表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
199/341

VS ミシャンドラ 1




 ──いたかった。




 オレたちとはデキがちがう……。


 アイツは天才てんさいだから……。




 そうわれるたびに、いたかった。




 ボクだって、きみたちおな人間にんげんだ。


 ホントは勉強べんきょう運動うんどうだってきらいだ。


 それでも、なにもせずになげきたくはなかった。




 ──だから、『努力どりょく』をした。




 それを……だれみとめてはくれなかったけど……


 いっそのこと努力どりょくなんてやめようとおもったけど、




 ──失敗しっぱいして、出来できなくてなげくのなら、それでも自分じぶんせいいっぱいやったんだとむねりたかったから……




 白黒モノクロ世界せかいなかで、ボク努力どりょくつづけたんだ。




■■■




 ──拝啓はいけい、おとうさん、おかあさん。




 いろ々、詳細しょうさいはぶきますが……いまぼく結構けっこうやべぇピンチをむかえています。


 いえ、ちゃんと理解わかっています。


 ぼく前回ぜんかい──




 ──鉄拳てっけん制裁せいさいをプレゼントだの、


 ──覚悟かくごしておけッ(キリッ)だのとのたまいました。




 はい。大丈夫だいじょうぶです、ちゃんと記憶きおくはあります。




 でもですね? この世界せかいには、理想りそう現実げんじつってあるじゃないですか???


 ぼくはいま、その現実げんじつクンにボコられています。


 はっきりって、こころれそうです。




 そりゃあ、ぼくだって後輩こうはいすくいたいですよ?




 こんなオレをしたってくれてるし。


 アイツの努力どりょくるオレからすれば、なんとかしたいな案件あんけんってヤツなんでね?




 でも、つよすぎるんですよ。アイツ。




 ほら、いまだって──ッ!




『──◆↑→? &☆●〆▽↓↓!?!!』


「いッ!? パラサイト、シールド!!!」




 人外じんがいはっしながら、きょだいひとかげ姿すがたになった久保くぼ片手かたて細剣レイピア変化へんかさせて突進とっしんしてくる!




 ──ズガンッッッッッ!!!!!!!!


 なんとか、パラサイトの形態けいたいたて変化へんかさせてふせぐがいたい。そして、おもい……しかもっすよ?




 ──ズガガガガガガッッッッッ!!!!!!!!




 そこから、まさかの連撃れんげきれてくるとか……ちょっと理解わかんないっすね!?!!? いたいって!


 もうね、鈍痛どんつううでってんのよ!


 大体だいたいなにこのたておと! 普通ふつうさ、連続れんぞくできる攻撃こうげきってかるいイメージじゃん! カァン……とかじゃん!!




 なに? ズガンッッッッッ……て???


 なに? ズガガガガガガッッッッッ……て???




 もはやドリルでコンクリにあなけるときおとだよ?


 そんなおと細剣レイピアしていとおもってるの?


 おもい、いたい、はやい──って、ナメてる??? そんな攻撃こうげき設定せっていしてみろ、一瞬いっしゅん炎上えんじょうぞ?




 ゲームは! バランスが! 大事だいじなの!!!




「──この! パラサイト、たて維持いじしつつ超電磁砲レールガンいくぞぉ!!! アンカーセット! 銃身じゅうしんてい!!!」


『げぱ?』

大丈夫だいじょうぶか?)


間違まちがいなくこしヤルけどかまわん! 発射はっしゃぁーーー!!」




 左腕ひだりうで大盾たて攻撃こうげきふせぎつつ、右手みぎてきょじゅうで──らえ! ゼロ距離きょりレールガンッッッ!!!!!




 カッッッッッッッッ──!!!!!!!!


 ひかりたばはなたれるのと同時どうじに……


「っ"……ッッッ!!!!!」




 衝撃しょうげきばされそうになるのをアンカーいでえる。頑張がんばれ、オレのこし。イナ●ウワーはするなよ!




「ッッ……はぁッ、はぁぁッッッ──!」


 やがてひかり収束しゅうそくし、衝撃しょうげきおさまってくる。


 おおきくいきき……いま々しくおもいつつも、現実げんじつれるため眼前がんぜんけた。




『──? #○★□↑?? ☆↓』




 其処そこには、かげっていた。


 オレとの距離きょりこそはなれてはいるが、きずらしいきずく、ただくうきょあなようまなこ此方こちらけている。




無傷むきず、か……けたか、それともかないのか」




 ──あぁ、再生さいせいとかもかんがえられるな。


 けたとすれば瞬間しゅんかん移動いどうか。もしくは、それにちかちょうスピードで移動いどうしたかだが……?


 なんせ、パラサイトを寄生きせいさせた状態じょうたい本気ほんきのオレのとらえられないのだから。はぁ、地獄じごくだな。




 だが、その場合ばあいはまだ『希望きぼう』がある。




 かんがえたくいのは、そもそもかなかった場合パターン


 超電磁砲レールガン真正面ましょうめんかららい、ばされたがいっさいダメージがかったパターンだ。


 え? そんなことがあるのかって???




 ──ありますよ! 不具合バグによるモノならね!!!




 この場合ばあいいまのオレにはくなる。アイツの攻撃こうげきき、此方こちら攻撃こうげきかないのだから。


 しようがい。マジ無理ムリ案件あんけんだ。


 そして──




「──いつまでてんすか? 鈴木すずきさん、舎弟くおん




 そんな状況じょうきょうで、コイツらをかば余裕よゆうい。


「ッ──無敵むてきかないとは、チートでは……?」


「ぅ……す、すみません、先生せんせい……!」




「チートよりタチがわるいっすよ、不具合バグなんで」




 チートのほうがまだお行儀ぎょうぎいぞ〜?


 まぁ、今回こんかい場合ばあい……チートのふくさんぶつなワケだが、あの不具合バグは。 あれ? なら、どちらも一緒いっしょか??


 ──ま、ええわ。かんがえてもしゃーないし。




気絶きぜつしてる場合ばあいじゃないっすよ。アイテムはせいげん能力スキル時間タイム無限むげん、ステータスおおはばじょうしょうちゅう……」




 ニヤリとわらい……二人ふたりげる。


 だがまぁ、結局けっきょくのところ──無意味むいみだろうがなんだろうが──やることわらないッ!




「──なので、この不具合バグだらけのレイドバトルに最後さいごまでってくださいよ。ちな、討伐とうばつ報酬ほうしゅうアリで!」




「ハハッ! いでござるよ!!! こんなちゃちゃなレイドのほうしゅう……たのしみでござるな!!!!!」


「ああ! やってやるぜ──ちな、げは焼肉やきにくいっす!!! もちろん、先生せんせいおごりでッ!」




「フッ……いだろう、いくらでもおごってやる!!! それじゃあ──くぞッッッ!!!!!」




 結局けっきょくのところ──とおるまでよ!!!!!!!!




■■■




「──アイツら、大丈夫だいじょうぶかしら? はぁ、それにしてもホントにるの??? 『おつかい』までたのまれちゃったし……なかったらどうしましょ?」

 ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ