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商売はどこでもできる！

◆◆◆〜〜〜子（ね）〜〜〜◆◆◆

「──ッ、ま、負けた……だと！？　某（それがし）が、こッ、ここ、こんなにアッサリと！！？！？」

　絶句（ぜっく）し、膝（ひざ）から崩（くず）れ落（お）ちる……（そういや、この人の名前知らねぇや）……敵（てき）モブＡ。

　守護地（もりち）もいつの間にやら解除（かいじょ）されたようで、あの鳥居（とりい）の所（ところ）にオレ達は居る。

「──ふッ、これが私の実力（じつりょく）よ！！！」

　………………と、ドヤる社長（カモ）。アンタさっきまで血眼（ちまなこ）でネズミを追（お）いかけ回（まわ）してたでしょうが。

「くッ！　流石（さすが）は教皇（ホープ）殿（どの）が同志（どうし）と認（みと）められたお方（かた）……この神（かみ）ゲーの開発者（かいはつしゃ）の実力（じつりょく）、確（たし）かに拝見（はいけん）したでござる！！！」

　──社長を華麗（かれい）に無視（スルー）し、敵モブＡはオレに何（なに）かを差（さ）し出（だ）してきた。

　ソレは『子（ね）』という文字（もじ）が刻（きざ）まれた翠（みどり）の小（ちい）さな勾玉（まがたま）。

　──アイテム『何かよく分（わ）からん勾玉』を手（て）に入（い）れた！

　どうする？

　→売（う）る　／　売（う）らない

「……千尋（ちひろ）さん──５００でどうスか？」

「把握（はあく）。買（か）うわ」

「フッ、毎度（まいど）。オマケにこの袋（ふくろ）も付（つ）けときますね」

　──千尋さんのそういうトコ、嫌（きら）いじゃないＺＥ☆

「……商魂（しょうこん）逞（たくま）しいでござるなぁ」

「私は何も見てません。見てませんから！」

『流石です、主！』

『流石です、主！』←分体（ぶんたい）Ａ

『流石です、主！』←分体Ｂ

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◆◆◆〜〜〜干支（えと）〜〜〜◆◆◆

「──で？　何なんですか、あの勾玉は？？」

　そう敵モブＡに訊（き）くと、

「教皇殿のモンスターが張（は）った結界（けっかい）の解除（かいじょ）装置（そうち）でござる！　干支になぞられた１２個（こ）の勾玉を集（あつ）める事で結界が解除できるのでござるよ！！」

　……テンション高（たか）くモブＡは答（こた）えてくれる。

「ちな、教皇殿は本当なら干支ではなく星（せい）ｚ──」

「──もしそれでやってたら社長が攻（せ）める前（まえ）にオレが壊滅（かいめつ）させてますよ」

　本当に何であの人は……はぁ。

「ｏｈ──ま、まぁ頑張（がんば）って下（くだ）され。残（のこ）りの勾玉を全（すべ）て集（あつ）められてから、再（ふたた）び相（あい）見（まみ）えましょうぞ！」

　と、モブＡは口早（くちばや）にその場（ば）を去（さ）ろうとするが……オレから逃（に）げられるとでも？

「……あぁ、やっぱり転移（テレポート）は可能（かのう）なんですね」

　ボソリと……千尋さんや綾ちゃんには聴（き）こえない程度（ていど）の小声（こごえ）で言（い）い切（き）る。

「──ッ！？？！？」

「もし宜（よろ）しければ、コチラをどうぞ……」

　オレの言葉（ことば）に固（かた）まっているモブＡに『とある紙（かみ）』を手渡（てわた）し、ニッコリと笑（わら）う。

「……オレのモンスターにも転移（テレポート）持（も）ちは居（い）ます。故（ゆえ）──必要（ひつよう）があればいつでもどうぞ」

　見てくれてありがとうございます！　宜しければ是非ともブクマなどをお願いしますm(_ _)m