VS マンドラゴラ(前編)
先日はご迷惑をお掛けしましたm(_ _)m
またいつも通りに投稿していきますので、ゆっくり楽しんでいただけましたら幸いです。
■■■同日/温室前■■■
前略──マンドラゴラおった。
──あの、オレが言うのもアレなんだけどさぁ……ウチの学校の奴、生物作りにハマってんの?
粘菌生物然り、マンドラゴラ然り。
いや、ホントにオレが言えた事じゃねぇけどさ!
「コレ、もしかして技術室にも何か居るパターンか? だとすれば、キメラ達大丈夫かな……」
まぁ、アッチにも他チームの奴は居るだろうし自分達で何とかするか……?
とりま今は、なるべく早く此処に居る科学部を捕獲する事を考えよう。
あと──
「ただ……教頭、マンドラゴラの駆除も頼んで来そうなんだよなぁ。はぁ、やるか」
──マンドラゴラの駆除も、な。
◆◆◆
まぁ、マンドラゴラに関しては某魔法使いの映画で予備知識あるからね、イケる!
えっと確か……耳当てを装備るんだっけ?
「パラサイト、耳当てになってくれ」
『(また何か言い出したな……ま、いいけど)』
んで、隙間の無いように塞いで……
──ドア、ばーーーんッ!
からの、ダイレクト入室失礼します!
『──ぴきゃーーーーーーーーッッッ!!!!!』
おーおー、耳当てしてても煩ぇわ!
……てか、地面に人が倒れてるんだが?
かなりの数が居るな。皆、白目剥いて口から泡吹いてるけど──大丈夫かw?
──ぐに。
「ん? 何か踏んだか今???」
「ぅ、ぅう…………」
ややッ!? 君は田中クンじゃないか、久しぶり!
と、いう事は温室に送り込まれたのは田中&大平コンビか。コレは使える。
「──起きろ、仕事だ」
と、田中を起こすが……直ぐに、
「……ぅ? し、仕ご──」
『──ぴきぃーーーーーーーーッッッ!!!!!』
「うごッ!? ………………。」
マンドラゴラの雄叫びを聞いて再度ぶっ倒れたのだ。
もう! 田中は耳当てを装備ていなかったの!? でも気絶しても放ってはおかないから安心しな!
──オレはス●ラウト先生とは違うのだよ!
「パラサイト、田中に寄生して耳当てになれ」
『──(はいよ)』
と、耳当てパラサイトを隙間無く田中に装備ると……田中を起こす為に頭をベシベシ叩く。
「いッ!? ぇ、あ──?」
「おはよう寝坊助。早速だが仕事だ」
「?????」
──ん? どした首を傾げて……あ、いや待て。田中のこの反応、もしやオレの声が聴こえていない?
「パラサイト、プラカード」
『(最近、何でも有りになってきたな……ほらよ)』
言葉での意思疎通が出来ないのならば、文字を使えば良いだけよ! コイツ、漢字読めたっけ?
【シゴトするぞ】
「ぇ──仕事? って、あれ?? 何でお前が此処に居るんだよ? つーか、耳がネチャネチャするぅ……」
あー、確かに聞こえ難いわ。声。
植物が『ぴきー!』とかずっと鳴いてるから喧しくて……まぁ、オレは読唇すれば良いだけだが、暫くはプラカードで会話するのが賢明か?
【オレはオオヒラをおこす。オマエはジメンにたおれているヤツらをへやのそとへつれていけ】
「え? あーと……何で板に文字を? つかお前、漢字苦手だっけ? 今度教えてや──」
──ガンッッッ!
すまん。あまりにも腹が立ったのでプラカードで田中の頭をど突きました御免なさい。
あと……
【二発目を喰らいたく無かったら黙ってサッサとやれ】
「──い"ッッッ!!? うぅ、この暴君め……」
【ん? 何か言ったか???】
ニコリと微笑み、プラカードを構える。
「ひぇ! 何でもありません直ぐに仕事します!!」
【宜しい】
◆◆◆
【と、いうワケだ。OK?】
大平にもパラサイト耳当てを装備て起こし、大まかな事情を説明する。
すると──。
「事情は概ね理解したよ。だが、別にプラカードで無くともスマホを使えば良かったのでは?」
………………あ。
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