表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
176/340

VS 悪魔(後編)




【──おまえら、すくなからずオレにりがあるよな?




 おくにあるヤツ……はよたすけにい!!!!!


 おくヤツ……たすけてください! (




 ……ただいま悪魔ヘンタイからリアルでとうそうちゅう


 もう一度いちどう──変態ヘンタイからリアルでとうそうちゅう!!!


 たすけてくださいおねがいします!!!!!




             如月きさらぎより あいめて】




■■■同日どうじつ/グラウンド■■■




「──い"や"ぁあァぁぁーーーーーッ!?!!?」


『おくださいごしゅじんさまぁぁーーーーーーーーん♡』




 ぬぉおおおおおおッッッ!??!! がんれ、オレのあし! まえへ! すこしでもまえすすむんだぁあああッ!!!




『──おっと如月きさらぎ選手せんしゅ、グラウンドのだいいちコーナーをせつなおとつじょあらわれたきょだいばけものからとうそうちゅう!!!


 みなさまどうも! 機材きざいがあればでもほうそう!!!


            ──ほうそうちょうです☆』




『…………とくべつゲストのきょうとうです☆』


『ドローンカメラ提供ていきょう技術部ぎじゅつぶです☆』




 いやたすけて!? 呑気のんき放送ほうそうしてないでたすけて!!?




『いやー、マジで化物ばけものデカいっすね〜!』


匿名とくめい希望きぼうのHちゃんが召喚しょうかんしたらしいですぞ?』


『──あ! いま、その匿名とくめい希望きぼうさんからついじょうほうはいりました!!! なになに…………




 ……キーさまごめーん!!!!!


 いま、その変態へんたいかいにクーリングオフるためほうじんしょうめつさせてるからもうちょいがんって!


 あと、ればこうしゃきんちかけさせないで!!!




 ──だ、そうです!!!


 如月きさらぎ、ファイト! 100m12びょうじつりょうせてやれ! さて、きさらぎせんしゅ──いまのおちは?』




 小型こがたプロペラのおとともに、カメラとマイクがセットされたドローンがオレのもとんでくる!




「おまえぜんいん4ね! マジでのろってやるからな!?」


 ……ひと不幸ふこうたのしみやがって! このクズどもめ!!


 オレもたのしむがわまわりたかったよクソがッ!!!




『──おっとカメラになかゆびてて、まだまだゆうアピールだぁ!!! 流石さすがわれらが魔王まおうですね!』


かれにはとも、ってもらいたいですね』




『はい。でないと、次回じかいから小説しょうせつのタイトルが……


突如とつじょ召喚しょうかんされた悪魔へんたいにごしゅじんさまにんていされたオレがかいかいてんさせられたけんについて】


 …………とかに、りかねないですからね!』




 あい々と、そんなはなしをしてがっているクズどもめ! さまら、あとでマジおぼえてろよ!?


 あと、オレはそんなゆうかいみとめねぇッッッ!




 ──こうしゃきんちかくなってことは、ひつぜんてきレキせんぽう使つかえないワケだから……かんかせぐには!


『おっと如月きさらぎせんしゅ! こうもんからそとたぁーーーッ!』


『ぁあーーーとッ!? コレは教頭きょうとうくぞ!』




『ドローン部隊ぶたい追跡ついせき! ならびに近隣きんりんじゅうみんみなさまなんかんこくはつれい!!! いえどうしゅうぶんさいいたせいしゅぼうしゃどもおこなう! いいな!!?』




 ──教頭きょうとうせいともめいともれるこえをBGMに、オレはさけぶ!


「ジャバウォック──この悪魔へんたいを『かくぜつ』しろ!」




◆◆◆




「──ゼェ、ハァッ……げほ」




 ふぅ、ざまぁみろ! この変態へんたいめが!!!


 このオレが、きんりんじゅうみんみなさまにごめいわくをおけするとおもうなよ!? まちなかに、だればけものれてげるか!




 さとられないように、げたフリをし──あいってきたところで、ジャバウォックのけっかいめる。




 え? ガチでげてただろって???


 ──そりゃおまえぶんってへんたいぜんりょくしっそうしてくるんだぞ? はしってきょくらいるだろ?


 つかまったらなにされるかったモンじゃないしな!




 ん??? それならさいしょからやれ?




 …………それはそう!


 まぁ、でもちゅうからだしねおもいたの。


 かたい仕方無い! それはそうと──




「──ほうそう、あときょうとうじゅつ……それとけっきょくだれたすけになかったなぁ? おまえら???」




 ドローンにけて、ほほむ。


『『『──ぴッ!!!??』』』


 ……このうらみ、らさでおくべきか?




わたしきさらぎさん……いまからなたたちをのろ──ッ!?」




 ──コッ! コンッッッ!


 ッ、なんだ? くうが、ふるえて……!?


 それに、このおとは!!?




 ゴッッッ! ガンッッッッッ!!!!!!!!




 ……まさか…………ッ!?!!?


 空気くうきが、空間くうかんしんどうして──!?




 ──バキンッッッッッッッッ!!!!!




「ッ!? い──リンドブルムッ!!!」


 蜘蛛くもじょうくうかんがヒビれる!


 こりゃイカン! と、ことこうモンスターをしょうかんし、そのじょうする!!!




 ──バキャァァアアアアアアンッッッッッ!!!




 まるでガラスがれるようさいおんともに、きょだいうでが、けっかいこうがわよりちらあらわれる……!


がさぬよ……ごしゅじんさまぁあああああん♡♡♡』


 そして、心臓しんぞうこごえさせるようへんたいこえ




「リンドブルム! しょうしろ!!!」




 ──悪魔へんたいこわいッッッッッ!!!!!!!!


 きょだいうでは、まるでるようにバキバキとジャバウォックのけっかいかいし……そとてくる!


 うであたまどうたい……と、やがてそのぜんしんあらわれ、




『──そらげるか……だが、そのていぼうがんめられるとでも──?』




 バサァッッッッッッッッ!!!!!


 巨大きょだい一対いっつい蝙蝠コウモリようつばさが、やつどうたい、そのからとつじょとしてあらわれ──おおきくひろがる。




 そして、バサッバサッ──と、すうかいばたくと……ヤツのそのきょたいは、おおぞらへとしょうした。




 ……うん…………うん……ッ!


 悪魔へんたいしゅうねんこわいッッッッッ!!!!!!!!




◆◆◆




「たーーーすーーーけーーーてーーーーーッッ!!!」




 ──神様かみさまほとけさましんばんしょうすべてにねがたてまつる! どうか、どうかオレをたすけてください!!!!!


 今後こんごあくどいことひかえますッ!


 金儲かねもうけも、なるべくひかえますッッッ!!!!!




 だから、だからッ──たすけてください!!!!!




『ハァッ、ハァ……ごしゅじんさまぁあああああん♡♡♡』


 この、ド変態ヘンタイクソ悪魔あくまから!!!!!




「──んじゃねぇこのドへんたいクソあくめ! とっととれ!!! オレのまえからえいきゅうえろカスッ!」


『はぅんッ──なんというとう♡♡♡ もっとって♡』




 ………………………………ぜっ


 無敵むてきかコイツ!? げてもってきて、けっかいふうじてもりきてきて、とうすればよろこぶ。


 ──オレにこのへんたいをどうしろとッ!?!!?




『ピッガガッッピー……よっしゃ、ハッキングせいこう


 ──こえるか、きさらぎッッッ!!?』




 ………………ふぇ?


 眼下がんかまちから、だいおんりょうじゅつこえこえる。




『──いま、おまえたすけに援軍えんぐんかっている! もうすこしでごうりゅうするはずだからそれまでえろ!!!


 あと、わるらせだが……


 ──Hさんがほうじんした。なのにそのあくえないってことは、そのあくたおさないと──もしくはしょうめつさせないかぎせないのかもしれん!』




 ……なんですと!!?!? Σ(°Д° )!?


 もうそれわるらせじゃなくて、じっしつけいせんこくじゃないですかヤダァーーーーーッ!!!




『おやぁ? 顔色かおいろわるくなられたようですが……どうかされましたかぁぁごしゅじんさまぁ♡♡♡』




 フシュルルッッッ──と、こうふんしたよういきき、へんたいせまる。


 ──が!




ぁああああああああああッッッーーーーー!!!」




 突如とつじょ──金色こんじきかがやいっせんごくぶとレーザーがあくへとぶちたり、そのきょたいわずかにらす!


 つづいて、


「バハムート、こんとんりゅう! あのあくにブレス!!!」




 ──こうおんゆえに、あおじろまったほのおしゅんへんたいきょだいからつつむ!




 ぁ、あぁ……!


久遠くおん……あと、えっと──レーザーやりひと!」


「──しののめな!!!!!」




 あーそうだった、そうだった。たしかに、やりきみはそんなまえだったわ。うん。




 久遠くおん混沌こんとんりゅうじょうし、やりかまえるしののめくん。


 そして、バハムートに騎乗きじょうする久遠くおん


 ──なんてこった、イケメンがぎるぞ二人ふたりとも! コレが、ばしこううモノか!!!




われを……めるなぁああああああああッ!!!!!』




 瞬時しゅんじ自身じしんつつんでいたほのおばし、


『よくも、よくもごしゅじんさまわれたのしいいかけっこをじゃしてくれたなぁあああああああッッッ!』


 と、へんたいがブチギレ状態じょうたいんでる!!!!!




 ──すみません! オレは微塵みじんたのしくなかったんでむしろ、じゃしてくれてありがとうなんですけどッ!?




「ッ!? オレのわざかねぇだと!??」


化物ばけものかよコイツ!!?」


流石さすが変態へんたいたれづよいな……(諦)」




 ──だが! コレならどうだッ!?




 いかりにまかせてんでくるへんたいに、かくっていたモノをげつける!


 さいしゅうへい──BOMボム


 みなさまぞんじ、てきしょうめつさせるアイテムである!




 ──本物マジモン悪魔モンスターくかはめいだが、現実リアルでもかいふくやくなどが使つかえるのだ。それなら、のうせいはある!




 さぁ、そのままんでこいやへんたいめ!!!


『──ッ!?』


 なッ……!!?




 悪魔へんたいBOMボムしょうとつするそのほんのまえで、きゅううしろへとこう退たいする!




 ──標的ひょうてきうしない、ちかららっしていくBOM。


「チッ! BOMをて、リンドブルム!!!」


 このまま落下らっかしたBOMがだれかにたってどうしたらことなので、リンドブルムのブレスでしょうめつさせる。




 そのこうけいに──悪魔へんたいは、そのきばだらけのくちいびつゆがめると、




『フハッ……フハハハハハハァァッッッ! 矢張やはり、アレはけんなモノだったようですねぇ、ごしゅじんさま♡』


 空間くうかんすら振動しんどうさせるほどに、わらう!


 ──自身じしんさっでもしたか? それとも、らいたぐい???




 いや、未来みらい予知よちならば久遠くおんしののめかいにゅうぜんするはずだ……クソが…………!




『フフフッ! では、つぎさきほどのアレにもちゅうしながら、むしどもらすとしようか!!!』




 再度さいどおおきくつばさひろげ──あくかってッ!?


「──させないよん♪」


「──おそくなってすみません、きさらぎさん!」




 レヴィアタンの頭部とうぶり、あやちゃんとヒナちゃんパイセンんでくる!




 そのまま、ヒナちゃんパイセンはバラバラとくうちゅうにおふだをばらくと──じゅもんとなえ、


わるいけど、めさせてもらうよ!」


 と、悪魔へんたいかこうようにとりかごようおりつくす!




『──ぬぅ!?? まだわれとごしゅじんさまのランデブーをじゃするかむしどもがぁああああああああッッッ!』




 くちからこくえんし、へんたいおりこうげきするが──


 ──瞬時しゅんじこくえんおりへときゅうしゅうされ、そして、




『なにッ……ッッッ、あんッ♡』




 …………いてもらえば理解わかとおり、へんたいへとはんしゃからの──へんたいさんだいかんである。


 コレはあれだ、マジでまごことなき──(´H`)




『はぁ、ん♡ われこうげきはんしゃするのか……フゥ、フゥゥッ……なんと、しゃくな──しゅごい♡──むすめめ!』




「ヒナちゃんパイセン……」


わないで。ウチがいちばんおもってるから!」




 おりなかで、よろこびながらもこうげきつづけるへんたい




「あれ、どうすんだよ?」


ほうじんしても、あくえなかったんすよね?」


「ですよね……? どうすれば???」




 ──へんたいけいやくどうのとっていたが、たしかに、このままだとこのへんたいはずっとすわるワケだ。




 むずかしいもんだいである。


 あぁ、でも──。


「──その、ありがとうございました……わざわざ、てくれて。しょうじきたすかり──」




『──コレならばどうだ! くぅッ♡ で、ではコレとコレならば!? はぁんッッッ♡♡♡ さいこう♡』




 ………………おい。


 いまさ、オレがめずらしくかんしゃつたえようとしてたのに──なに、じゃしてくれてんだこのへんたいが!!!!!




「おまえ、マジでちょっとだまれ。あとぶんこうげきはんしゃされてよろこんでんじゃねぇよ……このドへんたいマゾあくがッ!」




■■■かくせい☆■■■




「──ちょっ!? キー様ッ!!?」


「あ。ごめん、つい!」




『──ド、へんたい……マゾ、あく…………? ふぅ、ふぅぅッッはぁあああああああああんん♡♡♡♡♡』




 やっべ。へんたいかくせいさせちまった……。


『ごしゅじんさま♡ ご主人様ぁ♡♡ ご主人様ぁあああああああああああああああああああんんんッ♡♡♡』




 悪魔へんたい歓喜かんきによる大咆哮ほうこうによって、ビリビリとしゅうくうしんどうする!




「キーさまぁああああああああッッッ!!!!!」


せんぇええええええええええッッッ!!!!!」


きさらぎさぁあああああああああんッッッ!!!!!」


なにやってんだよアンタはぁあああッ!?!!?」




「ごめん、つい、我慢がまんず──テヘペロ!」




 四人よにんからのせいあくかんにより、たいへん、いまみみいたいですッッッ!!!!!


 そしてはやあらしようかんほうこうなか……!




もうわけありませんごしゅじんさまぁ♡ ぐに、ぐにこのようなおりなどかいしておそばにぃいいいッ♡♡♡』




 悪魔へんたいは、あらたな変態へんたいげていた。


 ──いっついつばさは、さんついへとへんし……そのきょだいからさらきょだいさせ、でんまとっている。




 からの所々からほねようトゲまでえて、ひかえめにってもメッチャつよそうにえる。へんたいだけど。




『こんなモノなど、ぬぅうううんッッッ!!!!!』


 おりけいせいしているひかりせんつかみ、ちからづくでおりをこじけようとするへんたい




 ひかりせんつかんだうでからはバチバチと放電スパークノイズがりこくえんげているが、おかましにこじける!




「うそッ!? なかから無理むりやり!??」


『ふッフハハハハハハッッッ! このていいたみ、ごしゅじんさまとうおもえば、ん♡ でもいわ!!!』




 ──そして、ついに……バリンッッッ!




 ひかりおりあとかたくだり、なかからは悪魔へんたいてくる。


『フフフッ、さて、どうしてくれようか……?』


 ヒナちゃん先輩パイセンたちいちべつし、あくげる。




 …………はぁ。ここまでか。おもにオレのせいで。




『ごしゅじんさまとのおたのしみをじゃしたむくい、けてもらうぞむしどもめがぁッッッ!』


 悪魔あくまおうするように、でんほとばしる!!!




 ──ッ!




て!」


 オレはこえげる!


 はらえられない。そして、なんならオレがあのへんたいかくせいさせちまったわくがあるじょう──




「──オレのけだ! おまえけいやくさせてほしい!」

 ここまでお読み下さりありがとうございます! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ