作戦:シンデレラ
壁|°)つ【続き】
■■■作戦:シンデレラ■■■
「──はい。それでは、アプリのバージョンアップも無事終了という事で、皆様、起動の方お願いします!」
「ふほぉッ! 待ってましたーーーーー!!!」
オレのDO・GE・ZAから数分後、無事にアプリのバージョンアップは終了した。
「ティアマトちゃん、どっか痛いトコとか変なトコは無い? 平気? 大丈夫???」
『──???(°ω° )???』
秒でティアマトちゃんを召喚して確認する社長。
&、そんな社長に「?」と不思議そうに首を傾げるティアマトちゃん。
──&、他の端末でもちゃんとバージョンアップ出来た事に内心安堵するオレ……。
いや、だって…………
動作不良とか考えるとね、9割がた大丈夫だと理解っててもやっぱ1割は不安だったんだもん。
いやぁ──良かった良かった。ε-(´∀`; )ふぃ〜!
コレで安心して作戦を説明できるよ。
オレはホワイトボードに向き直り、手にマジックペンを持っ──ハッ!?
………………気付いた。
気付いてしまった──!
ある事実に…………ッ!
◆◆◆
『──(//∇// )』
「はい、それではバージョンアップと動作確認も終わりましたので改めて作戦を説明したいと……」
「──ぶふッ! あぁ、いえ御免なさい。続けて?」
………………(^∀^#)
「言いたい事があるならどうぞ?」
微笑ましいモノを観るような目をしやがって。はっきり言えや、そんなに面白いか!? あ"?
「──え? じゃあ……アンタ、良い歳して抱っことか恥ずかしくないの? 正直愉快よ」
ッ、この女ぁ……。
「正直に言いますね? めっちゃ恥ずかしいです。でも、背が届かないので仕方が無いと思いません?」
『フルゥウウ……アァォオオン!!!』
(訳:なんとお労しい……どうぞ私の上にお乗り下さいご主人様!!!)
だがな? ただ踏んで欲しいだけの変態の願いを叶えるのもシャクなんだよ。理解ってくれ。
それなら、まだ抱っこの方が良いんだ!
心が……耐えられるからッッッ!!!!!
「でもやっぱりストレスはあるので、またフロントでストレス発散に協力して下さいね社長♡」
「──はぁ!? ちょ、それまた私を巻き込むつもりじゃ無いでしょうね!!? 如月!?」
「………………^ ^」
「無言はやめてッ!!!??」
死なば諸共よ……社長、仲良く逝こうぜ?
──(`・ω・´)つ■<カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ×∞
それと、綾ちゃん………………(泣)
オレ、君にそこまで嫌われるような事した???
『おい、後で私にもソレ寄越せ』
「加工はどうします? ペン入れは???」
『素材のままで良い。あ、だが主の顔は出来れば拡大しておいてもらえると助かる』
「──合点です! 報酬として、この前見せてもらった写真で手を打ちます!!!」
『寝顔のヤツだな承知した。後で送る』
と、片や背後。片や座席で行われる裏取引。
──せめて本人の居ない所でやってくれ! と、叫びたいが言っても聞きそうにない。
だから、無視する! 全力で!!!
精神の自己防衛は大事なんだよッ!!!!!
コホン──まぁ、そういうワケでキメラに抱っこしてもらいつつ……ボードに今作戦について書いてゆく。
【作戦:シンデレラ】
に、ついて……な。
「あら? なんだか素敵な作戦名ね???」
「──でしょ? 魔法が解ける前に久保をヤりに行くぞ! と、いうオレの硬い決意から名付けました」
「ごめんなさい……前言撤回するわ」
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