そういや奴は何処行った?
文化祭編終わったぁーーーーーーッッッ!
さ、次からは新章か。(遠い目)
■■■同日/??:??/side:???■■■
「──フゥーーー、フゥーーーッ!」
ッ、身体が熱い……。
それに、この異常なダルさは……なに???
オマケに、何かゾクゾクする。
『フゥッ、フゥッッッ──(°д°;)???』
──あら? 貴女も、なのね……?
全身から汗が噴き出し、身体が火照る様に熱い。荒く息を吐いたりして何とか熱を逃がそうとするけど、
まったくの……無意味、ね。
「ッはぁ、何なのかしらね……これ? ふぅぅ」
学校は崩壊するし、崩壊したと思ったら、綺麗に建て直されて……ホント、アイツが通うだけあるわ!
……アイツを追ってった、あの子達も大丈夫かしら?
情け無いわね、私ったら。そんな時に限って、動けなくなっちゃうんだから……。
──ゾクリ……ッ!
「ッ!? くそ、また!」
ホントに何なのよコレ!? 病気?
背中に悪寒というか……何か、ゾクゾクとしたモノが這い上がってくる。汗が止まらない──。
『──チッ、もう少しで全て上手くいったのに!』
『まぁまぁ、データが手に入っただけ儲けもんですよ』
『しかも大量にな! 笑いが止まらんわ!!!』
……なに? あの教室から???
『しかも、いけすかない如月のあの姿!』
『ああ! すげぇ美人だったよなぁ!!!』
『何処見てたんスか? アイツのあの困惑した表情、胸がスッとしましたよ! ざまぁみろ!!!』
──如月? いま、如月って言った???
声のする教室に近付いて、ドアを開ける。
「ごめんなさい。ちょっと良いかしら?」
うわ、声まで掠れてるわね……。
『──ぴッ!? へ、なに! オバさん誰、じゃなくてデカッ!?? 色々と!』
『お客さん……? でも、もう帰った筈じゃ?』
『あれ? この人、如月と一緒に居た……?』
……ふむ、並二人、上一人ね──じゅるり。
ハッ!? なに考えてるの私!!?
駄目よ、駄目! ホント、この学校って並かそれ以上の子ばかりなんだから美味しそ──って、違うから!
──どうしたのよ私!
なんで、さっきからこうムラリと……ッ!!!
その時、ポンッ。と、肩に手というか、触手が優しく置かれる。
『我慢ハ身体ニ良ク無ェゼ? d(^ω^ )』
鶴の一声ならぬ、女神の一声!
っていうか、貴女喋れたのね……?
「ふ、ふふ。そうよね、据え膳食わぬは何とやらって言うものね? それに責任は取ってもらわなきゃ」
テーブルの上に散乱した紙には、あの教室でお出しされた食事についてのデータがあった。
特殊な苺を使用──言動がイケメン寄りになる。ショックで元に戻るらしい。
例のケチャップを使用──筋肉が膨張。物凄くムキムキになった(笑) 如月、マジ羨ましそう。
……データは紛失したとHやKに伝えたので、もう作製は不可。如月ざまぁーーーーーッッッ!!!!!
そして──
特殊な果実を使用──変化は今のところ無し。
──だ、そうよ。
コレ、もう有罪よね? ギルティよね???
……そ・れ・な・ら☆
「当然、発散させてもらわなきゃ……ね?」
『応トモサッ──ψ(`∇´)ψ』
『へっ? さっきから何をブツブツと……?』
『あの、何でにじり寄って──?』
『ッ! 逃げろ! アレは獣の眼だ!!!』
──あらあら? なんて元気が良いのかしら???
「コレは愉しめそうね……それじゃあ──」
「『──イタダキマス──』」
『『『──アッーーーーーーーーーーッッッ!』』』
■■■同日/18:10/校外■■■
「──結局、社長さんは何処に行ったんでしょう?」
「あー、それな! 何か、最後に見た時は体調悪そうだったけど……大丈夫かな、女社長」
「…………はぁ。ケチャップ……」
夕暮れの中、オレ達は帰路につく。
完成した解毒薬のお陰か、全員、無事元に戻れたのだが──はぁ、ケチャップ……。
ん? 社長???
そういや居ないね? ま、どうでも良いけど。
……ガキじゃあるまいし、どうせ家にでも帰ったんじゃないの? 知らんけど。
『まだ言ってるんですか、主? 無いモノは無いんですよ。諦めて下さい! ところで、この薬……』
「飲まんからな!? もう、絶対に、金輪際飲まんからな! 漸く戻ったのに飲んでたまるか!!!」
『むふふッ、女のご主人様も素敵でしたが……男のご主人様も意地が悪そうで──グフフフフッ♡♡♡』
『(ふぅ、身体入手のチャンスが……)』
まぁ、身体が戻っただけ御の字だけどさ……?
なに? データの紛失って???
──じゃあどうやって解毒薬出来たんだよ!? データが紛失しましたじゃねぇんだよ、何でちゃんと管理しなかったのもぅッ!!!
オマケに、サンプルまであの崩壊に巻き込まれてグチャグチャになったとか……は???
いやー、暴れたね。
久遠達に止められなかったら、学校が第二次崩壊起こしてたって断言できるね!
この程度で諦めたんだから、オレってマジ大人!
でも、やっぱケチャップ欲しかったなぁ〜!!!
はぁ、ま、言っててもしゃーないか。
夕暮れの中、オレ達は帰路に──
『『『──アッーーーーーーーーーッッッ!』』』
と、何やら校舎から悲鳴が上がるが……どうせ誰かがまた馬鹿でもやったんだろう。
もう付き合ってやる元気も無いんだ。
──悪いが、無視させてもらおう……。
「はいはい……それじゃあ、帰ろっか!」
ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ