温室へ
申し訳ありませんが、3/16(土)の投稿は私用の為お休みさせていただきます。
次回投稿予定は3/19(火)です。
ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。
■■■同日/生徒指導室前■■■
「──教頭! 終わりました、はい捕虜共!!!」
ドア、ばーーーんッ!
からの……室内に科学部共を雑に投げ入れ、お仕事終了の報告を教頭にする。
「ぶふッ!? 相変わらず人参ぶら下げてからの仕事は恐ろしく速いなキミは!??」
「ぬぉおおおッ離せぇえええええ!!!」
「この守銭奴めぇえええええッッッ!!!」
「く、まだ終わらんぞ! 第2第3の我らが居ると言うのを忘れるなよファーファッファッファーーー!!!」
と、道中ずっと喧しかった奴らを教頭に託す。
さてと、確かチームに分かれたとか言ってたよな?
だが、此処にはまだオレらしか居ないと言う事は──アイツらが手間取っている、と、言う事だ。
「──あー、えっと如月クン……」
おっと、教頭が何か言いたそうにしている。
が──
「──ふっ。みなまで言わなくて良いですよ、教頭」
依頼人に気を遣わせるなど、商人の恥!
此処は自分から言おうじゃないか!!!
「──高みの見物ですね☆」
「──いや助太刀に行ってほしいのだがッ!??」
………………えッ?
◆◆◆( ˙-˙) (´ω`;)◆◆◆
「ねぇ教頭……オレ、自分の持ち場はちゃんとしたじゃないッスか? まだ働けと???」
教頭が隠していた高いお茶で喉を潤し、問う。
──まだ、オレに、働けと言うか貴様???
と、気持ちを全面的に顔に出し……懐に忍ばせた粘菌生物を捕獲したケースにも手を掛ける。
返答次第では……此処を第二の科学実験室にする事も辞さないぜ?
「そんなに嫌かね?」
「タイムカードを切った上で喜んで残業を引き受ける変態が居るのなら逆に教えてほしいですね?」
オレはちゃんとNOが言える人間なんで! 残業反対、やれと言うなら報酬増やせ!!!
「ふむ──没収したケチャップでどうだ?」
その一言で、オレの頭の中では緊急会議が開かれる。
──(´・ω・)審(´・ω・`)議(・ω・`)──
……(ケチャップは確かに欲しい)(が、アレは元々オレが取られたモノだ)(それをオレへの報酬としてくるのはおかしくないか?)(実質、タダ働きでは?)(でもお前、アレ一本でもうバッキンバッキンよ?)(むむぅ、確かにあの羨まけしからん肉体美は……)(ああ、簡単に諦め切れるモノでは無いな!)
「──(審議中)──」
「そんなに悩む程なのかね???」
『…………主……』←聴こえてる
「そこまで悩んでたのかよ……」
──(  ̄ω ̄)閉(´ω`)幕( ̄ω ̄ )──
「………………教頭」
「は、はい?」
すぅぅーーーッ、と、息を吸い──
「──助太刀行って来ますッッッ!!!!!」
叫ぶ!
すまない残業絶許同盟の諸君。
オレ、欲望には抗えなかったよ……。
──さ、ケチャップの為にもお仕事お仕事♡
■■■同日/温室扉前■■■
……一先ず、2箇所とも手間取っているとの事で、オレと綾ちゃん、キメラはそれぞれ温室と技術室へと分かれる事にした。
ん? 理由……?
こうした方が迅速に問題を解決して報酬を手に出来るからですね、コレに勝る理由など無い!
──あと、綾ちゃんだが一人だと絶っっっっっ対迷子になるのでキメラと一緒に行かせた。
『──嫌です』
と、散々駄々を捏ねるキメラを説得し、
「ガキじゃあるまいし、迷子になんてならねぇよ!」
そう、頬を赤らめ特大のフラグを建設した綾ちゃんを説き伏せ……今に至る。
──何だろうな? 何かこう、子どもを相手にした様な疲労感があるんだが……気の所為か???
ま、まぁでも──流石にこの仕事が終わったら頃には向こうも片付いてるだろうし、後はヒナちゃん確保からの元の身体に戻り〜の、報酬受け取りケチャップうまうま√だ! 頑張れオレ!!!
さぁ、いざ行かん──Open the door!
『『『──ぴぎゃぁああああああぁぁぁッ!!!』』』
温室の扉を開けた瞬間、轟く奇声。
一先ず、扉を速攻閉めて深呼吸。
………………オレ、あれ知ってる。
あれ──『マンドラゴラ』──だ。
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします(゜∀゜)ノシ