愛してるし宝だけど……嫌いなんだ
『──否定してるじゃないかッッッ!!?!?』
「してない! なんなら実力だって認めている! ただ、お前の事が純粋に嫌いなだけだッ!!!!!」
『ほらまた嫌いって言ったぁーーーーーッッッ!』
「だって嫌いなんだもん! 朝昼晩とオレを模した像の前で祈り捧げてる変態とかマジで無理!!! 何でそんな事するの!? やめてって頼んでもやめてくれないし! そりゃ売るわ、売って手放すわ!!!」
何度も何度もやめてって頼んだ! それでも、アイツはやめなかったんだ!!! そりゃ売るさ!
割引価格で!!!
でも否定はしてない! ちゃんと認めてる!!!
というか、オレはモンスターの事は全員認めてるからな!? 認めてるからゲームに採用したんだよ!
だが、懐いてくれるのは正直嬉しいが、限度がある!
もうね、信仰怖い!!! マジで!!!!!
何で神様が自分を崇めてる人達の前に姿を現さないか、オレ理解ったもん! 怖いからだよ!!!
──目が、尋常じゃない!
『自身の創造主を崇めて何が悪い!? キメラだってコソコソやっていただろうッ!??』
………………は?
「──え? キメラ、お前まs…………」
『記憶にありませんね。ソイツは錯乱してます』
あ、良かった。一瞬、キメラがギクッとした顔をした様な気がしたが……気の所為か。
「ほらぁ! キメラはしてないってよ!!!」
『このクソ虫め……だが、貴方が好きなあの娘だって、貴方に隠れてこっそりファンクr──』
「──憶えがありません。その方は錯乱してます」
キッパリ、ハッキリと……綾ちゃんは断言する。
ぉ、ぉおん──?
「レヴィアタン、消火して下さい」
そして淡々と、レヴィアタンに命令をし……オレとバアルを囲んでいた炎を消す。
『この大嘘つき共が……ッ!』
バアルが呻く。
それに対し、綾ちゃんとキメラはコクリ。と、お互い頷き合うと──グワシッッッ!
綾ちゃんが、バアルの右肩。キメラが、バアルの左肩。を、笑顔で鷲掴む。
『──ひッ!?』
「これ以上は、如月さんの怪我に障りますからね?」
『そういう事だ……お前の文句なら彼方でたっっっぷりと聞いてやる。さぁ、行くぞ割引悪魔!』
ズル、ズリリ……と、引き摺られていくバアル。
『やめッ──やめろ! ひぃッ、主!!! な、何とかしてk』
「──ごめん無理。僕じゃ止められない」
『元ある──』
──ピィーポォーピィーポォォーーーッ!
『緊急車両がとぉーりゃぁす、おいコラそこ退け轢き●すぞ青二歳共が帰ってママのππでも啜ってな!』
「……あ♪ 救急車が来ちゃったか、これは助けられねぇわメンゴッ☆ ( ̄人 ̄)南無三」
救急車が来たからには仕方ない!
大人しく、連行されようじゃまいか!!!
億が一だが、オレの言い方にも問題はあったかも知れない……が、拗らせたお前にも問題はあるだろう?
──お前の姿も、能力もオレが作ったモノだ。
若干強く作ってしまったと思いもしたが、それはそれ。そこも含めて、認めているし愛している。
当然だろ? オレが作ったんだから。
モンスター達は皆、オレが作った──オレの宝だ。
……まぁ、コレを言うつもりは無いが。な?
だから、大人しく連行されろ。
大丈夫! ちゃんと骨は拾ってやるから!!!
──じゃッ、そろそろオレも逝ってくるわ!
また逢えたら、逢おうぜ(゜∀゜)b
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