えがおかえす。




 ──おまえ帰巣きそう本能ほんのうつよそうだからけるって! あと、にくうらみはわすれていからな???




 場所ばしょ偶然ぐうぜんつけた洞穴ほらあななかもう吹雪ふぶきをBGMに、数個すうこ懐中かいちゅう電灯でんとう光源こうげんにしてババきはつづく。


 メンバーは、オレ、久保くぼ田中たなかさん馬鹿バカ


 そのけいにん




 ──ん? ほかのクラスメイト???


 らね、世界せかいじゅうさがせば、どっかにはるんじゃね?




「おっ! あ〜がりっと!!!」




 洞穴ほらあななかに、久保くぼうれしそうなこえひびく。


「オメデト、久保くぼ〜!」


「ふふ、ありがと先輩せんぱい!」




 ハイタッチし、いぬどもへとける。




「──おいおい、はや決着けっちゃくをつけてくれよいぬども


「そうだよ、だんだんさむくなってきたし! はやくホテルにかえりたいんだからさぁ!!!」




 久保くぼが、くちびるとがらせう。




 ちな、久保くぼうホテルとは──本日ほんじつ、オレたちまるホテルである。


 ………………この説明せつめいいる?




だれいぬだ、だれが!!!??」




 あん──?


「──おまえ以外いがいだれるんだよ、いぬども?」


「あくしろよ、いぬがよぉ?」




「むきーーーーーッッッ! っとくけどなぁ、このゲームがわってもべつにホテルにかえれるワケじゃいんだからな!? この性悪しょうわるコンビ!」


「「「そーだそーだ!!!」」」




 と、いぬどもえる。




「「──え??」」


「「「「──え????」」」」


 ふ、あわれなるいぬどもよ……ひとつ、おしえてやろう。




「ちょっと、きましたおくさん?」


「えぇ、きましたわ奥様おくさま……」




 オレと久保くぼは、ニヤリとわらい──げる。




「──あの殿方とのがたたち今時いまどき転移テレポひとつも出来できないんですって……わらっちまいますわね、オホホッ」


「あらぁ〜〜〜、それは大変たいへんですこと。おほほほっ」


「「「「──は? ちょ、おまえらまさか!?」」」」




 なにかをしたように、殿方とのがたたちばしてるが……おそすぎて欠伸あくびますわ!




「──あばよ雑魚ざこどもw」


「──けて下山げざんするんだよw」


 そう、のこし……アプリをそうs──あれ?




「………………圏外けんがい…………だ……と…………?」




 ──すぅ〜〜〜〜〜ッッッ、




 す み ま せ ん ! ! !


 どなたか、マジでたすけてください……おねがいします!

 ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

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