VS 粘菌生物(後編)
■■■同日/実験準備室■■■
──さて、どうするか?
科学部を確保したは良いが……あの粘菌生物どうしよっかな? 教頭に連絡入れとくか???
そう、少し逡巡した後……
……渋々、教頭に連絡を入れるが、
『──チャンポン? 薬品を???』
「Yes、その結果があの粘菌生物です」
そう言って粘菌生物の写真を撮り、そのままソレを教頭に送信する。
『…………なにアレ???』
秒で帰って来た返信に、
「粘菌生物です」
と、答えを返すが……どうも教頭の欲しい答えでは無かった様で、『あー』とか『うー』とか送ってくる。
『──うん。もう駆除は任せるわ、あと宜しく☆ (追:備品や教室は壊さないでね♡)』
はぁッ……!?
テメェ巫山戯んなよ教頭!!!
……匙を思いっきりオレへとぶん投げて、後はダンマリだと!? 糞バーコードめ!
ピロン──ッ!
「あ? なん──!?」
『──もしあの粘菌生物を駆除してくれたら緊急依頼の報酬はちゃんと払わせてもらいます。では、宜しく☆』
ん"ま"ぁッ……!!?
どうぞどうぞお茶でも飲んでごゆっくりなさって下さいまし、我が教頭先生よ!
◆◆◆如月の『やる気』が100上がった!◆◆◆
──では皆様、これより如月流『粘菌生物駆除講座』を始めさせていただきます! 宜しくお願いします。
【用意するモノ】
・強い心 1個
・諦めない想い 少々
・ケルベロス 1匹
(無ければ、バーナーやチャッ●マンでもOK)
・パラサイト ?匹
(無ければ、身体強化を付与するモンスターで可)
※武器 1つ
(※はパラサイトが無い場合)
【捕獲する場合】
(上記のモノに追加して)
・フェアリーちゃん 1匹
(無ければ、液体窒素などでもOK)
・溶けない容器 必要分だけ
──はい! では、実践していきましょう!!!
と、その前に……。
「──科学部を排除するか。キメラ達の所へ転移!」
科学部を縛った縄を掴み、キメラ達の所へと瞬時に転移する。
「──おわッッッ!?!!?」
『主ッ!?』
大人しく実験室の扉の前で待っていたらしい一人と一匹に、捕獲した科学部を預ける。
「──あ。丁度良いから綾ちゃんのケルベロス借りてもいい?」
「え? ぁ、ああ!」
?、と首を傾げる綾ちゃんからケルベロスをレンタルし、準備OK。
「じゃ、ちょっとあの粘菌生物駆除してくるわ。科学部の見張り宜しく、二人とも」
と言い残し、再度、実験室に足を踏み入れる。
「ぇ……えッ!?」
『──ちょ、主!!?』
と、BGMが聞こえるが──これ以上、皆様を待たせる訳にもいかんのでね、とっとと始めましょうか!
◆◆◆
──はい。ではですね、先ずStep1
・パラサイトを自分に寄生させましょう。
……出来ましたか?
では、パラサイトをお好みの武器(先生の場合は 剣)に形態変化させてStep2
・粘菌生物に触れないように気を付けて、攻撃を叩き込みましょう。
※尚、関節を柔らかくするのがコツです。
──え? 触れてはいけないのに、どうやって攻撃を叩き込めと言うんじゃks!……って??
簡単です♪
斬撃、もしくは風圧でも飛ばして下さい。拳圧なんかも良いですね!
──出来まし……え?? 出来ない?
それはもう諦めない想いを胸に修行して下さい。
……もしくは、パラサイトは嫌がるでしょうが直接ヤりにいきましょう。
(※尚、粘菌生物は切り口から腐食液を垂れ流しますので注意しましょう。触れたら溶けます)
では──Step3
・粘菌生物が流す腐食液に気を付けながら、細かく切り刻んでいきましょう。
(※お連れの犬ちゃんや妖精ちゃんのLvに応じて、大きさを調整しましょう)
──はい。此処からが分岐点ですね!
【そのまま粘菌生物の駆除をお考えの方】
・お連れの犬ちゃんの炎で細切れ粘菌共を纏めて焼却しましょう。大体のモノは燃やせば万事解決です。
【粘菌生物の捕獲をお考えの方】
・お連れの妖精ちゃんに細切れ粘菌を凍らせてもらいましょう。液体窒素でも可。
後は溶けない容器に入れて解凍後、育てる、観察する、愛でるなどしても楽しいかもしれませんね。
──因みに、先生は大半を焼却しましたが、一部は捕獲しました。今から色々と楽しみです。
それでは……如月流『粘菌生物駆除講座』はここまでとさせていただきます。
本日は、如月の提供でお送り致しました。
ではまた明日──(゜∀゜)ノシ
見てくれてありがとうございます!! 宜しければ是非ともブクマなどをお願いします_:(´ཀ`」 ∠):