焼肉事変 終
私用の為、次回投稿はお休みします。
次の投稿予定は10月3日ですm(_ _)m
壁|^ω°)つ 次回、修学旅行編スタート!
「──虫は、友達……虫、可愛い…………キメラ、頼れ、る……だい、しゅき………………ハッッッ!?」
………………オレは、いったい何を???
此処は? 寝てた、のか?
ッ、頭が痛い! それに、何だろう……頭がグルグルして、何故か虫やキメラの事ばかり考えて──?
『むにゃ──ふふ、私は頼れる相棒……共存、共栄、クククククククククククククククククッくぅ〜〜〜』
「……ふ、ふふふふふふふふッ! しゃけぇ、おしゃけぇ──やめ、ジャーマンはやめてぇえええええ!!?」
──??? 二人とも、寝落ちしてる……?
キメラは、オレに抱き付いたまま寝たのか?
社長は…………なんで、簀巻きに??? え、何しでかしたの……この人? 周りも、皆、居ないし?
というか、何で天井が無くなって──?????
「──さーせん! そろそろ店仕舞いに……」
「ああ、すみません! もうそんな時間でした!?」
やって来た店員さんの言葉に、もうそんな時間なのかと驚愕したが……ちょっと待って?
──何で障子まで無くなってるんだ???
よく周囲を見れば、何かボロボロだし……マジで何があった? うわ、窓まで割れとる!?
「あ、いや〜……時間はまだ大丈夫なんスけど、その、お連れ様が在庫の肉を全部食い尽くしちまって」
ッ!? 在庫を、全部!!?!??
「それで、もう何もお出し出来ねぇんで店仕舞いにしようと……スンマセン!」
頭を下げる店員さん。に、オレは別の意味で頭を抱えた。
在庫、全部……肉、食い尽くした……金額……。
頭の中で、札束がバッサバッサと飛んでゆく。
すると──
「あ、それと……そのお連れ様から伝言で、『今日はありがとな! また学校で会おうぜ!!!』って……」
──と、ね?
腹立つ伝言と共に、在庫を食い尽くしたであろう犯人の特定も済んだ。なぁ、田中???
アイツ、今度〆る! 絶対にッ!!!!!
「あーーー、いえいえ……此方こそご迷惑を、えっと金額の方をお教えいただいても?」
「──へぃ! コチラになります!!!」
と、渡される一枚の紙。
震える手で、その紙を受け取り……目を通す。
ひゅ──ッッッ!?
「………………………………………………マ???」
これ、マ?????
え? 0が、何個あんの……コレ?
肉で、ここまで??? え、ボッ……ぇ???
「マ、っすね! えっと先ず、飲食代で──」
──ぉ、おぉん?
内訳を教えてくれるのか……丁寧にありがとね、店員さん。
「そんで、店の貸し切り費が──」
……うん。
まぁ、高いが──想定の範囲内では、まだある。
というか、支払いって……飲食代と、お店の貸し切り費用だけじゃ? え、他にもあるの???
「そんで最後に、お連れ様が壊されたモノの修繕費になってますね!」
「──待って?」
良い笑顔で教えてくれる店員さんに、思わず待ったをかけてしまうが許してほしい。
「修繕費……???」
「へぃ! 先ず、この天井……基、店の屋根っす!」
と、店員さんが指差すは……天井。そこに星空を遮るモノは一つも無く、美しい景色が見える。
「元からじゃ、無かったんですね……」
「ははッ! 違いますよ、お連れの方々が手品?で炎の鳥やら、ドラゴンやらを出されてぶち抜きました」
──ンンンンンンンンンンンンンッッッ(/ _ < )
誰だ!? こんな頭のオカシイ事をしでかした人の心もねぇ大罪人はいったい誰だッ!!?!???
見つけ次第八つ裂きにしてやる!!!!!
「んで、この室内の焦げ跡や斬痕……吹き飛ばされた障子、割れた窓もっすね!」
「………………」
──ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッッッ(/Д\ )
「で、最後にこの店の駐車場……手品で出てきたバケモノが暴れて一部抉られたり、燃えたりしてます」
………………………………………………かひゅッ。
◆◆◆
「で、全額合わせて、しめて────になります!」
「…………カードで」
このうらみはらさでおくべきか──?
「あ、スンマセン! カードはちょっと……」
「……マジか。じゃあ小切手はいけます?」
「へぃ! 小切手なら大丈夫っす!!!」
もしもの為にと持って来ておいた小切手に、料金と店員さん達への迷惑料をプラスした額を書き、渡す。
──さてと、支払いも無事終わった事だし☆
こんな事をしでかしてくれた奴らに、素敵な制裁をあげなくっちゃ♡♡♡
スマホからミシミシと……殺る気に満ちた音もするしね! あはは、やったるぜぃ!!!
そんな事を思い、外へと足を一歩踏み出す……と、
『こちら警s──』
「──煩いよ!」
『ガハッ!!!!!』
………………???(°Д° )???
『こら! 大人しくしなさ──』
「──邪魔しないで下さい!!!」
『グッッッ!?!!?』
………………………………ぇ?
『コチラ──応援を! 今すぐ応e……』
「いらん事すんな!!!」
『ギャアッ!?』
………………………………………………。
出ていた足を店内に戻し、バンッッッッッ!
──扉を閉める。
あの三人……なに、やってんの?????
ぇ──国家権力を……え??? アカンでしょ? 権力を敵に回しちゃ、イカンでしょ?????
「すみません。ちょっと、トイレを借りても?」
「へぃ、どうぞ!」
すぅ〜〜〜、ふぅ〜〜〜〜〜ッ!!!!!
■■■〜〜〜如月→→→???〜〜〜■■■
「──と、いうワケで……何とか出来ません?」
「えぇ、はい。あ、マジですか了解です」
「いやいや、こちらこそ──助かります」
「はい、はい。未練? あはは、無いですよ、そんなモノ。やだなー」
「あ、ついでに何か情報とか要ります?」
「そうですか? どうせ辞めるなら重要な情報でも、と思ったのですが……」
「えぇ、では。手回しの件、宜しくお願いします。うん? いえ、此方こそお願いしますね……お嬢様♪」
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「──ふぅ! 今回ばかりは、彼女に感謝しないと……でも、千尋さん…………怒るだろうな〜!」
その光景を想像し、思わず笑う。
まぁ、でも──
「──全力で戦うのなら、これくらいしないとな。オレも負けっぱなしでいたくないし?」
あぁ、それでも……綾ちゃんや、久遠に嫌われるのだけは嫌だなぁ〜。
嫌われなくても、怒りはするだろうし……。
はぁ、泣かれたらどうしよ?
でももう……後戻りは出来ないからなぁ〜。
──まぁ、んな未来の事よりも、
オレが今気にしなくちゃいけないのは……いつ、このトイレから出て帰れるのか──だな!
お嬢様へ──出来るだけ早く手を回して下さい……マジで頼むわッッッ!!!!!
ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ